25話 ミソを持ち帰る&ゴードンの魔法
女神様のお告げって、そういえばお願いきいてくれるよね?きっと。
ミソはぜーったい持ち帰るぞ!
だって、味噌はさ、付けてミソ!食べてミソー!ってゆうじゃん。食べなきゃ、そんそん。
大事な調味料なんだ。絶対にぜーったいに、何がなんでも絶対持って帰るんだ。
だから、ボクは女神様のお告げだっていう。
「パパ、あのね、女神様が言ったの。ミソバチはミソがいっぱい詰まってるって。これは薄めて使うんですよって、すっごく美味しいから全部持って帰りなさいって」
ボクは両手をグーにして力説する。
「うっ、女神様のお言葉!」
「あなた、カイくんが言ってるのを信じましょう。ウンコ臭すっごいけどっ」
ママ、鼻つままない。
「そうだな、女神様のお告げ、・・・しかし、これが美味しいなんて信じられん。ウンコだぞ。ウンコ臭だぞっ」
パパもみんなも鼻つままないの!
ほら、ママ、眉間にシワッ!
「セバス」
「はい、旦那様」
「これは女神様からのお告げらしい。
持ち帰りたくないが、持ち帰りたくないけども、持って帰るしかないだろ」
「かしこまりました、旦那様。仰せのとおりに」
どっから持ってきたよ、そんなおっきな箱。測った?なんで、ミソバチのサイズピッタリなのさっ。
箱ピッタリに納まったミソバチ。
何故か三角巾で口を囲うセバスに背負われ
・・・・・・消えた!
セバス、忍者だったのー?なんか妙に納得。やっぱりすごい、一体何者?
瞬足スゲー!
こうしてボクは、ミソを手に入れたのだ。
さぁ、どうやってみんなに食べてもらおーか。
「パパ、ありがとう」
「ボクが美味しくするからねっ、今度一緒に食べよっ」
「お・・・おぅ・・・」
苦い顔したってだめだよ、パパ!
ミソは美味しいんだから。
森のお散歩とランチは楽しかった。
思いがけずにミソをゲットしたのは、これまでのボクの人生最大の収穫だ!
とは言っても、まだ3歳だけどね。
さ、あれから1週間がたった。
ミソ汁が飲みたいけど、出汁がないんだよ。
出汁が重要で、需要なのさ。
パパから許可を貰ったから、今日は食料庫に来ている。傍にはセバスとゴードン。
「では、このゴードンがカイトお坊ちゃまに食料庫をご案内するです、ます」
ゴードン、ちょっと緊張しすぎじゃない?大丈夫?
「はい、よろしくおねがいします、です、ます」
ちょっとイタズラ心だ。ニャッ
「カイトお坊ちゃま、からかわないでくださいよ、恥ずかしいですから」
「ごめんね」
ゴードン、顔、ひきつってるよ、ごめんね
「あはははは、お坊ちゃまはイタズラっ子ですね~」
また、セバスの目、ハートにしてもダメだよ、からかって欲しいなんてダメだからね。
「エヘ」「さ、中を見せて」
ガチャン、キー 鍵を開け、軋むドアを引く。
「ライト」
え!?うそー、ゴードン、魔法使えるんだ。えー、ライトって?え?え?
「まほー!すごいねー!」
「いいえ、私は魔法は使えるんですけど、生活魔法だけですわ。こんな風にライトって言ってもせいぜい部屋の中を照らすだけ。あと、釜戸の種火ぐらいですわい」
「ボクはまだ魔法使えないよ、使えるからゴードンは凄いね」
「こんな魔法でも褒められると嬉しいですな」
二カーって笑うゴードンの耳は少し赤い気がした。
おっさんが照れる、うん、可愛かよ。
「さあ、ゴードン、ボクを中に案内して」




