175話 コース料理を提案
「ただな、招いた貴族達も全員が祭りをずっと見ている訳では無いだろう。それはどうするかなんだが」
「この貴族のレストランで優雅に食事してもらうのはどう?社交もかねてさ。特に女性は祭りにはあまり興味を持たないかも。それなら美味しい食事でもてなしたらいいんじゃない?本格的は開店は別日にするとして、この際、お試し開店しちゃおうよ」
「では、料理はどうする?」
そか、ここの世界は、一度に料理をドーンって出すスタイルだよな。それなら時間稼ぎにもなるからコースとして出してもいいんじゃないか?
「コース料理にしたらどうかな?」
「コース料理とはなんだ?」
「いくつかの料理を順番に提供するんだよ。ゆっくり、優雅にって事をうたってさ。」
「料理はいっぺんに出すものだろ?ひとつひとつ料理を出したら時間がかかりすぎんじゃないのか?」
「狙いはそこなのよ、時間がかかる。色々な意味でいいことだらけなのー。まず、時間をかけて食事を楽しむ、そこで社交できる。次に出てくる料理は何かな?というワクワク感でしょー。ゆっくりだから待っている間に、お腹がいっぱいになりやすいから、ひとつひとつの料理の量は少なくていいと思うの。そして、ひとつの料理をじっくり味わうことが出来るの」
「なるほどな、そうか」
「食事に時間をかけて頂くのって、かなり贅沢じゃない?」
たしかに、カイトの言うことに一理あるな。人は働かないと食べてはいけない。食べるためには1日汗水流して働く。だから、食事に時間をかけるなんて、時間の無駄と考えがちだ。
そうすると、時間をかけて食事ができる事は、優雅で贅沢なんだな。それを提供するってことか。相変わらずなんて発想をするんだ。
「ああ、贅沢だな。では、料理は何をどう出すつもりだ?」
「そうね、トマートゥのサラダ、ボッチャンのスープ、卵焼きのガリガリクゥートマートゥソースかけ、ガリガリクゥーステーキ、ゴードンとの話し合いが必要だけど。」
「そうだな、では、ゴードンと話そう」
「旦那様、お呼びだと聞きやした、なんでしょうか」
ゴードンにさっきパパと話した内容を説明する。祭りの時、貴族に提供する料理、コース料理とはなにか。そのメニューはどうするのか?
「料理を一品づつ出すのはいいすね。まずは料理を味わってもらえる、それは1番嬉しいことれすら。私ら料理人は温かいものを食べてもらいたいから、その都度温かいもの出せるのはいいですな、素晴らしい。さすが坊ちゃん」
「それで、メニューだけどね」
トマートゥのサラダ
ボッチャンのスープ
卵焼きガリガリクゥートマートゥソース
ガリガリクゥーステーキ
「とまあ、こんな感じなんだけどボクとしては海産物料理と、最後のデザートが欲しいんだよね、そうしたら完璧」
「海産物とデザート、デザートとはなんですかい?」
「甘いお菓子とかフルーツだよ。でも甘いのないもんね、フルーツは美味しくないし」
ボクは考える、やっぱり食料庫をもう一度見たい。
「ゴードン、海鮮の倉庫とあと色んなのを置いていた倉庫にまた連れて行って。」
「カイトは何か足りないと思っているんだな。よし、ゴードン、カイトを食料庫に連れて行ってくれ。セバスも付き合ってやってくれ」
「はい、旦那様」
って、セバスーっ、またどこにいたよ。相変わらず耳がいいよね。
「私は仕事に戻る。ゴードン、セバス、カイトを頼む。あー、あとはメニューが決まったら教えてくれ。」
「そうだカイト。さっきのメニューにボッチャンのスープとあったな。あれはまだ食べたことがないぞ。できたら今夜食べさせてもらえるか?」
そっか、ボッチャンまだ料理に使ってなかったな。
「うん、わかった。楽しみにしてて。」
「あい、ではあとでな」
ボク達はパパと別れて食料庫に向かう。
まずは海鮮の食料庫だ。
うん、分かってはいたけど、ここイカルンだらけだ、イカ臭っ。
「凄い量だねー」
「はい、イカルンスミミソ汁の材料ですよ。祭りの分も、あとはスライム増殖のためですな」




