194話 陛下に明かすボクのギフト、そしてルドン公爵の娘
「ダウニー様、私も少し用を足してきてもよろしいですかな?」
「はい、場所はメイドに案内させますね」
宰相のおじいちゃんが出ていき、今は陛下のおじいちゃん、パパ、ボクの3人になる。
「カイト、他になにか人と違うことができたりするのか?」
ボクは何を応えていいのか分からずにパパの顔を見る。パパは頷くと。
「実は、カイトにはイカルダの女神様からギフトを3つ頂いたようで」
「なんだと?まだあるのか?ギフトを3つも。そんな前例はないぞ」
「はい」
「して、どんなギフトなんだ。」
「まずは鑑定」
「まて鑑定だと?100年に一度生まれると言われている、あの鑑定なのか?」
声がでかいよ、びっくりだよ。
目が怖ーい。
「はい」
「まさか、身内に鑑定持ちが生まれるとはな。喜ばしいことだ。これが敵なら恐ろしい事になったかもしれん。過去の話では囚われて人を鑑定ばかりする為だけに生かされていた者も居るらしい。だから、やはりこれも秘密だな。では、カイト、どんな感じで鑑定するのだ?わしを鑑定はしたのか?」
ここは正直にはなしたほうがいいよね?
「はい、祭り会場で話しかけてきた陛下がどんな人なのか気になり少しだけ鑑定しました。ごめんなさい」
「そうか。致し方がなかろ。1人の時に知らない人が話しかけてきたら、この人は大丈夫かな?って気になるのはわかるな。けど、滅多なことで人を鑑定はするんじゃないぞ。ここで謝るってことは、人を鑑定することは《《してはいけない》》という認識があるということだな。そうだな?」
「はい」
「分かっているなら問題ない。さて、わしはどんなふうに鑑定結果が出たのだ?」
「それが、《《ボクに対して、好意的です。「興味対象」のようです。そして、陛下のおじい様の事は鑑定ができません。隠密されております。》》って言ってました。」
「そうか。それはわしが今変装しているからだろうな。隠密しているのがばれてしまったな。」
そうなんだ。隠密は隠していたんだね。
バラしちゃった?
「心配するな、カイト。」
パパがボクを安心させてくれる。
「さあ、2番目のギフトはなんなんだ?」
「それは合体です」
「なんだとー。それはまだ早かろ?なんだ、合体だと?誰とだ、まさか、イカルダの女神様とじゃないだろうな?それはないと言ってくれ」
ちょっとおじいちゃん。そんなわけないでしょ?しかもパパと同じ間違いしてるし。
あとね、あのちっぱいはボクの好みじゃないからね!
「いや、父上。その合体ではなく。2つの物を1つにする事が出来るんですよ。実はコース料理の鳥の卵、あれはカイトが合体させた鳥の卵なんです。その鳥はベリデリとして我が家の推しの鳥ですよ。鳥自体もひじょーに美味くて、卵は食べていただいた通りです。なぜ食べられるかは、カイトの鑑定のおかげなんですよ」
「そうか、その合体の。勘違いしてしまったの。《《ある意味》》2つに驚いたぞ」
なに?ボクが、誰かと《《あっちの》》合体したとか?あと、ニコイチとか、その2つ?
「そして、最後の3つ目はなんだ?」
「そちらはまた未知なのですが、調合です。どんなことが出来るのかはわかってません。」
「そうか。わかった。では判明次第報告するんだ」
「分かりました」
「さて、ダウニー。わしから1つ警告がある。お前の婚約者《《候補》》の1人だったルドン公爵の娘、アーシャだったか?あの娘には気をつけた方がいい。あの娘はお前を裏切って不貞を犯したからお前との婚約予定は白紙にしたのは覚えているよな?」
「ああ、苦い思い出で思い出したくもないですよ」
「アーシャはどうやら不貞相手の男に捨てられたようだ。なんでもその相手の男は、アーシャを使ってお前の情報を探ろうとしていたらしい。」
「しかし、不貞がバレてお前と婚約出来なくなったからだろう。その男にとってアーシャは不要になったんだろうな。捨てられたんだが、ルドン公爵はその事実を揉み消したぞ。」




