46話 ボクの護衛は、ルーク応援団長?
パパの執務室。ボクはパパの隣。
目の前には甲冑を着こなしていている、青い髪の眼光の鋭いイケおじがパパとボクの前で、片膝をついて、パパを見上げている。
「ルーク、カイトの護衛は決まったのか?」
「はっ、このルークが致します」
「そうか、それ安心だな、任せた。早速だが」
ルークって、だんちょー?!じゃん。
「カイトも4歳だ。貴族としての教育はマールからも順調だと聞いておる。この子はあまり手がかからない。カイトの護衛だからな、知っていても良かろう」
ボクがイカルダの女神様から色々伝授されていること、鑑定、調合、合体のスキルがあるがまだちゃんと使えない事。カイチェアの発案者であり、ミソ汁はカイトが作ったことなどをセバスから伝えられた。
「ルーク、これからカイトを頼む、守ってくれ、いいな?」
「はい、お任せ下さい」
「約束だ。守らなければ」
「守らなければ?」
「針千本飲ます、からなっ。」
ちょっとパパ、なに、それ?
針千本飲ますって、流行ってるの?
なに、気に入っちゃってるの?
「はぃぃ」
ルーク団長、ビビりすぎじゃない?
「はい、あんな風にはなりたくありません。その前にマーシュ辺境伯様、マーシュ領に忠誠を誓ったこの身、命に替えてでもカイトお坊ちゃまをお守りします」
あんなふうにって?え?
どっかで使ったの?うそー。
「うん、ルーク団長。ボクを守ってね」
「はい、おまかせを!」
「父上、お願いがあります。ボクは探検がしたいですっ、庭ではなく、もう少し遠くの森に行ってみたいです」
最近、マールから教わってるマナーでは、初めて会う人の前、貴族と会う時、必要な時は、父上、母上と呼び、敬語を使うように指導されている。
もうすぐ家庭教師も付くようだ。
「そうだな、その前に少し訓練が必要だな、ルーク頼めるか?」
「はい、かしこまりました」
ボクには目的があるんだ!
けどまだ果たせなかったことなんだよね。
それはねー、エルフの里を探して、エルフの長に会って、ナップルのあの湖を探すんだ。忘れていたわけじゃないよー。
護衛をつけて貰えるこの日まで待ってたんだ~。
やった、やっと叶えるかもしれない。
ナップルの実をもっと広めたい。
なんなら、ナップルを美味しい料理に変えるんだ。
ワクワクしちゃうな、ボクの食べたいのはパイナップルで作ったスバゲッティ。
酢豚もいいな。あー食べたーい。
ボクの記憶ではどっちもトマト必要だよね。
トマトも探さなきゃ。
そして、やっとミソが手に入ったんだ。
形は違うけど、もしかしたら、他にも調味料とかあるかもしれない。
いろいろ探そー。
ルーク団長、頼りにしてます。
美味しいものは正義!
あ、色々やりたいこといっぱい。
けど、まずはご飯から変えていこー。
明日から早速訓練するんだって。
楽しみだなー今日は寝れないかもっ。
はっ、はっ、はっ、息切れだよ。
ちょっとー、なーに?
ボク、こんなに訓練がキツイなんて、
聞いてないよー。
訓練って体力つけることだったー!
もう20分走らされてるよっ。
息切れー、しんどーい。
ルーク団長、鬼教官だったー。
そんなとこで突っ立ってないで~。
「カイトお坊ちゃま、応援してますから頑張って下さいねー」
って、ルークって、
やっぱ応援団長じゃん。




