24話 ウンコじゃないよ、お味噌だよー
「カイトお坊ちゃま、おもらししましたか?」
ちょっ、マール違うから、そんな耳元で囁かなくていいから。
「ちがうよ、ビックリしましたから、ズボンが汚れたかな?って思っただけ?」
「大丈夫ですよ、あら?ちょっと汚れてますね、汚れをはらいますね」
パン!・・・・・・パン!・・・・ん?
はたいたよね?続けてはたけばいいじゃん。
なんで、パン!って叩いてから、ボクのお尻を1周なでちゃうのー?
やだぁ、ここに変態がいる~っ
「こわ~ぃ」
パパとママもさっきの騒動に気づき、ボクに走りよって来てくれる。
「パパ、ボク怖かったのー」
ボクの貞操の危機だよ、ちょっとこの人たち、ボクの事が好きすぎるでしょ!
「おー、よしよし?怖かったか?もう大丈夫だ、マールが助けてくれたんだな。」
「よくやった、マール」
「いいえー、カイトお坊ちゃまを助けるのは当たり前ですよ。おかげで可愛いお坊ちゃまを見ることが出来ましたから・・・眼福っ」
「ん?なんだ」
「いえ、なんでもございません」
「それはそうと、こちらを」
「なんだ、なんでそんなところにミソバチがいるんだっ」
んんん?なんだって?ミソバチ?
みそ!?
ミソって味噌?
ミソに誘われるようにミソバチの方へ。
「カイトお坊ちゃま、いけませんよ。このハチは臭うんです。ものすごーーく、臭いんですよ。触ったら最後、1週間は臭いがとれません。」
「そうだよ、カイト。近寄るんじゃない、おい、こらっ」
パパやマール、ママ、セバスまで、皆がダメって言うけど、ボクの耳には届かない。
だって、だってこの《《香り》》、この《《匂い》》、ミソだーーーーっ
やった、やった、ラン♫ラン♫ララン
ちゃんかちゃんかちゃんちゃん
小躍りしちゃうよね、味噌だー!
「カイト、大丈夫か?」
ボクお熱ないよ!おかしくなってないさ。
嬉しいだけ。
ミソバチのお腹の中にはたっぷりのミソが詰まってんじゃんか!ミソ汁、ミソ焼き、あー、食の世界が広がる~!
「おい、カイト、大丈夫か?どこか刺されてないか?」
心配するパパとママは、ボクの身体をくまなくチェック。
「パパ、ママ、大丈夫だよ、どこも刺されてないよ」
「ボク、あのハチ、欲しーの」
「うっ、本当に臭うな、臭っ!ダメだ、カイト諦めなさい」
ボクを抱き上げるパパの腕の中で、ボクは今までにないほど、ジタバタする。
パパの力にボクは敵わない。
「カイト、大人しくするんだっ」
やだ、やだ、やだぁ~!お味噌、ボクはおミソが欲しいんだ。
暴れて泣いてる僕を下ろす、立ちながらボロボロ泣いている僕に目線を合して
「カイト、どーして?なぜ、そこまでミソバチを欲しがるんだ?毒がないのを知っている。けど、臭いんだ。ひじょーに臭い。パパはちょっとウンコの臭いだと思ってるんだぞ」
「ちがうもん、ミソだもん、お味噌だよ。とってーも、美味しいんだもん」
「美味しいわけないだろ。私の部下が言っていたぞ、食べるもんじゃないって」
え?食べた人いるの?そのまんま?
ウンコ臭いって言ってるのたべたのー?
そのまんま食べちゃ、おいしくないよー
「それはちがうっ!おりょーりにつかうのっ」
「カイト、なぜそんなことを知っている?」
ボクは女神様からのお告げだという。
嘘だけど、ペロッ!




