258話 ペットボトル保管室へ
ボクが稀人だと報告を終え、城から屋敷に戻りパパに手を引かれ、衣装部屋へ。
扉を開くと、パパとボクの衣装でいっぱい。こんなに沢山いつ着るの?って思うくらいに、かなり高そうな衣装がありますけど?
その数にちょっと目が点になっちゃうよー。
「こんなに沢山の衣装、いつ着るんだろうね?」
「ん?何を気にしているんだ?」
「あー、いや、こんなに衣装あったらいつ着るんだろうって思って」
「心配いらないぞ。着る服選んだら、あとは衣装屋が引き取るからな。」
「そうなのね、安心した」
前世が庶民なもので、着ない衣装はもったいない精神が働いて気になったよねー。
「うん、カイト良く似合うぞ。パパとお揃いだ、蝶ネクタイが可愛すぎるっ」
「ありがとう、パパもかっこいい。ボクもかっこいい?」
「ああ、かっこいいな」
そんな会話をしつつ、支度をしてくれるメイドさんふたりがパパとボクにそれぞれ付いて、手際よく着させてくれる。
パバについてるメイドさん、チラチラパパの顔を見上げてる。顔が赤いからちょっと緊張してるのかな?パパかっこいいもんね。
ボクについてるメイドさん、ニヘラってした顔してる、なんかな?
「カイトお坊ちゃま、可愛いですっ」
「あ、ありがとう」
そう返事するとメイドさんたち、ますますニコニコしてくれた。
さて、ママが選んでくれた明日の衣装なんだけど、濃紺のジャケットと半ズボン、中は白シャツにワンポイントの、マーシュ家のトレードカラー紫の蝶ネクタイ。
黒の靴下に、黒の皮靴。違うのは、カフスボタンや、前ボタン、これ金ボタンだよね?
ママが衣装選びの時に色々テンション高くて赤紫や紫の派手派手スーツだったらどうしようって悩んだけど、実際そうするなんて言っていたけど、こっちに落ち着いたようで、普通の上等で良かった。使われている上質の生地は見て分かる。
パパとお揃い。
あとは、神殿には白のワンピースに着替えて、これも準備おっけー。細い帯を巻くんだよね。帯は1番高貴な紫色=王族、赤紫=公爵、青紫=辺境伯。青=侯爵、赤=伯爵、黄色=子爵、白=男爵、黒=平民となっている。ボクは青紫の帯、腰に落ちない程度に2周巻いて左腰のところで蝶結び。
準備、よし!
衣装合わせは、衣装の確認だからそんなに時間かからなかった。
衣装合わせが済んだら、またお城へ逆戻り。なんで、屋敷と城を行ったり来たりするんだろう?って不思議で尋ねると、ペットボトルの納められている部屋は宰相のおじいちゃんの立ち会いが必要なんだって。
その宰相のおじいちゃんが別の仕事があって、今のタイミングになったらしい。
城に戻ると案内人に連れられてひたすら歩く。角を3つ曲がったあたりからもうどこを歩いているのか分からない。
パパは流石に歩きに迷いがない。
そしてひとつの部屋の前に来た。その扉の前には甲冑をまとった左右2名の兵士たち。
パパとボクに対して最敬礼。
パパもそこは敬礼で返す。
じゃあボクも敬礼で返さなきゃ。
ビシッと。どう決まった?
パパを見上げると優しい笑顔で見守ってたのかな?ちょっと恥ずかしい。
「ダウニー様、カイト様がお見えになりました」
甲冑を着ている1人が中へ向けてボク達の到着の案内を告げる。
他のふたりが扉を開けてくれた。
その部屋もまた広い。白い壁と、白い蔓草模様なのは定番。
何故かその部屋には応接セット。そこには陛下のおじいちゃんとおばちゃんがお茶を飲みながらくつろいでいる。その後ろには宰相のおじいちゃんとおばあちゃんがたっていた。みんな勢揃いだ。
「おお、カイト、こっちに来なさい」
手招きされて陛下のおじいちゃんの所へ。
「アルフィー達もダウニーもまずは座りなさい。先に話しておくことがある。カイトは私の膝の上だ。カイトおいで」
ボクは素直に陛下のおじいちゃんに抱っこされ、お膝の上に座った。
「ダウニーとカイトが来る前に、アルフィー達に、カイトが稀人であることは話しておいた。まあ、こちらも私たちと同じように察してたからな、すぐに受けいれたからカイト安心していいぞ」
宰相のおじいちゃん達は頷いてる。
顔は笑ってるから、受け入れて貰えたかも。




