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転生幼児カイトがいく! 愛されながら異世界を変えちゃいます! ~みんなの笑顔が世界を変えていく~  作者: あんり


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82話 アリ、スライム飼いたい


心配してるんだけど、ちょっとドキドキ。


だって、アリのバンツが見えたから。

やー、可愛い。きっとあれはトレーニングパンツだねっ。


ボクは普通のパンツ。エッヘン。

ボクはお兄ちゃんだからねっ。



マールに抱っこされたアリのところに行かなきゃ。


「アリ、だいじょーぶ?」


泣くの我慢してるアリ。

お目目いっぱい涙ためてるアリ。

うー、この涙目、庇護欲そそるー。

けど、なんだろ、胸騒ぎ。

ボクが泣きそうなアリを慰めなきゃ。


「おいで、アリ」


両手を広げで待つボク。

マールに抱かれたアリはボクに手を伸ばす。


マールは膝を折りアリを僕の前に下ろしてくれた。ボクに抱きつくアリ。


「痛かったね?でもよくガマンしたね、エラいよ、アリ。はしっちゃだめだよ。ちゃんと言うこと聞いてね?」


「あい、おにーちゃま、アリ泣かない。がまんしてるの、アリえらいっ?」


「うんうん」

今にも泣きそうなアリをぎゅっと抱きしめるボク。そんなボクの背中のシャツを両手で握りしめるアリ。


よし、アリ大丈夫みたいだ、よかったー。

そう思うけど、そう思うんだけど、ボクの脳裏にははっきり残像が。


アリのパンツはピンクだったなっ~

アリ、頑張って早くトレーニングパンツ終わるといいね。

普通のパンツは快適だよ~。


力説するよー。大事なのよ。

アリはトレーニングパンツ。

ボクは普通のパンツ。


大事だから2度言うよ。

アリはトレーニングパンツで、

ボクは普通のパンツ。


それだけでボクは、お兄ちゃんの威厳を保てた気がした、よ?


あ、そうだ!

大丈夫よ、さっきから謝ってばかりのルーク団長。団長は悪くないからね。


「ねー、ルーク団長、ボクたちを呼んでいたよね?なんだったのー?」


「あぁ、さっきこいつを見つけたんですよ、ほら」


「これなあに?」

さっきまで泣きそうだったんじゃないのー。アリさーん、おーい。


「これはスライムでございます。弱い魔物ですよ、簡単に捕まえることができます。小さな子どもでも簡単にやっつけられますよ。カイトおぼっちゃま、やっつけてみますか?」


ハンス副団長、やけに進めるねー。

これがスライムなんだねー。


「これ触ってもいいの?」


スライム触ってみたい、どんな感じ?


「大丈夫ですよ、中心の目と口、中に見えますか?核を触らなければ、他は触っても大丈夫ですよ」


「へー、ハンス副団長は物知りだねー」


「いや、それほどでもっ」


って満更じゃないでしょ?鼻の穴膨らんでるよー。


「こわくない?」


「大丈夫でございます。ほら、端の方を私が触りますね、ほら、大丈夫でしょ?」


「アリ、触ってみるっ」

あ、めちゃくちゃ目がキラキラだよ、アリ。


「ボクも触ってみるー」


あ、これあれだ、ぐにゅぐにゅしてるー。

たのしー。


「おにーちゃま、楽しいねっ」


「うん、楽しいねっ」


「では、そろそろスライムとはお別れしましょうか?」


「やっ!」


え?アリ、どーしたの?


「アリ、スライム飼いたい」


え?え!え?え?なんで?


「なんで?」


「だってかわいいんだもん」

「だめ?」


あ、出たー、ママ譲りの必殺コテッ。


もう、ルークも、ハンスも、マールも、それと今、そこで(うっ、かわいい)って今言ったよね?小さい声でも聞こえたよ。


今、そこに、いるよね?見えないけどいるって事は、シャドー?シャドーがいるの?

あれ?バレちゃだめじゃん?


「まずは旦那様に許可をとらなければなりませんね。旦那様、ダメって言えますかね?言わない気がします。いえ、言えないかもしれません。お嬢様のかわいいお願いですからねー」


マール、パパの事よく知ってるね、さすがマール。


「では、私が旦那様の許可をもぎっとって参ります。お嬢様のためならこのルーク必ずや旦那様を説得してきますね。お待ちいただけますか?」


本当はボクも飼いたい。


「「あいっ」」

うん、ボクとアリ、いいお返事。


「「「「「「「「「うっ♡」」」」」」」」」


ね、みんな大丈夫?


あのー、屋敷からロープを持ってきてくれた方ー、唖然としてますね、大丈夫ですよ。


だってかわいいは正義!だよね。

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