28話 イカルンとおじさんを見つけて大興奮
「さぁ、次の食料庫はここですよ」
まだ倉庫あるんだ。
「ゴードン、次はなにがあるの?」
「海の物でございます」
「え?海のもの?海があるの?見たい見たい、海があるんだー」
やったー、海っ!海っ!海がある~!
なんだかテンション上がってキター!
さっきの憂鬱な気分は、海があるってことで、どっかに行っちゃった。
魚が食べられる?貝がある?
やったーーー!嬉しい、マジ嬉しー!
「海みたい、すぐ見たい!」
いつものようにね、手を合わせて、胸のところで祈るように、おねだりポーズ。
「「う!可愛すぎるっ」」
ね、セバス、ゴードン、声被ってるよ
なんだか可笑しくなってクスクス笑う。
ちょっと固まっているセバスとゴードンの手を取り、新たな倉庫まで引っ張っていく。
あれ?あの木の影にはメイドたち。
あーシーツを取り込んでるの?
はい、君たち、ほら、手を動かしてー、仕事しよー。こっち見ながら拝まないで!
「「「「「「はぁ、坊っちゃまが可愛すぎる」」」」」」
「あのモフモフのフワフワなガウンを着たお坊ちゃま、ムクムクで可愛すぎます」
「そうねそうね、でも、わたくしは、なんだかテンション上がって嬉しそうなお坊ちゃまの顔が、あ~やばいわ、どっかの扉が開いちゃいそー」
「いいえ、わたくしには、セバス様とゴードンさんの手を繋ぐお坊ちゃまの可愛さに・・・・・・・・・あっ」
「キャー、ちょっとなんで鼻血出してんのよ」
「やだぁ、だいじょうぶ?」
「ま、鼻血出ちゃうくらいに、お坊ちゃまが可愛すぎるってことよねっ」
「「「「「そー、ゆー、事!!」」」」」
「海見たいな~!」
「いつか見れるといいですね」
「うん」
キーー!
野菜の倉庫も、お肉の倉庫の時も思ったけど、相変わらず重そうな扉だな。
扉が開くと、少し潮の香りがした。
もしかして、もしかして?
つい走り出していまう、だってこれはイカ?まじ?嬉しー!
「これは?なんていうの?」
「これは、イカルンでございます、です」
ゴードン、また、です、ますになってるよ、まだ緊張してんの?え?なにボクをチラチラ見てるのさっ。
「これは、捕まえるときに、怒って墨を吐くんでさ、怒るからイカルンでさ、そのまんまです、笑えますな」
クックック
ゴードン、笑ったのって、そっちー。
ボクがウケるかって想像してチラチラ見てたのー?
「へぇー、へぇー」
とだけ言っとくよ、全然面白くないからね。
けど、イカかー、姿焼きうまそー。
ちっ、醤油がない、しょーゆーなよー。
自分で言って、自分でボケちゃったなっ
「ね、あっちはなあに?」
「これは、オジサンです」
え?オジサン?
「そう、オジサンです。あ、これねっ、プププ、オスもメスもオジサンなんですよ」
笑ってんなー。
「え?おもしろーい。変な名前!
オジサンって、変だね、プププ」
いやー、思い出したね、変な○○さーん。
思い出したら笑っちゃう
なんか平和だー!
そのあと、アジや、マグロ、ムール貝、ハマグリ、色々あったな。
南国だけど、南国以外の魚介類もいっぱいあった。
でも、ボクの食卓には魚介類が出てこない。理由を聞くと、パパが魚介類が嫌いなだけだった。
なんだってパパ、もったいない。
よし、食の改善、していくからな。




