66話 カイト、詐欺軍団の存在を知る
おはよー、朝だ、朝だーよ♪♪
昨日のご飯は美味しかったー。
ふふん、ふふん、今日のボクはご機嫌だーい。
今日は水色のシャツに紺の半ズボン、水色の靴下に黒の靴。マールのコーデだ。
さ、朝ごはんは食べたしー。今日はいつもの訓練はお休みだって。お休みするのも必要なことだってルーク団長から教えてもらったよ。
今日はパパからお呼ばれ。何の話かな?ボクの部屋まで迎えに来たセバスの後に続きながらボクはテクテクついていく。
トントン!
「セバスでございます。カイトお坊ちゃまをお連れしました。」
おー、今日のセバスは執事バージョンだね、最近執事バージョン多くない?なんかあったのかな?
「ああ、入りたまえ」
「さあ、お坊ちゃま、中へ」
「失礼します。」
あれー?今日はルーク団長も呼ばれたの?なに?なに?男同士の話ってやつ?
ボクも仲間入りしちゃっていーのかな?
「カイト、私のところに来なさい」
「はい」
ボクはパパの隣。
「カイト、今日は大事な話を今からするから良く聞きなさい。」
「はい」ん?なんだろ?パパもセバスもルーク団長も真面目な顔してる。
「では、ルーク。さっきのようにカイトに説明を頼めるか?」
「承知しました。」
「カイトお坊ちゃん、実はですね、カイチェアで詐欺まがいの事が起きたんです。」
「ん?詐欺?鳥さん?」
鳥じゃないのは知ってるけどねー。
「カイト、鳥じゃない。詐欺というのは悪いやつで嘘をついて人を騙すやつの事だ」
「ふーん、その悪い人はどんな悪いことしたの?」
「カイチェアを買って、カイチェアに細工をして、ん?なんで鼻をつまむんです?いや?それはクサイって仕草ですよね?ニオイの事ではございません。サ、イ、クです。細工とはな、イスに傷つけたりすることです。イスに細工して、傷がついてる物売るから子どもが怪我したんだって店に文句を言って、薬代を騙し取っていたんですよ。それも小さい子を転ばせて傷をつけて、それがいかにもカイチェアの不具合が原因だって言ってね。それも1回だけじゃないんです。何回も同じことをして、お店の人を騙したんです。するとこのカイチェアは不良品だって悪いウワサはすぐに広がるんです。だから今、カイチェアを買う人が減っているんですよ」
なんだって?詐欺だよ、詐欺だけじゃなく、子どもに怪我させて、悪事の片棒担がせてなんて悪いやつ。
「早く悪いやつ捕まえないとっ」
「そうですよ。坊ちゃん。悪いやつの数人は私たち騎士団が捕まえました。これから1番悪いやつも必ず捕まえます。ルーク、誓って必ずや悪いやつを捕まえますから、ご安心ください」
うん、頼りにしてるよ、ルーク団長。
ボク、応援してるね。
「うん、ルーク団長、悪いやつは必ず捕まえてね、やっつけてね」
「はい、任せてください。」
「うん、よろしくね」
パパ、さっきからボクの頭、撫でてるけど、あまり撫でるとボク禿げちゃう。
「そこでだ、パパからのお話はこれからだ。まず聞いてくれるか?」
「うん」




