276話 5歳の誕生日プレゼントは、剣とスティク
パパと屋敷に戻ったボクは、パパと話し合い。
「カイト、まずは改めて5歳の誕生日おめでとう」
「パパ、ありがとう」
その後は光が天に上がるのはキレイだったとか、子どもによって歓喜や落胆、色々だった事を話し、久しぶりにサンデー伯爵のカイナン君に会ったことを話してた。
「さて、カイトの鑑定結果はなんと出たんだ?」
あの水晶玉が示したボクの鑑定結果はこうだ。
○カイト·ブラウン·マーシュ
性別▷▶男
年齢▷▶5歳
付与された魔法▷▶全属性魔法+想像魔法
スキル▷▶鑑定、調合、合体、瞬間移動、その他∞
その他▷▶イカルダの女神様からの保護、加護etc
これを見て神官長はあんなこと言い始めたんだよね。これ、少し隠せたら良かった。
「色々、規格外だとは想像していたが、まさか全属性魔法に、想像魔法とはな。」
ふぅーと息をつくパパ。
「スキル、イカルダの女神様からの保護と加護なら、神殿がカイトを欲しがるのも理由がわかる」
「なんでボクを欲しがるの?」
「ああ、多分だが、これまでカイトのように色々特典付きの全属性魔法の持ち主は現れなかった。多分あの神殿にいる神官や神官長にとっては、神に近い存在が自分たちの前に現れた。これは、イカルダの女神様が私たちを特別に思ってますよ、とか神殿の力を強化出来ると考えたのかもしれん」
「でも、私は屈しない。だから安心しなさい。」
ボクを安心させたいのが伝わる。
パパはボクを抱きしめてくれる。
パパがボクを大切にしてくれる。
この愛情をしっかり受け止める。
「うん、パパありがとう。ボクを守ってね」
「ああ、愛してるよ。カイトも5歳か、大きくなったな。」
私は言葉とは、反対の事を考えていた。
まだ5歳なんだ。
こんな小さな体に、大きな負担を課せてしまったかもしれない。
イカルダの女神様、カイトには荷が重すぎませんか?
私たち大人が、この子を守り、この子を大事にしていきます。
どうか、どうか、この子をお守り下さい。
そう願ってやまない。
ところでだ、鑑定結果だが、カイトが稀人とか、キノセイ様の事は出ていなかったのは良かったのか?
ひとまず今は、何も起こらない事を祈ろう。今後は守りは強化せねばならないな。
「そうだよ、ボク5歳だもん。」
「ああ、そうだな」
んっ、パパとボクの穏やかな時間。
ボクの誕生パーティーはマーシュ領に帰ってから。
だから、食事はいつもよりご馳走様が並ぶ。ミソの使い方、出汁の使い方を教えたから日に日に食事が美味しくなっている。
ケーキがないから、シーレモンのシャーベットを作って出してもらった。
食後、口の中さっぱりしていいね。
ん?パパ、どこ行くの?
トイレに行ったのかと思ったら、長細い木箱を持って戻ってきた。
なんだろ?
パパはその箱を、不思議に思うボクに差し出した。
「カイト、誕生日おめでとう。これはパパとママからだ。カイトに誕生日プレゼントだぞ」
えー、ありがとう。嬉しい。
4歳の誕生日までは何も無かった。
「プレゼント?ありがとう~」
テンション上がっちゃうね、何かな?何かな?
「開けていい?」
「ああ、いいぞ」
受け取って箱の中身を見るとそこには、ボクの手に収まる握り手のスティックと、剣が入っていた。
えー?スティック?これはあれかな?
魔法のスティックかな?これを使うと威力が倍増とか?そうかな?
それはいいとしてさ、剣よ、剣!
こんな危ないもの5歳に与える?えー。
「スティックと剣?」
「なんだ、嬉しくないのか?」
「違う、嬉しいよ。だけど子どものボクが言うのは違うかもだけど、5歳の子どもに剣とスティックなんてプレゼントするの?これで遊び始めたら怪我したりしない?」




