176話 ポテイトーと、紅芋を見つけました
「そうだね、イカルンミソ汁、最近ではスライム増殖に役立ってるよねー」
「そうですよ、坊ちゃま。我が領の一大産業です。」
そうね、スライムは食べられるし、コーティングに、トイレの処理に、凄いよね。
「ほんとーね」
ボクたちは、歩きながらイカルンの先へ進む。
寒さ対策で、あのモコモコ着てるから体は寒くは無いけど、顔は寒い。
あー、あれっホタテじゃん?
凄くでかい、ボクの顔以上じゃない?
「ゴードンあれ、あの貝は?」
「あれは、最近買いましたよ。ホッタテですな。」
やっぱり!しかも、小さい《《ッ》》が入るのね、なんでか気になる。
「なんでホッタテっていうの?」
「それはですね、私が答えましょう。この貝はこのように大きいですよね?」
「うん」
「貝皿を開けてみると、船の帆を立ててるように見えるでしょー。それで《《帆っ立て》》になりました」
それって小さい《《っ》》いらなくい?
セバスが、自慢げに説明してるし、物知りだと褒めて欲しいのかチラチラ僕を見てるけど、褒めてあげないからねっ。
「なるほど。覚えたよ」
「これ使うから厨房に運んで!」
「さすが、坊ちゃん、もう調理法思い付いたんですかぇ?」
「うん、楽しみにしていてよ」
よし、海鮮はこれでいこう。
次は色々と置いてあった倉庫に行こう。前回はあまり見て回らなかったけど、もう少しちゃんと見よう、なにがあるかな?
もふもふで外に出ると、向こう側にいるメイドさん達がこっちを見てる、みんな妙に笑顔だ。今日もお仕事頑張ってね、よろしくねって思って手を振ってみた。
「きゃ~ 可愛すぎ、あのモコモコしたお洋服、なんて可愛いのかしらっ」
「なんなの?なんなの?あの可愛い生物は?あは~ん、やばい。天使っ」
「「「「「「「「「きゃ~♡」」」」」」」」」
「みて、私にお手振りしてくれたわ」
「やーね、私を見てお手振りしたんだわ」
「何言ってるの。私は坊っちゃまのオシメを替えた事あるのよ、きっと私のことを覚えてくれて私に手を振ったんだわっ」
ん?なんか騒いでる!メイドさん達、ちゃんとお仕事するんだよ~。
では、次の倉庫にいきますか!
相変わらず重そうな扉を開ける。
とりあえず品物を《《保存する》》目的があるからひんやりとしてるよね。
早速見て回るよー!
んー、よく分からないこの世界のものがある、次にどんな物があるか時間がある時に見てみよう。そんな事を考えながら歩いてみると。
端に寄せられた木箱が数10個。
「ゴードン、あの箱はなあに?」
「あ、あれはポティトゥーっでさ。」
「ポテイトゥー?」
あー、忘れてたー、じゃがいもじゃん。じゃがいもあったじゃん。
「そういえば、ポテイトゥーって食事に出たことないよね?」
「何言ってるんですか、坊ちゃん。これは家畜の餌ですよ。蒸して潰して他の餌に混ぜるんでさぁ」
えー、何してんのー!?上手いじゃん、じゃがいも。食べて!美味しいよっ。
「ゴードン、これは美味しいんだよ」
「そうなんですかえ?食べてみたけど口の中の水分持っていかれただけで、味もなく全然おいしくなかったですよ」
家畜の餌って言って食べたんだねー。
料理人さすがだね、試さずにはいられないのね。
「これは持っていくよ、料理に使う前に試してみたいことがあるから」
「さて、ポテイトゥーだけ?他にもあるの?」
「あー、なんかポテイトゥーの木箱に混じっていたのがあって、形が違うし、割ってみたら紫で、これは腐ってるから捨てるんでさ」
むらさき?もしかして?
「ちょっと、それ、見せてよ」
やっぱり、紅芋じゃん。良かったー、捨てられる前で。間違って納品してくれた人ありがとうーって、あれ、商人ってイヌマじゃない?今度お礼言わなきゃ。
よし、紅芋あるなら、デザート作れるね。
「ゴードン、これは腐ってないよ。元々この色なの。大丈夫、これも美味しいよ、イカルダの女神様がそう言ってるもん」
「カイト坊ちゃん、わたしも期待していいですか?是非毒味を」
セバス、そこに反応?うん、よろしく。




