214話 王妃おばあ様はコース料理とシェルロードがお気に入り&パパへシュガー竹発見の報告
屋敷に帰り、直ぐにでも実験したいところだけど、おじい様おばあ様がきているから、実験は後回しだよ。
エルフの話も聞きたいし、シュガー竹の実験もしたーい。
おじい様おばあ様と我が家4人で馬車を2台出してグランドメゾンへ行くんだけど、おじい様おばあ様とアリとボクが1台の馬車。なんだか2人の孫愛がやばい。
パパとママの馬車が1台だ。
早速、例のコース料理がスタート。
我が家は慣れたもので普通にいただく。
おじい様は美味しさを再確認中。
おばあ様は
「トマートゥ?」
なんて一瞬嫌な顔をしたけど何事もなかったようにひとくち食べて、凄く驚いてた。
ステーキもガリガリクゥとの相性抜群。
卵の柔らかさとガリガリクゥートマートゥソースには大絶賛。卵を持ち帰りたいとごねてた。そこはパパに今はダメと言われてシュンとしていたよね。
最後の紅芋も優しい甘さにほっこりとしていた。
おじい様からアラカルトも出して欲しいと言われ、それも食べたおばあ様も中々の量だけど全部食べてくれた。
ポテイトゥーもたいへん気に入ったみたい。
早くに王位を引き継ぎして、マーシュ領に隠居するとか話している。冗談よなんて言っていたけどあの目は本気だよね。
そんな感じでパタパタな時間を過ごした。
そして今、絶賛工事中のスライムと貝殻の道を見学しているところ。
シェルロードと名前をつけて、そこの通りは2人はいたく気に入ったようで、おじい様もおばあ様「南国だな、ヤシの木とこの道が本当に素敵だ」「我が家にもこんな道を作りたいわ」って2人して、パパをガン見していたよ。そんな2人の期待を「お金取りますよ、たんまり」ってパパはニヤリと笑いながら言ってた。
王家だからね、お金はあるよね。たぶん、作ることになりそう。
もうすぐやってくるボクの王都行き。
大騒ぎになりそうな予感。
慌ただしく帰る事になったおじい様とおばあ様。おばあ様は、ボクが王都に行く時に一緒に王都に戻るって言っていたけど、おじい様はおばあ様がいないのには耐えられないらしく、引きずるように帰って行った。
初めて見たよ、転移魔法。
空中に黒い渦が巻いて、だんだん大きくなりあっという間に人を飲み込む位のサイズになって、その中におじい様とおばあ様が入ると一瞬で穴ごと消えたよね。
ボクができた転移魔法、あれは瞬間魔法だよね。だってまだ近くしか行けないもの。その瞬間移動はまだ屋敷内の部屋までだ。瞬間移動も練習中。
いずれ離れた距離が移動できるようになればそれが転移魔法らしい。
今までおじい様は戦後復興作業って事で転移魔法であちこち行っていたから、ここには来れなかったんだって。最近やっと落ち着いたから来れるようになったらしい。
さあ、おじいちゃんとおばあちゃんが嵐のようにやってきて、去っていった。
まるで台風みたいだったね。
さ、ボクはパパに早速報告。
「ね、パパ、話があるの」
「なんだ?」
「あのね、もしかすると黒糖が作れるかもしれない」
「黒糖ってなんだ?」
「黒い砂糖だよ」
「黒いは色だな、砂糖ってなんだ?」
え?もしかして砂糖も知らない?
甘みって果物だけだもんね。味の薄いやつ。
「シュガー竹が生えていたの」
「シュガー竹って聞いたことないぞ」
「その竹からね、甘い砂糖って言うのが取れるかもしれないの。うんと甘いの。もしこれが砂糖だったら凄いことよ。」
「どうすごいんだ?」
あー、砂糖を知らないなら想像がつかないよね。
「じゃあね、まずボクが何か考えて作ってみるね。だけど、その前に砂糖が取れるかを試してみなきゃ」
「そうか!分かった。カイトがこれまで作ってきた物は全部美味しいからな。無理はしないで、砂糖とやらを作ってパパたちに食べさせてくれ、楽しみにしてるぞ」
「うん」
パパの大きな手がボクの頭を撫でる。
「アリも作る」
いや、突然アリちゃんには無理だからっ。
「アリ、木を切るだけだよ」
「え?じゃ行かない」
即答ー!よかった。
この時ばかりはアリ危ないから邪魔だよね。
「お兄ちゃんが美味しいの作ったらアリに食べてもらうから楽しみにしてて」
「うん、やっぱりお兄ちゃんは便利ね」




