73話 セバス、旦那様への報告
「【お茶碗】とは、そうですね。まず初めに奥様がカイトお坊ちゃまに、ミソ汁とガリガリクゥステーキをお茶会に出したいという話から始まりました」
ん?
「料理を出すなら、食事会じゃないのか?」
「はい、そうですね。カイトお坊ちゃまも、今の旦那様のように、奥様に「それは食事会では?」と申されてました。ツッコミは親子似てらっしゃいますね」
本当にカイトお坊ちゃまは旦那様によく似てますねー。
ま、男だからな、《《ツッコミ》》は得意だ。
カイトもいずれそうなるな。
「親に似るのは当たり前だな」
旦那様、なにニヤニヤされてるのでしょうか?ちょっと気持ち悪いですね。
「それで?」
「ま、その食事会の開催についてカイトお坊ちゃまが《《待った》》をかけました。なんでもミソ汁を飲むのは器を直接口につけて飲む方がいいと申されまして、その器こそが《《お茶碗》》だそうです。なんでも、ティーカップの大きい版だそうでして。」
「なんだ、Dカップの大きい版?それならEかFカップじゃないのか?」
Fカップサイズのお茶碗?いかん、ついアマナのサイズを思い出したぞ。あれは、Fカップではないな、私の手からはみ出すくらいだからな、Gか?Hか?おっとー、私の私は今日も元気いっぱーい。元気ハツラツだなっ。私もまだまだイける。
「旦那様、違います。《《ティーカップ》》ですよ。お茶を頂くカップです。」
本当に旦那様、《《あっち》》に思考が行ってますね、そろそろ奥様と仲良くしていただかねばなりませんな。
「あぁ、そうか。なるほど、なるほど、《《ティー》》カップの事なんだな。しかし、そんな器がなぜ欲しいんだ?」
「なんでも、ミソ汁がたくさん入る。直接飲んだら満足感がある?多分カイトお坊ちゃまはそう言いたいのかと。あとはスプーンですくいやすくなるからだと仰ってましたねぇ」
「器に直接口をつけるのか?それは貴族のマナーからしたら、マナー違反じゃないのか?」
「その件につきましては「あんなに美味しいのをちょっとづつ、ちょっとづつスプーンですくって飲むの大変じゃない?直接飲む方が器に口が隠れるからいいと思うし、溢さなくていいんじゃない?」とか」
「「お茶碗はそんな物だって本にも書いていたよー。」とか」
「または「それでね、ガラスだと直接口に触れると熱くて大変だし、危ないのー。だから木で器を作るといいんじゃないのー?木の方がガラスよりは熱くなていいんじゃないかな?って思うのー」と申しておりました。」
「なんだ、セバス。カイトの真似が上手いな」
「いえいえ、カイトお坊ちゃまの言葉をそのまま旦那様にお伝えしただけでございます。」
「そうか。そもそもだ、その本とはどこにあるんだ?その前にカイトはまだ字は読めないはずだが?文字や数字、それは5歳から学ぶんじゃないのか?カイチェアの詐欺対策の時も半年とか言っていたな。半年という言葉やその半年の期間の概念もまだ分からないはずだが?」




