68話 品質保証書の提案
「つまり?」
「それなら、傷がついたり、壊れた状況を細かく聞き取りして、同じ状況を検証すればいいんだな」
そー、パパ。さすがだねっ。
ボクのパパは理解が早い、頭いいんだね、きっと。それに比べてルーク団長、ちょいと残念っ。
「うん、聞いた話と同じことして同じ傷や壊れ方するなら、それなら、その傷や壊れ方が申告通りと証明できますな。」
うんうん、セバス、さすが。
「つまり、ってーだ。私もそう言いたかったんだよ」
あれ?ダウニー様も、カイト坊ちゃんも、セバスもなんで私を見るんですか?その目はなんだ?なんで残念なものを見るような視線なんだ!
「では、話し合いの結果はこうだな。品質は最高の物を、そしてその品には我が家の紋章をつけよう。販売する時は必ず品質保証書をつける。品質保証は半年。半年以内に傷ついたり、壊れたら無料で保証をする。ただでは保証しないで、状況を検証し、故意や過失ではないことが証明できたら無料で交換だ。これでよいか?」
パパちゃんとまとめてえらーい。
かっこいいねっ。
「パパ、ちょっと待って。傷の保証はしなくていいかも。だって使っていくうちに物は傷つくし、痛むし、壊れていくよね?だから傷には保証いらないと思う。」
うぉー、そんな事にも気づくのか?
カイト、私の息子、さすが私に似てるな。
いや、私以上。違うな、やはりカイトには私たちが考えもしない知識がある。素晴らしいけどやはり危険だ。カイトの知識を盗もうとしてカイトを誘拐したり、利用したるする危険性があるな。カイトの知能はやはりバレてはいかんな。
「そうだな、よし、傷の保証は省こう。」
「セバス、この話をまとめて私へ提出するんだ。すぐ決済をするから、準備を進めてくれ」
「かしこまりました、旦那様」
「ルークは引き続き、オヤジと、それに繋がりのある貴族を洗え。あと同じことをする奴らが出てきたら困る。その点も取り締まりを強化してくれ。」
「御意!」
あー、よかった。セバスも、ルーク団長もボクが流暢に話してるのに疑問に持たれなくてよかったぁー。
ん?パパ、なんでボクを見てるの?
「カイト、いつからそんなに流暢に話せるようになったんだ?」
やばい、バレてるよ。なんで誤魔化そうかな?
「あのねー、マールがいっぱいお話ししてくれていっぱいおしゃべりしたからねー。だからお話し上手にできるようになったのー。」
お願い!これで誤魔化せたかな?
チラッ。パパーお目目キラキラじゃん。
両手広げて近づいてくるのやめてー。
ぎゅうは好きだけど、力強いよー。
頬ずりも、お髭ジョリジョリやめてー。
キスはもうお腹いっぱい。
パパの愛はもう十分伝わったから。
「さすがは私の息子だ。よくやった。」




