26話 名前が違う野菜たち。ん?ゴードンが騙された?
25帖はあるかな?めちゃひろーい。
棚が等間隔に並んでる。
右と左にずらーっと棚が並ぶ。
ここは野菜室?野菜だけ?
ボクは棚をひとつひとつ確認しながら見ていく。
あ、人参あった!
1つ手に取り匂いを嗅いだり回して全体を確認していると
「これは、キャロットトトですな」
え?キャロットで良くない?
なんかおっとっとみたいじゃないかっ
これは?じゃがいも?
「これは、ポティトゥーですな」
なんだそれっ。外国人が英語喋ってる発音じゃないか、ポティトゥーの、トゥーって言う時、なんて口を尖らすの?
おっさんのキス顔いらないからねっ。
あれは?
これって?玉ねぎじゃん。さぁ、こっちではなんて言うんだ。
「これは、ナダンソウソウ、ですな」
え?ナダン、ソウソウ?え、どうゆう意味?
「これは、皮をむく時、何故かみんな泣いてしまうんです、私も何度こいつに泣かされたことか・・・グスッ」
え?なに?もしかして涙〇う〇う?
って歌があったじゃん有名な!
何だ、沖縄っぽいな、しかもだれー。
この名前付けたの、だれー。
し、か、も!何度こいつに泣かされたことかって?なに?男女のもつれみないな。悪い女に騙されたみたいな、てか、知らないしっ!
「しかも、かじってみたのですが、まあ辛いだけなので、料理には使えません。何回か料理に使えないか試したのですが、何個もかじってみましたが、どれもこれも辛くて食べられたものじゃありません」
え?だったら、なんでここに置いた?
「辛いのに、なんでここにあるの?」
「すみません、お坊ちゃま。私が悪いんです。あの商人に騙されたんだす。あれは」
だすって言っちゃってるし。ツッコミたいけど、なんか語り出したぞ。こんな真剣な顔してたらツッコミできないじゃん!
「あの商人は、「珍しいものが手に入ったのよ」なんて私に言ってきたんです。「とても甘くてね、どんな料理も合うのよ、もう最高なのっ、あなたみたいにっ」って言ってきたんです」
ゴードン、なに鼻の下伸ばしてんのさ、なに前かがみになってんの?
鑑定眼やめてー、なに発動しちゃってるの?ゴードンのゴードンが起動中、まもなく準備完了、ってそんな情報いらないからなっ。
「へぇー」
「ゴードン、お前の騙された話はこれで終わりなさい。坊っちゃまに聞かせていい話ではないですよ」
騙されたって、商人は女性だよな。
「あ、これはこれは、失礼しました。」
ボクに一礼するゴードン、ゴードンの後ろに控えているセバス。
チッ! セバス、なに舌打ちしてんのさ。
おっさんの尻見てもつまんねーと思ってる模様
いや、鑑定眼君?セバスの顔で鑑定しないでって、なに?思ってる模様って、君、感情とかも読み取れんの?なに、その能力!
《《ご主人様、私、鑑定眼君です、名前がありません。感情が全て読める訳ではございません、不快なイメージが伝わったかな?って言うことがわかるだけですよ、きっと》》
え?だれ?ボクの頭に声が聞こえる。
しかも喋るの?鑑定眼だよね?意思あるの?なんか怖いんですけどー。きっとってなあに?曖昧なこと言わないでよ~
「あら?カイトお坊ちゃま、頭を抱えていかがなさいました?頭が痛いのですか?」
「もう、見学はお辞めになりますか?」
「セバス、ありがと。ちょっと目が染みたから頭抑えていたの」
「目が染みたからっ!目が染みたから頭を抑えるんですか?目ではなく?」
「なんかちょっと頭にも?うううん、もう大丈夫、平気だよ」
「このナダンソウソウっ、これのせいですね。ゴードン、これは処分するのです」
「だめだよ、セバス、これはきっと美味しいの、商人が言ってることはきっと間違いないから、だから捨てちゃダメだよ」
「分かりました、お坊ちゃま。お坊ちゃまがそこまで仰るなら、これは捨てずにおきましょう」
「うん、セバス、ありがとう」
良かったー、玉ねぎ、思わず捨てられちゃうとこだった。ふぅ~
「では、次の倉庫に参りましょうか」
「うん」




