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転生幼児カイトがいく! 愛されながら異世界を変えちゃいます! ~みんなの笑顔が世界を変えていく~  作者: あんり


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61話 街の不審人物

街外れの一軒家。長い事使われてない家に、人の出入りがあると部下から報告があり、そのまま見張るように指示を出した。


私も気になって様子を見に行くとだ、奴らは家族でもねぇ。


私の感が、おかしいって言ってくる、怪しいと訴えてくる。


不思議な事にあまり良くない格好の奴らが出入りしてるかと思いきや、子連れの平民にしちゃーいい身なりの奴らの出入りもある。女はいないみたいだ。


奴らが居ない時に部下を侵入させたところ、家具や家財道具はほとんどなく生活してる様子がないようだ。ただテーブルには酒の瓶が数本置かれ、長椅子に、ソファだけだったらしい。ただおかしい事に別の部屋には鏡や櫛、いくつかの小道具、タンスには10着程の男の服、数枚の男女の子供服があるらしい。なのにベッドはなく、台所には使われた様子がない。生活感がないというか、まるで着替えるためだけの部屋のようだ。生活感がないのは違和感だらけだ。


部下からの報告では、奴らの行動する日は午後って決まってるようだ。私はカイト坊ちゃんの訓練の後はこうやって奴らを見張ることにした。


数日見張って気づいたことがある。普段はまあ普通の格好だが、今日は何故かあいつらは変装していた。1人は右肩が少し上がってるんだ。もう1人はがに股だな。どんなに変装しようが、服装を変えようが、人の癖はそう簡単に変えられない。俺には奴らが変装しているのがすぐわかった。奴らの目的はなんだ?


奴らが変装して出てくる前に、小さな子どもを連れたやつも入ってった。奴らの誰かの子どもかっ?って思ってたんだけどな、どうやら違うらしい。子どもが「おじたん、おちごとちたらパンもらえりゅ?」なんて言うか?「あぁ、仕事はパンを食べることだ、食べ終わったら帰してやる」だと?どういうことなんだ、仕事だと?まだ2、3歳の子に仕事なんてさせてるのかと怒りが沸いた。しかも、パンを食べることが仕事とはなんだ?よくわからねー。


いろいろ考えてるうちに、さっきとは違う上等な服を着て、変装したあの右肩が少し上がった男とがに股の男のふたりが、さっきの子どもと出てきた。益々意味が分からない。どういう事だ。


奴らは少し歩くと、近くに停めてある馬車に乗ったではないか、それを私は後をつけることにした。


奴らの乗る馬車はしばらくすると店の前で止まった、ここは木工製品を取り扱う店だな?


馬車からは右肩上がりの男、がに股の男、そいつが手を引いた子どもが降りてきたな。子どもにパンを与えて店に入るなんて行儀が悪いだろ。


しばらく様子を見るか。


なんだ?奴らが店の店主連れて出てきたな。さっきの馬車の御者になにか指示をだしてるがこの距離じゃ聞こえないな。


荷台になんか乗せてる、その荷物を見せて……


「ほら、見てくださいよ、ここ。なんですぐ外れてしまうのか不思議ですね。この店は不良品でも売ってるんですかねぇ」


「ほら、こんな壊れやすいイスを買ったせいで子供が転んで怪我したんだよ、病院代払って貰わないと困るんですよ」


「いや、治療費さえ払えば帰りますよ。お宅らも店の評判落としたくないですよね」


奴らやけにでかい声で喋ってんな。ここまで聞こえてくるぜ。声のデカさに見物人ができちまったじゃねーか。

人がどんどん集まってきてやがる。


店主焦って謝りだしたな。なんか渡したか?金か?金だな、右肩上がりの奴が渡された袋覗いて金数えてやがる。


「分かればいいんだ。これでこいつのケガを治せてあげられますよ。店主、物分り良くて助かります、では」


店主、頭下げてるな、なんだ欠陥品でも掴まされたか?気の毒だよな。


 

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