240話 謎の正体は白い動物
「ずーっとキミを待って居たからね」
「なんでボクを待っていたんだ、会ったこともないのに」
「あー、キミって言うより、キミような珍しい魂を待っていた人を待っていたって事だね」
「ボクの魂を狙ってる?ボクを殺すのか?」
「まさかっ。」
「じゃ、なんだよ」
「キミを助けるんだよ」
「なんだよ、ボクを助けるって、意味わかんない」
「まあ、ボクがボクを助けるために、キミを助けるのさ」
「は?余計に意味わかんない。お前バカなの?」
「バカっていうな、アイツみたいに、ボクをバカにするなっ」
あ、やばい、怒らせちゃった。
あいつ?あいつって誰のこと?
「まぁ、いいや」
怒っていたのに、勝手になんか、んー、分からない。
「まあ、説明すると、ボクがあいつを怒らせちゃったんだよ。そしたらあいつがすっごく怒って、ボクに魔法をかけたのさ。その魔法が厄介で、稀人を助けなさいってそうしたらボクが助かるって事。」
「けど、ひとりいた稀人、なんて言ったかな?ゆーじん?その人はもう死んじゃってて。だから、ずーっと稀人を待っていた訳。そしたらキミを見つけたって事。ラッキーだったよ、ボクは300年しか待ってないからね」
なんだそれ。
「なんだよ、稀人を助けるって。ボクが嫌だって言ったらどうするんだよ」
「あー、出来たらボクを受け入れて欲しい。そうじゃなきゃボクはまた稀人を待たなきゃいけないから。何年先か、何十年か、もしかしたら何百年?分からない。」
「もしいつまでたっても、稀人が現れなかったらどうなるのさ」
「あー、そうだね。タイムリミットは1000年だから、その時はボクは人知れず塵となって消えていくだけ」
「なんだよ、悪いことしたら謝ればいいでしょ?親にそう教えてもらってないの?」
「ボクに親なんて居ない。ボクは無から生み出されるものだから。あ、作ってくれたのがあいつだから、あいつがボクの親になるのか?」
「それは、知らないけど。とりあえず悪いことしたら謝らなきゃ」
「いや、謝らないよ。ボクはこれからあいつから約束させられた事さえやり遂げたら、自由になれるんだから」
「謝った方が手っ取り早いんじゃない?」
「いや、いいよ。今、キミと話していてボクは君に興味を持った。なんか色々してるね。この世界に無いものを生み出したり、この世界にあるものから生活に使えるように改良したり、キミといたら楽しそう」
「だから、キミのそばに居させてよ、ボクこれでも強いよ」
だろーね、孤高の大魔神って言われたパパを一瞬で寝かせちゃうんだもん。
さっき、息をしていたのは確認したから安心なんだけど。
「どうするかはボクが決める。その前に姿を見せろ」
ちょっと強がって言ってみる。
「分かった」
一瞬スモークが立ち消えすると、そこには大きな白い虎がいた。
ん?なんだよー白虎?怖いからっ。
「なんだよー、ボクを食べないでー」
ちょっとチビりそう。
「あ、怖がらなくていいよ。さっきから言ってるじゃん、キミに、キミ達に危害は加えないからって。これは大きすぎるかな?」
「デカすぎるよ、怖くてボクはやだ。」
「ごめん。じゃ、これでいい?」
なんだ、ボクにはすぐ謝れるんじゃん。さっさとあいつに謝ればいいじゃんか?
また、スモークが立ち消えて、あらわれたのは白いキレイな猫だった。
目は緑色に金が混じった不思議な色。
「ニャー」
可愛すぎる、これは可愛い。
撫でたいっ。
「これなら大丈夫みたいだね」
「これなら大丈夫。ね、触ってもいい?」
「いいよ」
ボクはこの猫を触る。凄く毛並みがいい。
サラサラのふわふわ。もふもふ。
「気持ちいい」
「これならキミのそばに居ても大丈夫でしょ?」




