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転生幼児カイトがいく! 愛されながら異世界を変えちゃいます! ~みんなの笑顔が世界を変えていく~  作者: あんり


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47話 イヌマとミソ販売契約!試食戦略

「久しいな、イヌマ」


「はい、ご無沙汰しております。マーシュ辺境伯様」


「今日は、イヌマに依頼したいことがあってな」


「なんでございますか?」


「我が家は新たな特産品として、これを売る予定だ。その販売権をイヌマ、お前に任せたいと思う。私とは契約魔法を結んだのだから、私の不利益にはならないだろう。多くの利益を生み出すとしてみているが、どうだ?この話、受けてみるか?」


私は少し賭けをしてみた。このイヌマ、マーシュ家の敵となるのか、味方になるのか、まぁ、あの魔法契約があるのだから裏切りはないだろう。

珍しい物を商品として扱っているのなら、これも上手く商売に繋ぐだろう。


「これは?なんでしょうか?練った土でしょうか?なんか少し臭いがありますねぇ」


やはりな、初めは躊躇うな。

私も躊躇った。見た目も臭いもウンコだからな。まあ、熟成した後は、臭いが落ち着いて、なんとかまあ、少し気になるくらいだ。それがあのように美味い物だとは。


はー、またみそ汁が飲みたい。

あのとんでもなく美味いトン汁。

はぁぁぁ、あれは美味かった。

私の心を一瞬で虜にしたな。

私の心は、アマナのものだというに。

私の愛おしい妻、愛する妻、母である前に私の妻でいてくれる妻だな。

子ども達にも愛情たっぷりだ。

まぁ、私の事も愛してくれるしな。

あー、昨日のアマナも可愛い。

私の前では甘えてくるアマナ。

「私をどうしたい?」なんて野暮な質問をしてくる可愛いやつ。

昨日はつい寝かしてやれんかった。

私の愛は重いぞ。


「旦那様?お顔がだらしないですぞ」


はっ!私としたことが。

ん?なんの話をしていたか?


「んんんっ」


威厳をだな。よしっ。


「ミソと言うものだ。我が家で作り始めた物だ。これはひじょーに美味い。どうだ?」


「えっと、マーシュ辺境伯様、む、む、難しいかもしれませんっ」


ん?なんだ? 


「まぁ、そう言うな。このままでは売れないだろ。ま、見た目も匂いも、臭いからな」


「セバス、あれを」


ん~、これだ、これだ。この匂い、たまらんぞ。今日はトン汁だ。


「さ、まずはこれを飲んでみよ」

「躊躇うのもわかる。けど、商人である君の五感はなんと言ってる?」


「は~、なんて美味しそうな匂いでしょうか。私、いただきますわ。マーシュ辺境伯様を差し置いて、味見してもよろしいでしょうか!?」


「かまわぬ、まずは試しなさい」


そうだ、そう、その顔。

イきそうか?いいか?

いいだろ?イくなら私も一緒に。


「我慢できん、セバス、私にもトン汁を」


「はい、旦那様、どうぞこちらを」


ごくっ、くぅーっ、最高。

か、い、か、んっ!


なぁ、そうだろ!?

いいだろ?美味いだろ。


「マーシュ辺境伯様、これは売れます。絶対売れますわ。買います。いくらで卸していただけるのかしら?あ、でも、これだけでは売るのは難しいですわね。味は美味しいですのに。」


「そう、美味いだろ?そこでだ!試食を配るとしよう。」


「試食とは、なんでございますか?」


「食を試すんだ。ミソ自体では誰も見向きもせんだろう。だから、みそ汁を作って初めは無料で配るんだよ。一度飲めば誰でもまた飲みたくなるはずだ。だから、売れる。」


「なんて素晴らしいアイディアでしょう」


ま、これはカイトが考えた新しい戦略だ。

あいつもアメラに似て策士だことよ。


「まぁ、汁物だ、馬車で歩き回る事もできん。溢れたり、時間が経つと悪くなるからな。」

「そこでだ、店を出す、それを手伝って欲しい。いいな。」


「承知しました。私がお店を探してご報告いたします。お任せを。」


「まずは貴族から攻めるからな、いいな」


「承知しました。」

「それと、辺境伯様、今日のナダンソウソウをお納め下さい。私共に勝機をもたらすお話を頂いた事のお礼としまして、こちらを献上致します」



「あぁ、頂くとしよう」


「そう、マーシュ辺境伯様、先程のミソ汁なるものの、具材あれは豚肉ですわね。なぜトン汁というのでしょう?」


「あぁ、それはだな!《《とんでもなく》》美味い汁だからだ。」


「それは、素晴らしい。」

「それと、ひとつ、小耳に挟んだ方がいいかと。」


「なんだ?」


「カイチェアですが、不良品が出回っているそうです。傷が入っていたり、チェアのイスの1本だけ微妙に短くて、気付かずに座った子どもがイスごと倒れて怪我をしただとか。」


「なんだと!どーいうことだッ」


「ひぃぃ、噂です。けど、火のないところに煙は立たないと言いますから、お耳に入れておいた方がいいかと思ったのです。」


「セバス、その噂の真意を調べよ、早急にだ、いいな」


「はい、旦那様」

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