273話 想像魔法とキノセイの解放
「調合はあれよ。何かと何かを混ぜ合わせる事よ、ただ混ぜるだけじゃないわ、カイトがすると黄金比的に1番いい最高の調合ね」
おー、それってポーションだったら最高品質とか?あとはマヨネーズが最高に美味しいとか?
「そうね、いずれ分かるわ」
あと、全属性以外も、そうだなー、魔法を生み出せたりしないかな?
「想像魔法もつけてあげる」
やったー、ありがとうございます。
そこでボクはふと気になった。
なんでもありありだね、いーの?
「ええ、いいわ、だってカイトは稀人なんだから。稀人はなんでも頑張ってくれるから大事なのよ。」
そうかぁ、ますますがんばらないと。
「あ、でもね、気負わなくていいわ、カイトは今でもかなり頑張ってるもの。伸び伸び暮らして便利な物、美味しい物を作りしてくれたらいいわ」
そっか、良かった。プレッシャーじゃなくて安心。あ、それと聞きたいことがあるんだ。
「なあに?なんでも聞いていいわよ」
「あのね、女神様、ボク気になったことがあるの、質問していいですか?」
「ええ、どうぞ」
さっき、ボクと同じ子ども達に与えられた魔法。中には何も貰えなかった人がいたりしたかも。あと、本人が希望した魔法が貰えたり、貰えなかったり。
女神様が与えるなら、みんなが魔法が使えて、みんなが望む魔法を与えたらいいのに。
「カイト、優しいのね。でもね、それは出来ないことなの。それをしちゃうと世の中のバランスが取れなくなるわ。それと、この子がどんな祝福を受けるのか?魔法を授かるのか?または貰えなのか?」
「それはね、先祖からの行いだったり、その子の性格だったり色々な理由があって決まって行くのよ。これは私が直接与えているという訳じゃないのよ」
え?どういう事?魔法、祝福はイカルダの女神様が与えてるんじゃないの?
「結果的には私が与えているんだけど、システム的には世の中のバランスを考えて自動付与になっているのよ」
おー、すごーい。何らかのシステムで、それが自動付与?すごーい。
「でしょう?だけど、カイトは特別に私から直接魔法を与えるわ。特別にね」
「ありがとうございます」
あ、そうだ。キノセイのこと。
あれ?イカルダの女神様、嫌な顔したけど、気のせいかな?
「居たわね、白虎」
「そうだ。女神様にキノセイからの伝言を預かっています。」
「何かしら?」
そんな嫌な顔しなくても良くない?
一体キノセイは女神様になにをしたわけ?
「キノセイから「ボクは充分反省してます」って言ってました」
「そう…(無関心)」
いや、待って。他にはないの?
「キノセイはあの屋敷に何年居たのかしら?」
「えっと、祐仁さんが亡くなってすれ違いだって言ってたから、多分300年?」
「そう。あの人、祐仁の人生では助けになれなかったのね、それでずっとあの屋敷に誰にも気付かれずに一人でいたのね、そこにカイトが来て、存在が確認された、って事ね」
あれ?この部分は見てなかったのかな?
「見てないわね。多分他の世界を見ていたのかしら」
「300年誰にも存在を認められずにいた、反省しているなら、自縛は解いてあげるわ。ただし、本人も理解していると思うけど、稀人を助けなければ、完全に自由にはなれないわ」
「それはキノセイ理解していましたよ」
一体何をやらかしたのさ。
「カイトは知らないでいいことだわ」
「はーい」
「じゃ、話はここまで。そろそろ向こうに戻すわね。マーシュ領に神殿建てたら私に美味しい料理を届けること、いいわね」
チートな全属性魔法+想像魔法も貰えたんだ。美味しい物届けますよ。
「楽しみに待ってるわ、必ずよ、絶対よ」
あはは、どれだけ楽しみなの?
久しぶりに会ったイカルダの女神様は美人だけど、ちょっと残念。
相変わらずのちっぱいだったな。
気がつくと、周りが一気に元に戻り動き出した。
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛、なんてこと」
え?どうしたの?神官長震えてない?




