33話 ママのお茶会で出会いました。お友達になれたらいいな
晴れてるねー、空、青いなー。
うん、風も気持ちいーなー。
今日のランチはなんだろうなー。
ゴードンが美味しいご飯作ってくれるって言ってたよなー。楽しみだなー。
塩味だよねー。薄味だよねー。
チッ、そこ、周り、ちょっとうるさいからね、静かにしてって・・・・・・・・・言いたい。
「カイト様の隣には私が座るのよ」
「じゃあ、私は向こう側のカイト様のお隣ね」
「なにを言ってるの?ここは伯爵令嬢の私がカイト様の隣が座るわ」
「なにをおっしゃいますの?私が最初ですわ」
は~っ。なんだよ、ママ。
ちょっと助けて?そこでお喋りしてないでさ、そこのご令嬢のママさん達も自分の子どもほっとかないで。
「カイトにいちゃ、アリが兄ちゃまのそばに座るのよ。あっちのお兄ちゅまの隣はお母たまが座るのよ、みんなは自分のお母たまのところにおしゅわりになって」
アリー、アリアーナ!
アリ、アリ、ありがと~!
この窮屈さからの開放されるのが嬉しくて、思わずアリの手を繋ぐ。
「アリ、そうだよね、うん、よくご案内できたねー、お利口だねー」
アリが可愛すぎだし、なんならここにいる誰よりも1番可愛いし。
思わず、アリのぷくぷくほっぺにチュッ!
「「「「「「きゃ~」」」」」」
え?みんなどうしたのさ。
「やだ、可愛すぎる~」
「カイト様、アリアーナ様にキスされたわ、アリアーナ様も、おふたりも可愛すぎる」
「「「「「キャー」」」」」
って、ママも、周りもどーした?
「「「「「天使が居ますわ」」」」」
「アマナ様、初めてアマナ様のお子様達にお会いしましたけども、あんなに可愛らしいなんて、はぁぁ、なんてかわいらしいこと」
「そうですよ、アマナ様、お二人ともお顔立ち、アマナ様によく似てらっしゃるわ」
「ええ、アマナ様、お二人とも、辺境伯様の御髪の薄紫がなんとも爽やかさを醸し出してますわ」
「そうですわ、本当に。カイト様はアマナ様の瞳の色、アリアーナ様の瞳は辺境伯様の深い緋色でいらっしゃるのですね~」
「皆様、ありがとうございます。子どもたちを褒めて頂き嬉しいですわ。さ、お座りになって。」
は~っ、やっと始まるのか!
始まる前から、囲まれて、騒がれて、疲れたわ~。
っーか、まだご挨拶もしてないからな。
「羨ましいですわ、カイト様、堂々としてらっしゃいますね、それに比べうちの子ったら」
「ほら、ご挨拶しなさい。辺境伯様の奥様のアマナ様、そして辺境伯様のご子息様のカイト様、お嬢様のアリアーナ様ですよ」
可愛い、ママのドレスから茶色の髪に黒い目をした男の子かな?あれ?女の子かな?
「ボクは・・・・・・えっと、カイナンです。カイナン·ワーズ·サンデーです。今日はお招きありがとうございまちた、よろしくお願いしましゅ」
やば、天使やん。アリも可愛いけど、この子も可愛い。女の子かと思ったよー。
男の子か~残念。
あぁ、小さな手を振ってニコッて笑うのも可愛すぎるなー、うん、ボクこの子好きだな。
「ボクは、マーシュ辺境伯の嫡男、カイト·ブラウン·マーシュです、今日は来てくれてありがとう。よろしくね」
ボクが好感度を持ったカイナン君。
お友達になれるといいな。




