154話 パパの火魔法であわや大惨事
パパの魔法初めて~。
パパをちょっと鑑定した時にあったよね。
火魔法、かっこいいやつじゃん。
どんなんだろー、楽しみ~!
「カイト、茶碗を貸してくれるか?」
「はい」
さぁ、どんなのー?パパの魔法!
「パパ、何するの?厨房で釜を借りるの?」
「いや違うぞ。カイトには話していなかったがパパは火魔法が使えるんだ」
あっ、なんか自慢げ?知ってるけどー。
けど鑑定したことバレちゃうとダメだから、知らないフリだね。
「えー、そうなの?パパすごいねー、かっこいい」
パチパチ、拍手するのも忘れないぞっ。
ボクはできる子だからねっ。
「まぁ、見ていなさい」
ゴゴゴォォーーーーっ!?
え?ありえんくない?
「ちょっとパパ、火が大きすぎっ」
あ、やばい、お茶碗のスライムが少し溶けてる。
あ、やばいよ、溶けたスライムのとこのお茶碗燃えてるからっ。
「あ、あああ、火が強すぎたか」
あ、パパ慌てないでっ。危ないでしょ?
え?うそっ。ここで氷魔法使っちゃうっ。
まずいよ、熱して、急激に冷やしちゃたら割れちゃう?
パリ、パリ、バリンっ。
「危ないっ」
って危険を察知したパパがボクを攫って、かなり遠くに飛んで逃げてくれたからなんともないけどさ、みんな大丈夫かな?
「うわ、危ない」
「逃げますよ」
「あらら大変」
あ、やっぱり君たちは大丈夫だね。
さすが、忍者セバスに、一刀マール、赤鬼ハンス、そして孤高の大魔神のパパ。
みんな運動神経良すぎよねー。
「もう、パパ、なにしてるのー?」
「火も強すぎ。高温を急激に冷やしたら割れちゃうの当たり前でしょー、何してるのー、もうっ」
ボクはパパに怒だ。
「いや、さすがに強すぎだな。」
「もう、どれくらいの火力出したのー?」
「いや、普通に、軽くだが?」
「ダウニー様、勘弁して下さいよ。あれは軽くじゃないですよ、ゴブリン丸焦げにする威力じゃないですかっ」
えーっ?ハンス、パパそんなに凄いの?そうなの?あの火力が軽くなの?あれで?
んで、なに、ゴブリンいるの?本当に?うそ!見たい!ファンタジーじゃん。
「旦那様、ちょっと落ち着いてくださいね」
「旦那様、カイト坊っちゃまに何かあったらどうするんですか?マールは許しませんよっ」
ちょっとパパかわいそー。
「ああ、済まなかったな。お前たちにも怪我は無いか?」
良かった!
「パパすごいね、あんなにすごい火を見たのボク初めてだよっ。あれで少しなの?おー、すごいすごいっ」
ちょっと大げさに褒めちゃうぞ。ちょっとはパパの威厳守れたかな?
「カイト、悪かったな、ケガはないか?びっくりしただろぅ?」
「うん、ちょっとびっくりしたよ」
「私もびっくりしたぞ。熱を加えて急激に冷やすと物は割れるのか?」
え?そっち?それって誰もが知ってるんじゃないの?
「うん、割れるよ。物は高熱から急に冷やすと割れるんだよ」
「そうか。それもイカルダの女神様の知恵なのか?」
「うん」
「セバス、ハンス」
「「はい」」
「お前たちは《《物を高熱から急に冷やすと割れる》》と言う事知っているか?」
「いや、初めて聞きました。さっきはなんか危なそうなんでとっさに逃げましたよ」
「私も聞いたことありませんねー。旦那様、これは戦術に使えますよ。」
素晴らしい、またもやカイトお坊ちゃまが新しい戦術を教えてくれました。は~、なんて知的なんでしょうか?
え?セバス目がやばいよ。
ハンターみたいよ。
「これやばいですよ、ダウニー様。このスライム使えるんじゃないですか?」
「ああ、そうだな。この核を壊したスライムを丸めて、高温で温めて急激に冷やす事が敵の前で出来たら、とんでもない威力になるかもな」




