196話 アラカルト料理ミソに大絶賛
「とんでもなく美味い、ですか?」
そうですよ?美味しいですよ。
「よし、匂いはあれだが、同時に美味しそうな感じもする。食べずに後悔するよりは食べて後悔した方がいいしな。よし頂くとするか」
「そうですね。たしかに美味しそうですね」
「これは、何を使っておるのだ?」
「はい、豚肉とナダンソウソウです。」
「ナダンソウソウ、聞いたことないな。」
「はい、これは野菜なのですが、生だとかなり辛いようで今まで食べられてきませんでした。しかし、カイトの話では熱を加えると辛味が甘く変化するとの事でした。躊躇っていないで、さあ、まずは召し上がってください」
「う、うん、ああ」
さぁ、おじいちゃん達、はじめの一歩だよ。
「私から参ります」ゴクッ
「はあ、なんとも言えない美味。なんでしょう、旨み、濃く、甘み、塩味、色々混ざって相まってる感じで、はぁぁ幸せっ」
あはは、また宰相のおじいちゃん、語りだしたよ。
「そんなにか?よし、わかった、わしもいただくぞ」
ゴクッ。美味い、アルフィーの言う通りだな、あー、わしも口が幸せだ。
「美味いな」
陛下のおじいちゃん、しみじみしちゃったよ
「さあ、次だが、この黒いのはなんだね?なんか少しイカルン臭いが、イカルンなのか?」
「はい、そうです。イカルンと、そのスミを使った、こちらもミソ汁でございます。」
「早速いただきますよ。陛下の毒味役を勝手でますね。」
そんなこと言って、本当は早く食べたいだけじゃない?
「海の香りもしますね。そして美味しそうです。では、ゴクッ」
はぁぁ、美味しいですね。思わず笑みがこぼれます。ニカッ。
「がはははっ、なんだ、アルフィー。お前、歯が黒いぞ、笑えるっ、がはははっ」
「わしもいただくぞ」
陛下のおじいちゃんも、宰相のおじいちゃんもふたりして大爆笑だ。お歯黒は笑える、やっぱりそうなるよね。
「さあ、色々ありますからどうぞ召し上がれ」
パリパリっ
「これはパリパリして塩と合うな。止まらんぞ」
「これはいいですね、なんです、これは?」
「これはポテイトゥーチップスです。パリパリで美味しいですよね。同じポテイトゥーですが、こちらはもっちりとしてまた違う食感ですよ」
「ああ、これも美味いぞ。しかしあれだな、息子のキス顔を見れるのは貴重だな」
あ、ポテイトゥーのトゥーだね。
「アマナはその顔で、婿殿を受け入れておるんですな」ニヤッ。
「お二人共にからかわないで下さいよ」
おじいちゃん達のニヤニヤ。ボクもニヤニヤ。パパはそんなボクたちをスルー。
「んおっ、まあ、そちらは置いといて。この鳥を召し上がってください。こちらは塩だけ、こちらはガリガリクゥーと塩で味付けしております」
これは躊躇わずに食べるんだね?ほら、美味しいでしょ。あんなに幸せそうに食べるっていいよね。ホッタテはもう躊躇わずに美味しそうに食べていた。
「あー、これも良いな。ダウニー、全部王都に卸せぬか?」
「ガリガリクゥーや、ポテイトゥー、味噌は卸せますが、トマートゥーや卵は無理ですね、日持ちしません」
「なんだと?そんな事が。転移すればよかろ?」
「いやいや、無理です。転移魔法は陛下が使えるだけで、他のものでは無理ですから」
転移魔法は陛下のおじいちゃんだけが使えるの?ボクは使えない?ちょっと試してみよう。まあ、使えないと思うけど。よし、宰相おじいちゃんの後ろに、転移!




