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転生幼児カイトがいく! 愛されながら異世界を変えちゃいます! ~みんなの笑顔が世界を変えていく~  作者: あんり


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23話 針千本は飲みたくない!&マールの一刀

セバスのウィンクを無視しながら、実はセバスが《《マーシュ家の影》》という秘密を知ってしまったけど、約束には返事をしなきゃって


「あい!」って返事する!


「セバスとボクのひみちゅ」

 

前世のまま、小指を立てて差し出すと


「ん?小指がどうかしましたか?」


と不思議そう。そっか、この世界には

《《指切りげんまん》》、ないんだ!


「セバスもボクと同じちて」


「はい、こうですか?」


 

小指を差し出すセバスの指にボクの指をからめた。セバスの指はゴツゴツして力強さがある。きっと強いんだろうな。

ほら、前世でもあったじゃん。

腕相撲や、指相撲で、構えたり、腕や指を組んだ時(あ、こいつ、強いぞ)って分かったりするじゃん。

そーそー、そんな感じと似てるよね。

って、セバスって何者っ!


「嘘ついたら、針千本飲~ます」

「指切った!」バッってセバスの指を払う。


「すんばらしぃ~!カイトお坊ちゃま、これは拷問で使えますぞ!いいアイディアですね~ん。次に使いましょ」ニヤッ


セバース、ちょ、ちょ、ちょっと待って!

え?拷問って言った?拷問なんてしちゃうの?何なの?怖いんだけどー!

めちゃ、ね、悪い顔してるよ・・・


ボクは、絶対に、セバスは怒らせちゃいけないって心に誓った。



パパとママと、ママに手を引かれて歩くアリアーナ。みんなの前をテトテト歩くボク。

今、僕は一端の冒険家になった気分で上機嫌だ。


「カイトお坊ちゃま、急ぐと転んでしまいますよ。お父様達と離れてしまいますから、ゆっくり歩かなければなりませんよ」


「マール、大丈夫だよ、ボクへーき」


ちょっとだけ早く、スタスタ歩く。


「カイト、気をつけなさい」 「うん」

「カイくん、気をつけるのよ」「うーん」


お花だ、キレー!なんの花かな?


ブーーーーン!!


あ!僕を目掛けて黒く大きなハチがやってくる。あー、やばいー、刺されちゃう


目をつぶると、ボクを呼ぶマールの声。

同時に聞こえた ザンッ!


いつまでたっても、ハチはボクを襲ってこない。恐る恐る目を開けてみる。


マールの右手にはナイフがあり、気がついたらもう、大きなハチは真っ二つ。


「お坊ちゃま、もう大丈夫ですよ。マールが殺り、違いましたねぇ、カイトお坊ちゃまをお助けしましたよ」


ってマール。今、殺るって言ったね、怖え。けど、それよりも!それよりもさ、ハチを真っ二つとか、すげ~、一刀じゃん。まじ、すげ~!


「マール、ボク、怖かったけど、泣かなかったよ、えらい?マール、助けてくれてありがと」


両手を揃え、助けてくれたお礼に、90℃の角度でお辞儀をする。


「カイトお坊ちゃまぁー」


え?なに?まちがってた?助けてくれたからお礼したんだけど。あれか?なにか?

貴族は簡単に頭を下げてはいけないってことー?でも、お礼はちゃんとしなきゃ!


なに。マール、なんで泣いてるの?

もしかして、マールも怖かった?


「カイトお坊ちゃま、なんて可愛らしい」


えっ、そっち?


「カイトお坊ちゃまの、お尻が可愛すぎる~」


こら、セバス、いつからそこに?

こら、だから~、ボクはそんな気ないからな。んで、ボクのお尻、可愛いって言うなっ!


危機感感じて、思わずお尻を手で隠す。


「え?カイトお坊ちゃま、チビったのですか?」


ちがうー!ボクの貞操の危機だからっ!

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