133話 合体はニコイチ
「だから、鑑定は使っても、その鑑定結果はパパに話して欲しい。他の誰にも鑑定結果は話さないと約束できるか?」
そうだね、何かあればパパに報告。
「うん、約束するっ」
「そうか、いい子だ、カイト」
「絶対だぞ。ちゃんと約束を守らないと、カイトだけじゃない。もしかするとカイトの大好きな家族や屋敷のみんなが大変な事になるかもしれないから、だから、パパ以外に誰にも話さないと約束だ」
「うん」
「よし、じゃあ、約束するぞ。」
ん?パパ小指たててるね?あれ?もしかして指切りげんまんかな?
ボクも小指を立ててパパの手に近づける。
パパは、ボクの小指に、パパの小指を絡めてきて。
「では行くぞ。嘘ついたら針千本のーます。指切ったっ」
おー、完璧じゃん。セリフ全部覚えてるんだー。セバスから報告受けたってことだよね?その時の様子、ちゃんと再現されてんじゃん。
「うん」
本当に針千本はさすがに飲まされないとは思うけど、怖いからちゃんと約束は守ろう!
「そうだ、カイト、指切ったはちょっと不味いと思うんだが、指切るのか?痛いぞ?」
あはは、違うよパパ。
「あのね、指切ったって言うのは、《《切り離した》》ことを勢いつけて言うからパシッっ指を切った感じにみれない?」
うー、苦しいい訳だけどもっ。
「そうかそうか。勢いなんだな。ようやく長年の謎が解けた気がするぞ」
なんなのー、ずっと疑問に思っていたの?ウケるんですけどー、悩むことなのねー。
「あはは、謎が解けて良かったね」
「そうか?そうだな」
パパは笑顔で笑ってる。
「うん」
ボクは適当に返事をする。だってさー、指切ったの意味なんて考えたこともないよっ。
「さぁ、じゃ、カイト。鑑定の話は一旦これで終わりだ、さてと。」
あー、やっぱり昨日のあれだよね。
「セバス、あれを連れてきなさい」
「はい、旦那様」
すごいなー、セバスっていつもタイミングいいよね?セバスにちょっと習いたいよね。スン!っていなくなって、出てきたりするやつ、今度教えてもらおう。
あれ?セバスが持ってきた鳥、どっかで見覚えがあるぞ。あー、これボクが合体しちゃった鳥じゃない?うそー。これって
「カイト、次の話はこれだ。この鳥は今までいなかった。けど急にどこからか出てきた。」
「う、うん」
「黒と茶色の鳥、メスは5羽だったよな?」
「うん」
「白と灰色の鳥、こっちもメスは5羽だったよな?」
「うん」
「カイトが倒れた後、黒と茶色のメスが1羽と、白と灰色のメスの1羽が見つからない」
「けど、この鳥は、色を見るんだ。黒、茶色、白、灰色、4色なんだよ」
だよね?パパたち多分察してるよね?
これは潔く
「うん、多分ニコイチだね」
「ん?なんだ、ニコイチとは、どんな意味だ?」
「えーっと、2個のものが1個になる事だよー、略してニコイチ」
うんうん。分かった?
「2つが1つに。合体、じゃないのか?」
いやー、パパ。リアル過ぎない?
「合体、いや、まずいな」
でしょ?あの意味になっちゃうよ。
「よし、これからはニコイチと言おう」
なんだ、うちの息子は名前付けセンスもあるのか。素晴らしいな。
「これは、カイトの魔法、合体で2羽が1羽になったで間違いないか?」
「うーん、多分そうだと思うけど。そうだ、パパ、この鳥、鑑定してみる?」




