172話 祭りの運営方法
「祭りだが、話を聞いた。これもまた思いがけない案だが、面白い考えだとおもって、それを採用しようとルークと話をしていたんだが、なにか他にあるか?」
「屋台とかはどうするの?」
「ああ、これはママと話したんだが、トマートゥを冷やしたもの、温かいもの、2種類を出したらどうかと。あれは例の肥料でどうにでも量産できるからな」
「あとは、ビービーとダブルジーの塩焼きとガリガリクゥー焼きを出すと言っていたな。」
「トン汁とイカルン味噌汁は出さないの?」
「出した方がいいか?」
「ほら、パパたちがミソ汁を飲んだ時かなりの衝撃だったでしょ?」
「ああ、もう感謝、感激だったぞ!」
「トマートゥと焼鳥じゃお腹いっぱいにはならないよね?だからトン汁とイカルンミソ汁は出した方がいいと思うの。そして、この料理全部はある意味、食の革命だと思うのよ。」
「そうだな。では、豚汁とイカルンミソ汁は祭りに出すことにしよう」
「それでね、大々的に食事を出して、みんなの度肝を抜く作戦になるよね?薄い塩味になれた人達に、あの美味しい料理を食べてもらったら、多分かなりの衝撃を受けると思うし、とても評判になるはずだよ。もし違う街からも人が来るなら、その人たちがマーシュ領には美味しい料理があるぞって宣伝してくれるはず。いーっぱい人が集まって経済が回って、ボク達のマーシュ領は豊かになるんじゃない?」
「ああ、そうだな」
「それでね、騎士団の炊き出しの大きな寸胴鍋使って作るのもいいかも。あとね、スープ皿は、モントルーにお願いしてある木の器を使うのよ。その木の器にはスライムでコーティングしておくと、コーティングの宣伝にならない?」
「ああ、それはママと話したんだが、実は最近、王太子の子が生まれたから、はじめはカイトの誕生日にカイチェアを献上して、アリの誕生日の時にそのカイチェアにコーティングしてみては?と話になったぞ。それまでにはコーティングの技術も上がっているはずだから、かなりいいのもが出来るんじゃないかな?」
「あとは、食についてもアリの時に献上した方がいいんじゃないかと、どう思う? 」
「カイチェアはそれでいいと思うな。けど、食についてはね、祭りでこんなに大々的に出すんだから、アリの誕生日に献上となると遅くない?それは後々大変じゃない?王家を後回しにしたとか因縁つけられたらどうするの?」
「たしかにな、陛下はすぐ拗ねるかな」
え?拗ねるだけ?お咎めとか、なんかしらあるんじゃない?そんな感じなの?
ルーク団長、さっきまで普通にボクたちの話を聞いてたのに、陛下の話が出たら、そんな顔するー?呆れた顔してない?
「そんな感じなの?」
「ああ、そんな感じだな」
えー、どんな感じよっ。陛下よ。国で一番偉い人よ!大丈夫なの?パパ不敬なことしてない?それで一家沙汰なんてならない?
「いや、パパを信じるよ」
それからは、だいたい話がまとまったのでルーク団長に任せた。頑張ってね。
ボクは祭り当日を待つばかり!
だと思ったら、そんなこと無かった。
なんせ祭りは初めての試みな訳で。
誰もが初めての祭りということは何をどうすればいいのかが分からない。だから全部ボクに聞いてくるのよ。
前世の記憶で色々なイベントをしてきたボクが提案したのはトーナメント戦のある大人の運動会。
簡易的な大人用のカイチェアをズラっと何列にも並べて、そこは観客席だ。食べ物を食べながら観戦できるようにした。騎士団アスレチック競技場を舞台のように中心に見えるように配置、これはお貴族様の観覧席、つまりコンサート会場のアリーナだよね。
その後は、後ろ側左右に一般客が座れるように広い空間を設けた。運動会での席取りとかも出るのかな?ここは、スタンド席みたいな感じかな?




