137話 卵の生態
パパと一緒に鳥小屋に来た。
魚の骨から作った肥料の畑とは目と鼻の先。鳥小屋はカマチョが畑仕事の合間に様子を見てくれたり世話を手伝ってくれてる。
「坊ちゃん、卵が取れやした。この白いのが白灰色の卵でさ、黒茶の斑模様のが黒と茶色の卵でさ。それとは別に黄色の卵もあったっすよ。この黄色のは多分昨日突然増えたあの鳥のだと思うんすよ。」
やっぱり卵産んでるー。やったー。
「これはいつ産んだやつ?」
「昨日はなかったんで、全部今朝生んだと思いやす」
「分かった、ありがとう。これは全部厨房に持って行ってゴードンに預けててくれる?」
ん?どうした?困った顔してるね?
「坊ちゃん、厨房に持って行くってもしかして食べるんですかえ?」
「そうだよ、そのつもり」
「雛を食べるですかい?」
「大丈夫、まだ雛じゃないから」
「分かりやした」
ごめんね、みんな卵には雛がいるって思っているよね?生まれてすぐはまだ雛じゃないんだよ。
初めは残酷にみえちゃうよね?
ごめんね。でも卵は美味しいんだ。
食べたらきっと喜んでくれるはず。
「あのね、パパ。鳥小屋を6つに分けたいの。」
「ん?どうして分けるんだ?」
「ちょっと実験したいの。」
「どんな実験だ?」
「まずは鳥小屋を6つに分けてね。」
1 、ビービーのオスとメスの部屋
2、ダブルジーのオスとメスの部屋
3、ベリデリのオスとメスの部屋
4、ビービーのメスだけの部屋
5、ダブルジーのメスだけの部屋
6、ベリベリのメスだけの部屋
に分けたいこと。
「なぜ、こう分けるのか説明してくれ」
「オスとメスの部屋はそれぞれ繁殖してもらう為。メスだけの部屋は卵だけを産んでもらうためね」
「かなり卵にこだわるんだな。そんなに美味しいのか?」
「うん、美味しいよ。まずは食べ比べをしようね。」
多分僕の予想だと、いずれはデリベリだけの需要が高まり、ベリデリだけ飼育になると思う気がする。その時は、パパにお願いをして、ビービーとダブルジーを全部ニコイチにしてベリデリにしちゃう感じかな?
「パパ、ボクは早速、厨房に行って来るからパパはどうするの?お仕事に戻るの?」
「いや、気になって仕事にならん。私も厨房に行かせてもらうぞ」
「分かったー、じゃ、パパ、厨房へ行こー」
パパと手を繋いで厨房へと足を運んだ。
「ゴードン、来たよー」
「へい、お坊ちゃま。旦那様も一緒ですかい!さっきカマチョが持ってきた卵を使った料理を作ると聞きやした。本当ですかい?」
「うん、卵は美味しんだよー」
「ちょっと見せてくれる?」
ボクは何気に卵を鑑定してみた。
ビービーの卵は、
《《ご主人様、ビービーの卵は食用には適さないです。今すでに成長しており卵の中には雛が育ちつつあります。》》
え?今朝とれた卵だよね?うそー!
ボクは、ダブルジーの卵を視る。
《《ダブルジーもビービーと同じく食用には適しません。今すでにこちらも雛が成長しております。》》
え?なんで?黄身と白身じゃないの?温めてから雛が孵るまでたしか21日じゃなかったのー?なんでー?
《《お答えします。この二種類は生まれてすぐに成長が始まり、10日ほどで孵化します。》》
そんなー、早く成長するの?うそー、卵食べれないのー?
なんで?有精卵だから?
《《はい、その様です。無精卵は完全にオスと切り離して10日ほどしたら産まれてきます。鳥の生殖力はなかり高く、交尾から10日は精子がメスの体内で生きていますので。》》
うあー、マジか?じゃ、この卵は食べれないね。
「パパ、ちょっと話があるのいいかな?」
「なんだ?」
パパを厨房の端に連れて行って耳打ちする。




