245話 祭りは半年後、そして怪しいケンブルク
パパの説明を聞いて早速はじまったよね。
引いて、引かれて、引き合って、走る、追う、心理戦だ。
「見てて思うが、これも頭使うな。よく考えられてる。うん、我が騎士団にも採用しよう。」
「そうだ、カイト。祭りの直後からまたいつ祭りをやるのか?またやって欲しいってな、問い合わせや要望書がかなり来ているぞ。どうするつもりだ?」
そうだね。半年後?早くても3ヶ月後かな?いや、やっぱり半年後でしょう。
「半年後はどうかな?」
「半年後か、それはなぜ半年後なんだ?」
「あまり頻繁に行うと、特別感が薄れちゃうでしょ?1年後だと士気が落ちちゃうかもしれないし。だから半年後くらいがちょうどいいと思うよ、あの内容も一部変更したりしてね」
「そうだな」
「あと春と秋だから少し過ごしやすい季節だしね」
「そうだな、賢いな、さすがパパの息子だ」
褒められるの嬉しいな。
「半年に1回。面白いかもな」
「ただね、男性とかある一定の人ばかり賞金貰える催し物だよね、なにか女性にも挑戦できる事があったらいいのにね、そうしたら半年待たずに祭りができるんじゃない?」
って言ったけど何があるかな?
料理もあるしなー。けど、塩だらけの食事には意味が無いよね。もっと調味料が増えて、美味しい料理が色々できるようになってからかな?
祭りっていうから、何かを競ったりしなくてもいいよね?
あー、でも競わないと盛り上がらないかな?
「色々考えてみたけど、思いつかないの」
「そうか、分かった、何かあればまた聞かせてくれ。アマナにも相談しよう」
パパと話をしていると、目の前の王宮騎士団のみんなは綱引きで大盛り上がり。
みんな、笑顔だ。良かった、楽しんでるみたい。
「さあ、そろそろ屋敷に戻るぞ」
パパとボクは王宮騎士団のみんなに帰ることを告げると、パパは右手を上げてじゃあねって感じで挨拶ぽく合図を送る。
ボクもパパと同じようにポーズをする。
「可愛いなー、いっぱしの大人の真似して可愛すぎるだろ?」
「ああ、さっきのケンケンパーの迫力ある足さばきを見せた坊ちゃんと同一人物に見えないな」
「本当に。賢くて、運動神経も良くて、愛想も良くて、ダウニー様はご子息の成長が楽しみだな。」
「聞いたんだが、マーシュ領、今かなり注目上げてるらしいじゃないか?」
「ああ、3週間前だったか?祭りに出された料理、本当に美味しかったらしいぞ。塩以外の料理もでたらしい」
「それ、俺も聞いた。ガリガリクゥーっていうのが匂いは強いらしいが、ガツンと効いて塩との相性が良くて半端なく美味しいらしい。あー、食べてみたいものだ。」
「なんでも、たくさん料理がでたのに、2、3日後物の腐った臭いも、汚物の臭いもなくて町中綺麗だそうだ。」
「なんか、一度は行ってみたい領だな」
「「「「「「「「だな」」」」」」」」
「ある意味、近々派遣されるかもしれんぞ。いつもちょっかい出してくる隣国あるだろ?」
「ああ、あのマーシュ領の国境は3つの国と隣接してるからな、気を抜けない場所だ。必ずどっかにちょっかい出されてそれをマーシュ領騎士団がやっつけてるんだろ?」
「最近はケンブルク国のヤツらが小競り合いを仕掛けてくるらしい。ま、いとも簡単に捌いているらしいが、なんでも兵士がウロウロしたりするらしい」
「なんかきな臭いな。また戦あったらどうするんだ?」
「だから、俺たちが派遣されるんだろ。用心には用心しといた方がいいからな」
「戦は嫌だが、美味しいものは食べたい」
「戦になれば、俺たちがこの国を守るんだ。」
「ダウニー様が帰る時も注意が必要だな。今、転移の間って封鎖されているんだろ?って事はダウニー様達は馬車でマーシュ領に戻るんだろ?」
「ああ、護衛って事で先鋭シャドーと、各団から何名かつくらしいからな」
「マーシュ領に被害がないように先に森で潰して置くつもりか?」
「どうだろうな?」
そんな会話がされてるなんてボクは知らなかった。




