84話 ルーク団長ロープ飛びがお気に入り。アリはパパに交渉中。
え?なあに?また訓練に使うのー?
「ながーいロープの端を2人にそれぞれ持たせて、それを回して、その中を数人で抜けるってのはどうですか?楽しそーじゃないですかっ」
え?そっち?
それはそのとーり。前世でみんなでやって楽しんだよ、なんなら競技もあったよ。
あれ?もしかしてルーク団長ってすごくない?ボクのこの拙い縄跳びで、大人数縄跳びを思いつくなんて、もしかしてルーク団長凄くないっ!!
「それそれ、楽しそーだね。班作って、どっちが何回連続飛びできるかって競走しても楽しそー」
なに?なに?急にボクの両手を握ってどうしたの?ちょっとこわいよー。けど、なんでそんなにキラキラした目でボクを見つめてるのさっ。
また?また?ちょっとお尻を隠しちゃうよ、なんか、もう癖で。
「ぼっちゃん、それはいい考えですね。娯楽がない私たちのいい遊びになりそうです。」
「じゃ、ルーク団長も、ロープ飛びやってみて」
「はい、ロープをお借りしますねっ」
ロープをルーク団長に渡したら早速、ロープ飛びを始めたんだけど。
ロープの長さがボクの身長の2倍って事は、ルーク団長には短すぎるって事で。
飛ぶ度にガニ股になっていたのは、もうめちゃくちゃ笑えた。
「あはは、なにその飛び方、可笑しい」
「これは、私には短すぎますよー」
って言いながらそれでもまた飛び続けるルーク団長のガニ股ジャンプには、ボクはずっと笑い続けた。
あー、可笑しい。
その頃のパパとアリ。
「アリちゃん、今日もまた可愛いね。今日はピンクのフリフリなんだね。世界中で1番ピンクが似合うのはアリちゃんだとパパは思うんだけどなっ」
ね、アリちゃん?なにそんなに興味無さそうにしてるのかな?前はパパが褒めたら喜んでいたはずだけど?
「アリちゃん、今日はどうしたのかな?パパにお願いがあるんだって?」
「うん、あのねー、アリね、スラちゃんを飼いたいのー、いい?」
ん?スラちゃん。スラちゃんってなんだ?
「アリちゃんの買いたい物はなーんでもパパが買ってあげるぞー。スラちゃんってなにかな?どこに行けば買えるのかな?いくらなのかな?」
「あのねー、飼うのはね、お金いらないよ。」
ん?
「そか、そか、タダなんだな。スラちゃんは犬かな?猫かな?」
「ちがうよー、パパ、スラちゃんはスラちゃんだよー」
「そうかそうか。」
「ね、パパ、スラちゃん飼っていい?」
あー、アリちゃんのお願いっ。
キラッキラのお目目で見つめられたら、パパは嬉しすぎるっ。
はぁぁぁぁー、私に抱きついてきて、パパの頬にアリちゃんからの頬擦りなんて、なんてご褒美。
おー、頬擦りの後に、ほっぺにチュウまで。なんだ、私は嬉し過ぎて、今日は天国にいるのか?
じゃ、お返しにパパからも、キスのご褒美をやるぞー。
え?なんで避けるの?アリちゃん?
パパ泣くぞ、泣くぞー。
「パパ、スラちゃんはいーこなの。目とお口と真ん中のを触らなければ、大じょーぶっよっ。プルプルしてかわいーよ」
んんん?目と口と真ん中を触らなければ大丈夫?プルプルしてかわいい?なんだ、そんな動物なんていたか?
「スラちゃんだけだと、ちゃみちーからイムちゃんを探さないとよー」
スラちゃんとイムちゃん?
スラ…イム…ん?もしかしてスライムか?
「ああ、スライムの事だな」
《《買う》》んじゃなくて、《《飼う》》って事だったんだな。
「そーだよー。パパ飼ってもいい?」
「そうだな、いいぞ。だけど、ちゃんと面倒見るんだぞ。」
「うん、パパ、ありがとー、パパだいすきっ」
はー、やっぱり娘は最高だっ
絶対に嫁にはやらんぞっ。




