75話 モントルーの弟、ランドルはガラス職人
「あぁ、いいだろ。なぁ、モントルーには、兄弟がいたな。」
「はい。ガラス細工の職人で、名前はたしか、‥‥ランドルですね。モントルーの弟になります。」
「ああ、そのランドルには、モントルーを通して話をしてるのがいつもの取引だな。間違いないか?」
「はい、その通りでございます。」
「まずは、モントルーに契約魔法を。モントルーを通して、ランドルにガラスでお茶碗なる物を作らせる、で良いな。カイトとの接触はモルトルーだけで行う。」
「はい、その方が良いかと。」
「それと、実は、カイトお坊ちゃんがガラスのお茶碗よりも、木製のお茶碗がいいと申しまして、そちらはモントルーに依頼を掛けてもよろしいですか?」
「木製の器。そうか、カイトの考えたことだ。何か意味があるんだろ。あい、わかった。そのように。それで進めてくれ。」
「それと。カイトお坊ちゃまについてお伝えしたい事があります。」
「なんだ、カイトがどうした?」
「実は、お茶碗を作成する話の流れでこんな事がありました。奥様はミソ汁とガリガリクゥステーキを同時に出すつもりのようでした。」
ん?
「2つ同時に出すと女性はお腹に入らないのではないか?」
「はい、その点も、カイトお坊ちゃんは奥様に指摘されました。それには奥様は、どちらも少しだけ提供してはどうかと仰ったのです。」
「ああ、少量ならどちらも食べることができるな」
「そうなのですが、カイトお坊ちゃんはそうではないと否定なさいました。」
「うむ」
考え込む旦那様に私は話を続けました。
「《《別々の日》》に、《《1つだけ》》を提供してはどうかと、仰ったのです。」
「うむ。それはどんな理由からだ?」
「はい、お茶会を開くたびに、なにか新しい物、新しい料理を提供していくと、次は何かな?という期待が生まれるいう意味でしょう。それが続くとどうなりますか?次々に新しい物を生み出すマーシュ家が有名になると仰ったのです」
「マーシュ家に注目が集まるって事か」
「はい、今後のマーシュ領の発展に繋がると言いたかったかと。」
「将来を考えている。先見の目を持っているということか?うーん。」
ますますカイトの価値があがるな。
「そうか、わかった。やはりカイトの話はこの屋敷内に留めとく事が正解だな。」
「厄介な奴らに目をつけられないようにしなければならん」
「はい、そうです。」
「そこで、坊ちゃんはこの件に携わるにはこの屋敷にモントルーを呼ぶ方がいいでしょうねー。」
「そうだな。まずはモントルーをこの屋敷に呼ぶとしてだな。木材はどの木材がいいのかも選ばなければならないから、いくつかの木材を用意して持ってくるように伝えてくれ。」
「承知しました、旦那様」
「それと、まずは木の器を作り、それを見本にしてガラスでお茶碗作る方が手順的にいいだろ」
「左様でございますね」
「では、そのように致します」
「あぁ、よろしく頼む」
では、早速モントルーのところに行ってきますよー。スン!




