161話 マールの思い
○カイトが合体させた新種の鳥
性別▷▶メス
年齢▷▶0才(生まれ変わったから)
卵を産む期間▷▶今から20年(未産鳥)
産む個数▷▶一度に8~10個、1日2回まで
卵▷▶生食可能
味▷▶かなり濃厚な味わい
肉質▷▶上質でジューシー。むね肉はさっぱりな味わい、もも肉は食べ応えがあり旨み甘みあり。全体的に柔らく非常に美味しい。
生殖▷▶同じく合体したオスとの繁殖しか出来ない。
寿命▷▶20年
できた。最初のメスと変わらないね。
「パパできたよ。最初のメスと一緒。これは昨日のオスの奥さんだね」
「ああ、そうだな」
カマチョにベリデリのメスを、昨日のベリデリのオスの小屋に入れてもらうようにお願いした。
カマチョはメスを抱えるとオスの小屋に行き、メスを入れた。
おー、オスすごー。
直ぐに始まったよ。
コッコ、コッコ、大騒ぎだね。
あれ?もう?早ーい、もう終わったよー。
「いや、カイトに見せるのはまだ早いって思っていたのに、見せないようにする前に一瞬だ。こいつも早かったな」
ナニが?って聞きたいけど、聞かない方がいいかな?
こいつ《《も》》?って、パパも早いん?
なんて聞けないけどねー。
けど気になるー、将来のボクのボクはどうか早くないように。
「ねー、さっきのオス、メスに乗ってだけどナニしてたの?」
「カイト、あれは生命の営みだっ。」
「それってなーに?」
「うん、つまりはな、繁殖だ」
「うん、知ってるー」
「知ってるとはなんだ?なぜ知ってるんだ。あ、まあ、繁殖とか普通に話してるから知っているのは当たり前か。しかしなんだ?マールはそんなことまで4歳の子どもに教えているのか?」
性教育さすがにマールから聞いたって言えないよなー。ま、無視無視。
「パパとママもしてるよねー」
「うむ、うううんっ、それは愛だぞ」
「パパ、ママを愛してるの?」
「当たり前だ、パパはママを愛しているし、カイトも、アリも愛してるぞ」
えへへ。
ニコッてするボクにパパは様子を伺っているみたい。
「うん、だいぶ元気だな。だが魔力はだいぶ使ってるはずだから、これから休むんだぞ」
ボクはパパに抱っこされたまま、部屋に戻された。そしてそのままベッドに横にされ、パパはボクが眠りにつくまで頭を撫でてくれた。
パパの手は、ゴツゴツしているけれど、その手付きはすごく優しい。
「坊ちゃん、お休みになりましたね。随分と久しぶりにお昼寝してますね、どうかされましたか?」
「ああ、さっきメスのベリデリを作ったからね、だいぶ魔法のコントロール出来てるよ。今は用心で寝かせたんだ。起きたら教えてくれ」
「わかりました。旦那様、これだけはお願いします。どうかカイト坊ちゃんに無理はさせないでください。」
私は不敬を承知で旦那様に訴える。
私の推しを壊してほしくない。
旦那様と奥様が、カイト坊ちゃんを大事にされていることはわかってます。わかっていますが、言わずにはおれません。私にとっては孫も同然。そう思ってお側におります。だから願わずにはいられないのです。
「ああ、十分に理解している。マールには心配かけるな。さっきメス同士をニコイチしたが、昨日よりだいぶカイトは元気だ。心配するな」
「分かりました。だだし。」
一呼吸おいて意を決して伝えましょう。
「ダウニー様、私はあなたの乳母でした。失礼ながら私にとってはダウニー様は息子も同然、ですからカイト坊ちゃんは私にとっては孫も同然です。お二人をずっと見守ってます。どうか、どうか、無理をなさらずにお願いします」
「ああ、そうだな。マールは相変わらず歳を取らないな。私の小さい頃からお前は全然変わらずに美しいままだ。お前も、そしてセバスも若いままだな。羨ましいな。」




