74 話 ダウニーとセバスはカイトを守りたい
やはり、あの子は聡い、聡すぎる。
どこで学んだ?学んでないのにどうして本が読める?あれか?イカルダの女神様からのギフトなのか?
「疑問はごもっともでございます。私も不思議でした。やはりイカルダの女神様からのギフトの可能性が高いかと。」
「うむ、セバスもそう思うか?《《これも》》イカルダの女神様からのギフト、そうかもしれんな。そうじゃなければ、理解できんからな。」
「はい、私もそう考えます。」
「さて、それの可能性も考えて今後も引き続きカイトの考えること、作り出すものをどう世に知らしめるか、慎重にならなければいけないな」
「はい、誠にその通りでございます。」
「さて、旦那様、お茶碗とやらの見本は作ることでよろしいでしょうか?」
「なんだ、いいんじゃないか?想像だが実際に使ってみて、その使い勝手を試してみるのも良かろ。失敗してもそれは勉強になるしな、次に生かせたりするだろうからな。モントルーにもまた依頼もいいだろ?」
「はい、モントルーに依頼しましょう」
「さて、セバスよ。アメラからの私へのお願いは他には無いのか?」
「はい、以上でございます。」
なんだ、私のお仕事減らしてってお願いはしなかったのだな?あのお願いポーズを他の男に見せるのはダメだが、お仕事減らしてって、私をもっと構ってってお願いじゃないのが、残念だな。気持ちもあっちもシュンってなってしまったな。
「分かった、それで?カイトのお願いはなんだ?」
「はい、そのお茶碗を作るために、工房に行かせて欲しいと。お茶碗の具体的な形は坊っちゃまの頭にしかないから直接指示を出したいようでございます。いかがでしょうか?」
「うーん、親としては行かしてやりたい。けどな、カイトの知識をまだ秘密にしたい、秘密にした方が良いと思うんだが。」
「ただ、これからもカイトは色々発明したり物を作り出したりする可能性があるな、セバスはどう思う?」
「はい、そうですね。僭越ながら私の意見を申し上げますが、旦那様の仰る通り、カイトお坊ちゃまは今後も色々な知識を持って色々作り出したりすることでしょう。イカルダの女神様がこのマーシュ領を、この世の食事など豊かにする使命をカイトお坊ちゃまに与えたようですから。」
「そうだな。では、モントルーを呼べ。モントルーには今後カイトの作りたいものを作って貰う。そのために契約魔法を交わすことだな。」
「そうですね、契約魔法で口外無用、門外不出、それに伴う報酬など色々お互いに利益になるように取り計らいましょう。よろしいですか?旦那様」




