71話 お茶会の進め方の提案
「じゃ、ママ。まずはお茶碗できるの待ってね。お茶碗出来てからトン汁とお味噌の紹介でもいいと思うけどー?」
「そうね、そうするわ」
「それと、トン汁とガリガリクゥステーキの紹介はね、別々の日に紹介した方がいいよ!」
「あら、それはどうして?」
「だって、女の人たちはあまり沢山のご飯いっぺんに食べられないでしょー?」
「それはそうね。でもどっちも両方を少しづつ出せばいいのじゃないかしら?」
「うーん、少しづつ出すのはいいかもしれないよ。一口食べたら、美味しいからまた絶対食べたくなるはずだよ。ミソ汁をもっと欲しくなるよね?」
「そうね、さすがカイくん♡」
「あと、おすすめはトン汁とガリガリクゥステーキは別に出すといいと思うのー。そしたらね、次はどんな物が出てくるんだろーってみんな思うでしょう?次も、その次も美味しい物が毎回違う料理とか、他にも珍しい物とか何か出てきたら、次はどんなのが出てくるんだろーってきっとマーシュ家はちゅーもくされるんじゃないかな?」
「お茶会や食事会をするたびに、なにか新しい物を紹介する、とそう言うことですか?」
さすがー、セバス、察しがいいねー。
「うん、そう言うことだよー」
「そうね、それがいいわ、カイくん、すごいわー」
私の息子って、て、ん、さ、いっ!
ママーなにうっとりしてるのー?
えへへ、ボク、すごい?
あれ?マールも、メイドのみんなももしかして限界?プルプルしてるー。
「はー、可愛いすぎるのに、頭脳明晰だなんて。罪だわ。」
「本当に、可愛いすぎるのに、あんなに大人みたいにお話しできるようになって。」
「可愛すぎるのに、あの可愛いお口から紡がれるお話し、なんか凄すぎない?」
「「「「「本当に!」」」」」
「では、セバス。ダウニーに話を通してきてもらえるかしら」
「承知しました、奥様」
「セバス、パパからのお返事まってるね。ボクはそろそろお部屋に戻るから、パパからのお返事はボクのお部屋で聞くね」
「分かりました。では後ほど、坊ちゃんの部屋に伺いますね」
スン!
あっという間に行っちゃった。
「ママお茶碗できるの楽しみにしててね。」
「カイくん、楽しみにしてるわね」
「ママ、ボクはもう行くね」
早くしないとみんなが限界だからねっ。
「わかったわ。その前にカイくん、ママ、カイくんのこと抱きしめたくなっちゃった」
出ましたー、ママのあざといコテっ。
「うん」
ボクはママの胸に飛び込んだ。
柔らかなママのお胸。ふわふわだ。
甘い匂いも、さいこー。
「じゃ、ボク行くね」
「はい、では夕食の時に会いましょう」
「うん」
私の可愛い息子。
まだまだ幼いはずなのに、あの小さな子が、先を読み、的確な案を提示してくる。
あの子の頭にはどれだけの知識が詰まっているのかしら。
カイくん、あなたはまだ子どもよ。まだ子どもなの。あまり早く大人にならないでね。
今日のことはダウニーにも話さなきゃいけないわね。




