170話 パパとママ、修羅場?
「あのお取り込みのところ申し訳ありません。奥様、契約魔法を結んだ後、領民の言う言付けが何故かあんな誤解を招くような話し方でして、決して旦那様が浮気などをしてる訳ではございません。ご安心下さい」
セバース、言い方変えればいいじゃん。
あの言い方だからママが勘違いするんだよー。
ほら、マールに小突かれてんじゃん。
そういえばセバスとマールって何気に2人とも仲がいいんだね~。
「そう、それならいいわ。もし、あなたが私以外に愛する人が出来たなら早めに言って、《《あなたが》》第2夫人を迎えるなんて当たり前だもの。でも、あなたが他の女と仲良くしているのなんて嫌だわ。その時は私は離宮に行きましてよ。」
「何言ってんだ。私はアマナ以外の女なんていらないぞ、愛しているのは、お前だけだ。1番だ!2番はカイトとアリだ。他にはいないぞ」
って、ボクは今、お昼ご飯のメロドラマ見せられてるのかな?
そんな時なのにー、アリちゃんご飯食べてるよー。メンタル強っ。ね?アリちゃん気にならないの?パパとママ、今、修羅場よ?
「パパ、ママ、おちょくじ中はしじゅかに、イスにちゃんとちゅわって食べないとダメですよ。ケンカもダメっ。仲良くちないとメッよ。」
あはは、アリが最強!パパ、ママ、アリの言うこと聞いてるー。
「ああ、すまなかった。そうだな、アリの言う通りだ」
「そうね、アリちゃんの言う通りね、ごめんなさいね」
ふ~、やっと治まったかな。
「じゃあさ、ビービーとダブルジーはどっちもオスとメス、100羽取り寄せてよ。繁殖もそうだけど、まずはニコイチ練習したいし、ベリデリも増やしていきたいから手配してね」
「はい、旦那様、そのように手配してもよろしいですか?」
「ああ、そうしてくれ」
「カイト、ニコイチは無理のないように進めてくれ」
「うん」
「では、そのように手配致します。」
「ご飯、美味しかったな。ベリデリうまかった。なぜカイトはベリデリと名付けたんだ」
「ベリはねベリーっていう【とても】っていう意味でね、デリはデリシャスって【美味しい】って意味。なんか作ってみたの。」
「ベリーデリシャスで、ベリデリ。そのままベリーデリシャスでも素敵だわ。」
「ああ、なんで短くしたんだ?」
なんでって?日本の若者は短く言うのが普通だから、そうしたまでなんだけど。
「あー、長いと言いづらいからね、短くしてみただけだよ。ベリデリ、ね、覚えやすくない?」
「そういえばそうだな。では、ベリデリという名前で、今後は売り出そう。」
「そうね、いつになるかしら。」
「まあ、カイトの誕生日パーティーに振舞ってあとからだろ。」
へ?誕生日パーティー?ボクの誕生日パーティーなんてやるの?今までは誕生日《《会》》くらいで、そんなパーティーなんてしたことないよね?あれかな?屋敷のみんなで誕生日パーティーするのかな?
「誕生日パーティー?」
「そうだ、カイト。5歳になると王都のイカルダの女神様から魔法を授かるのは教えたから知っているな。」
「実はな、この世の中は5歳前に死んでしまう子どもが多くてな。ほとんどが病気なんだ。だから、5歳まではあまりお披露目はしない。特に貴族はな。ただ全くお披露目をしないわけではないぞ、世の中は色々な情報が飛び交っていて、いつの間にか仲のいい人達には子どもの存在は知れてしまうな。まあ、隠している訳じゃないからだ。」
「前にママのお茶会があったよな?そこにも子どもがいたよな。そんなふうに存在は知っていても、その子はまだいないものとなっている。いつ死ぬか分からないからな」
「そして5歳を迎えたらイカルダの女神様に祝福を受ける。そしてその後、貴族たちを招いてその子の誕生日パーティーを開くのが慣わしなんだ。貴族の子どもはそこで初めて、その家の子どもだと認められるんだ。」
「なぜ5歳かと言うとな、5歳を過ぎたらだいぶ体が強くなって普通に成長していく子が多くなるからなんだ。」
あー、異世界もののテンプレだねー。
「ふーん、そうなんだね」




