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転生幼児カイトがいく! 愛されながら異世界を変えちゃいます! ~みんなの笑顔が世界を変えていく~  作者: あんり


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286話 新たな影

しかしさ、

このペットボトル、やばいね。

本当に治しちゃったよ。


「ルーク団長は私が引き取り、医務室に連れていき休ませましょう。」


「ああ、よろしく頼む」


パパはルーク団長のことをグロー先生に頼んで、グロー先生達はルーク団長と、ルーク団長の切断された足を持って謁見の間から出ていった。


「ふーっ」


みんなひと段落した顔してる。


「信じられないことが目の前で起こったな」


「陛下、これは奇跡ですな」


「今、この場にいる者に、私から。今先程見たことは誰にも話してはならない。よいな。これは国王とて命ずる」


「「「「「「「「「御意」」」」」」」」」


うん、みんな、黙ってて。


「王妃、宰相夫妻、ダウニーとカイト、この場に残るように。その他の者は退室せよ」


おー、陛下のおじいちゃん、威厳があるね。王様みたい、って王様だけど。


しかーし、なんだろうね?

衝撃的なものを見たからかな?

アドレナリン出すぎ?

なんだか、ハイな気分。


「カイトちゃん、おばあ様のところにいらっしゃい」


ん?王妃のおばあちゃんに呼ばれ、ボクはおばあちゃんの所へいく。


「カイトちゃん、私は今あなたを抱っこしたいのよ、いいかしら?」


ん?なにかな?


「はい」


ボクの返事と同時に、おばあちゃんに抱き上げられ、膝の上に座らされた。


え?王妃の座よ、そんな簡単に座っていいの?


「カイトちゃん、さっきはよく頑張ったわね。凄かったわ。本当によく頑張ったわね。えらい、えらい」


おばあちゃん、どうしたの?

ボクの頭を撫でてくれてる。


「王妃様、ありがとうございます。」


………?なんか微妙な、ん?


「おばあ様」


あ、正解。ニコニコして、またボクの頭を優しく撫でるの再開。


「カイトちゃん、気分は悪くないかしら?」


ん?大丈夫。ルーク団長、無事だったしね。


「はい、もう大丈夫です」


「そう、安心したわ」


そう言いながらボクの頭を撫でる。そして頭にそっとキスを落としてくれた。


おばあちゃんなりの気遣いなんだろうね。

ボクは嬉しくなっておばあちゃんの首に腕を巻き付け抱きしめた。

おばあちゃんは、そんなボクを抱きしめ返してくれた。


「おい、お前だけずるい」


その一言でおじいちゃん達、おばあちゃんも代わる代わるボクを抱きしめてくれた。


ボクはおじいちゃん達、おばあちゃん達からたくさんの深い愛情を感じる。

あー、幸せだよ。ありがとう。


宰相のおばあちゃんは、やっぱりママと似ていてママを思い出しちゃって、おセンチな気分になっちゃう。


「さあ、カイト、パパにもお前を抱きしめさせてくれるか」


「うん」


最後はパパに抱きしめられる。

今誰よりも安心出来る腕の中。

思い切り匂いも胸いっぱいに吸う。

ちょっとパパ、汗臭い。

だけど、今誰よりも安心出来る場所。

だからボクもパパを抱きしめ返す。


「落ち着いたか?」


優しいパパの声。


「うん」


「そうか、よし、大丈夫だな」


「うん」


「カイトちゃん、大丈夫そうでよかったわ。午後からおばあ様のお友達とお茶会よ、カイトちゃんお洋服用意してあるからそっちに着替えてらっしゃい」


えー、あ、そうだね。さっきとは気分を変えなきゃ、洋服もキレイにした方がいい。


「はい」


この温かな雰囲気にすっかり落ち着けた。

愛情をたっぷり。



さっき、みんなが祈る中、ひとり周囲をキョロキョロしていたあの目立たない兵士にまた会うなんて、その時のボクは知る由もなかった。

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