157話 みんなの前で合体魔法でベリデリ作る
楽しい、美味しい夕食の後、パパ、ママ、ボク、セバス、カマチョ、ゴードン、マール、ルーク団長に、ハンス副団長、なんだかみんなが揃ってる。
アリは夕食食べてお眠だからここにはいない。
ここは、鶏小屋に近い物置で、物置っていっても車10台くらい余裕で駐車できるくらいの広さはある。
物置の物たちは端の方に綺麗に整頓されていて、なにも置いていない広いスペースが目の前にある。
そこには2つのカゴがあり、ビービーとダブルジーのオスがそれぞれ入っていて、さっきからコケーコッコッコと鳴いてる。
「よし、みんな集まったな。先に伝えた通り、カイトのがニコイチ魔法を行う。カイトがみんなの前で、自分の意思で魔法を使うのはこれが初めてだな」
考えてみたらそーだ。あ、意識したら緊張してきちゃったよー、オシッコちびらないようにっ。
「そうよね、ママはカイくんの魔法は初めて見るわ」
そうだね、そっかー。
「さ、カイト準備は良いか?」
「うん、ちょっと緊張しちゃうね。上手くできるかな?ボク、魔法使おうって意識して使うの初めてだから、大丈夫かな?」
「カイくん、無理はしないでね」
「うん、ありがとう」
みんな?みんなも緊張してるの?
パパとママ以外誰もなにも言わないけど?
「じゃ、始めてくれるか」
「わかった、やってみる」
カマチョとハンスがカゴからビービーとダブルジーのオスを取り出してくれた。
2羽は用意されたエサに一直線に向かって、早速エサをつついてる。
嬉しいのかな?コケーコッって時々鳴きながらエサをつついてる。
ボクは2羽に近づいて、いつものように2羽を撫でる。ボクがよく撫でているから2羽はボクを気にせず撫でられたまま。
さぁ、お前たち、いくよっ。
ボクは上手くいくように強く意識して念じながら、囁く。
「混じっちゃえー、いいとこどりー」
ピカーッ!ピカーッ!キラキラキラキラ
相変わらず眩しー。
やっぱりごそっと力が抜けたよ、けど、あれ?気分は悪いけど、意識失って倒れるほどじゃない。
あれかな?意識して魔法を使ったから、あの時よりは魔法を使うコントロールができたのかな?
ボクは目の前の鳥を見る。さっき居た、ビービーのオスと、ダブルジーのオスがいない。
そこには、黒も、茶色も、白も、灰色も、4色混じった鳥が1羽だけいた。
あ、成功したー。
けど、やっぱりしんどい。ちょっと冷や汗が出てきちゃったな。
「「「「「「「「「おーーーーっ」」」」」」」」」
みんなな歓声。
パパ、ママ、マールがボクを心配してくれる。パパがボクを抱き上げてくれた。
「カイト、大丈夫か?」
「カイくん、具合あまり良くないわね。大丈夫なの?」
「カイト坊ちゃん、汗拭きますよ」
マールが取り出したタオルはひんやりして気持ちいい。いくらかボクの気分が癒された気がした。
みんなも、目の前のボクの様子を気にしてくれて心配そうにしている。
「大丈夫、ありがとう。ちょっと気分が悪いけど、意識はあるよっ」
「ああそうだな。多分だが、意識しながら魔法を使うと、意識しないで使ってしまった魔法の時より少ない魔法で済むんだ。今回2回目と言うこともあるんだろ。意識失わずによかったな」
パパはボクをしっかり抱いて、優しく微笑んでくれて、みんなも優しくボクを見守ってくれてる。
「いやー、すごいですね。眩しい光がピカーって2回。その後キラキラってして、もう目が潰れるかと思いましたよ」
ってさ、相変わらずなKYなハンスだねー。
きっと気を使ってくれたかもね。
「ああ、坊ちゃん、素晴らしい!素晴らしいです。なんです?ニコイチ素晴らしい。これはぜひこれからも使って下さい。もしかして、人間もニコイチできたりするのでしょうか?」
いやーセバス、怖いこと言わないでって。
ジト目のボク。
「冗談ですよ」
いや、目が笑ってないよ、ボクは絶対に人間をニコイチなんてしないからねっ。
「はぁ、カイト坊ちゃん、すげーですね」
「あー、びっくりだす」
「これは、なんと言ったらいいのか?奇跡なのか?」
色々褒めてくれるみんな。ありがとう。
ひとまず成功したみたいだね。




