279話 279 聖水の人体実験で大騒ぎ
「なにやってんだ、お前はっ」
はぃぃぃぃ、ボクただいま絶賛怒られ中。
はい、先程血だらけのボクと、タオルと部屋を見たパパが凄い勢いでボクの体中をくまなく見て、一安心。
そして、なぜ血だらけなのか?
と聞かれ、ペットボトルで本当に傷を治せるのか気になって、兵士さんに聖水をかける前に、どうしても気になって自分で実験をしたと暴露をしたら、今のパパのセリフ。
部屋には長剣持った家令セバスチャンや、ホウキと金属製のチリトリを持ったメイド長とメイドたち、包丁とフライパンを持ったサラマン料理長に料理人たち、盾と剣を持った騎士団数名、つまり今いる屋敷の皆様方がパパの後ろにいるわけで。
みんな、お騒がせしてごめんなさい。
「ごめんなさい」
「はぁ~、まったく人騒がせなっ」
「みな、すまないな、カイトは無事だ。」
「お坊ちゃん、人が悪いですね」
いやいや、セバスチャン、わざとじゃないのよ。
「はぁ、驚きました、無事でよかったです。さあ、みんな朝の掃除に戻るわよ」
はい、すみません、メイド長、他メイドの皆様、髪に葉っぱをつけた方もいましたね、慌てさせてごめんなさい。
「ダウニー様、念の為、屋敷の見回りを強化して、見回ってきます」
あのー、騎士団のお兄さん達、ね、ね、泥棒とかじゃないの。ボクがね、お騒がせしてねっ。あ、居なくなっちゃった。
「おい、お前たち、朝ごはんの準備がまだ途中だ。調理場に戻るぞ」
サラマン料理長、パパに怒られているボクに向かって、気にするなって感じでウインクして、料理人たちと一緒に厨房へと戻って行った。
と、同時にいきなりボクの部屋に、黒い渦が生まれて、陛下のおじいちゃんとおばあちゃんもやって来ちゃったよ、あちゃー。
だれ?通報したの?
「カイト、無事か?」
「カイトちゃん?大丈夫かしら?怪我してるの?大丈夫よ、おばあ様がついてるわ」
ボクが血まみれの姿だから2人とも慌てふためいてる。
「父上、母上、カイトは大丈夫です。狙われてもなければ、傷1つございません」
「「え?」」
パパからボクのしたことを聞いたおじいちゃんは笑いだした。
「そうかそうか。カイトは傷が治るか先に確認したかっただけだったのだな。なかなかなお騒がせな子どもだな。」
「本当に、私は焦りましたよ」
「ごめんなさい」
人騒がせには、本当にごめんなさいだよ。
「あなたに何もなくて安心したわ。でもカイトちゃん、無茶はダメよ」
はーい「ごめんなさい」
「なんだ、ダウニー。お前も昔同じことあったじゃないか?《《剣で髪の毛切ろうとして額に傷つけて、流血騒ぎしたじゃないか。》》」
って、そっち?
パパなにやってんのさ。
「あれは、不可抗力ですよ。そもそもあの時のあれは前髪を切ろうとしたわけで、自分を傷つけた訳ではありません。今回カイトは自分で自分を《《意図的に》》傷つけたんです。今回無事だから良かったものの。聖水か確かめたかっただと?ふざけるな」
パパの怒号。
こわい、こわーい、ごめんなさい
ぐす、ぐず、うあーん
「ダウニー、カイトちゃんはワザと自分で傷をつけたけど、それは怪我した兵士を助けたい気持ちからじゃないの。なぜ、カイトちゃんのその気持ちについて考えてあげないのですか?そこはなんとも思わないのですか?母はお前を、他人の気持ちを分かろうとしない、そんな子に育てた覚えはありませんよっ」
おばあちゃん、強い、パパ、タジタジ。
「しかし」
「しかしもへったくれもありませんっ」
パパ、なんかごめんね。




