98話 イカルダの女神様のレシピレストランを作りたい
「そうだな。トン汁だけでは、店を続けるのは難しいと私も思うぞ」
パパ、そーだよね、そーなんだよ。でもそれで終わるボクじゃないぞ。
「もちろん、イヌマと、父上の仰ることは分かります。心配することも、トン汁だけで店が続くとは思ってません。この店はボクがイカルダの女神様からもらった美味しいご飯のレシピを出すお店にしたいんです」
「なんだとー?」
「なんですって!」
パパ、イヌマさん、声がピッタシ。
2人とも目を見開いてるー。
あー、祈りだしたー。
「「イカルダの女神様のレシピ」」
ねー、2人とも大丈夫?
パパは目が血走ってるー。
イヌマさんは目が¥¥、ママの儲け話を聞いた時と一緒ー!
「ミソを販売するのもいいです。元々はミソを我がマーシュ領の特産品にしたいと父上が言っていたのもあり、販売も致しましょう。だけど、まずはミソ汁の美味しさを知ってもらい、色々な美味しい食事を提供し、食事の美味しさを知って楽しんでいただきたいのです。」
どう?パパ、ボクちゃんと話せてる?
「おー、さすがだ、さすがは私の息子」
「イヌマ、感動しました。美味しい正直、美味しい料理期待します」
「だか、カイト。塩とミソだけでそんな大それたことができるのかい?」
「ミソ、塩だけではなく、これから色々探してきます。絶対食事を美味しくできるはず。でも、まずはミソと塩だけで料理法や材料でいろいろできるので様子見ながら少しづつ色々作っていきたいです。」
「うむっ」
パパ?イヌマさんも考え込んじゃった。
「そう簡単に行くかはわからんぞ」
そうだよね?そう思うのも分かるんだよねー。
「マーシュ辺境伯様、私から提案があります。まずは1年坊っちゃまのおっしゃる通りに店を開いてみませんか?そして、その時に上手く売上があるなら更に1年、そうしてその時の状況を見て、店の存続を検討されてはいかがでしょうか?」
とりあえず様子見しなくては。私の勘が当たるとは思うけど、カイトおぼっちゃま、あなたを試させていただきますわね。
「なぜ、イヌマは成功するかもわからんお店にそう理解できる?」
「マーシュ辺境伯様。カイトおぼっちゃまは4歳です。普通の4歳ならこんなふうに大人と仕事の話等できませんわ。まだ文字も習っておらず、大人が仕事で話す言葉も分からぬ年齢のはず。」
「ですが、カイトお坊ちゃまは私たち大人と対等、いやそれ以上の話をされていらっしゃる。そこに何か素晴らしい奇跡を起こすのではないか?私たちに無い感性でこの世の中を変えてくださるのでは?とそんな気がするのです。私の商売人の勘が働くのです。この勝機を逃すなと思えてなりません。」
おー、なんかすごく期待されちゃってんじゃん。なんかちょっとプレッシャー?!
「分かった。私も息子を信じてるからな。親バカかもしれん。金額はいくらでも私が出すからカイトの思うように作って欲しい。」
え?いいの?大丈夫?
でも嬉しい、パパ、ボク頑張るよ。
ぜーったい、美味しいもので溢れる世界にしようね。あ、そうだ!
「父上、ありがとうございます」
「そこでお願いがあります」
「なんだ、言ってみなさい」
これはちゃんと話しておかないと。




