132話 鑑定はパパとボクだけの秘密
「そうか。他にも鑑定したことあるか?」
「うーん、いつも「誰々のナニナニが小さくなった、発射準備完了、60%」とかなんとか言ってるよー。なんの事かな?」
「さぁ、なんの事か分からないな」
パパとぼけてるよ!
ま、息子にはまだ早いって事かな?
「あとね、人の不安に思っていることもたまに話してくるよー」
「それはどんな時だったか覚えてるか?」
「うん、ママがカイチェアをお披露目したお茶会でね。やたらとママの話に、本当ですか?とか、なんか色々疑うような事を言う人がいたの。その人のことを鑑定眼君が言うには 《《イーダ夫人、カイチェアでなんか悪いこと考えて、そう?》》って、確かそんなこと言ってたよ」
「イーダ子爵夫人だな。あい、わかった。」
イーダ子爵はかなり優秀で、仕事もできると聞いたことがあるぞ。仕事が忙しいせいで妻や子どもたちとあまり仲良くないのではないかと話が出たことがあったぞ。
けど、仕事場では惚気てるとも聞いたことがある。たしか、年の離れた奥方にはかなり甘いとも聞いたな。
不確かな情報だが、カイトの話を信じるとすれば、まずは、カイトの話しているイーダ子爵夫人を洗ってみるか。カイチェアの例の詐欺事件と何か関係があるかもしれん。
ん?パパ難しい顔してどーしたの?
「カイト、他には何か鑑定できるか?」
「まだ分からないの。でもこれからはいっぱい鑑定してみていい?もっとちゃんと鑑定眼君を使って、色んなこと鑑定できるようになりたいのー」
まあ、確かに使いこなさないと、成長ないし、鑑定は重要なスキルだ。使い方の調整もしなきゃいけないしな。
しかし、100年に1人しか生まれない鑑定眼もちがうちの息子か。これは狙われる可能性が大きいな。鑑定は鍛えるためにガンガン使って貰わないとな。鑑定眼だけにな。
ただ、人前ではバレないように守らなければ。
「カイト、鑑定は使っていいが、ただし条件がある」
ん?条件?
「条件ってなーに?」
「まずは鑑定持ちは、100年に1人しか生まれない、だから、お前は貴重なんだ」
そーなの?今僕は唯一無二の存在?
なんかすごいね、かっこいいね。
「すごーいねー」
おいおい、少しは危機感持ってくれ。
「カイト、それがどれだけ危険か分かるか。鑑定ができるって事は、色々分からなかったことが、その人、そうだな、カイトだけが知ってるって事だ。他の人が分からないことをカイトは知ることができる。」
「うん」
「それはすごい事だぞ。だけど、その力を悪いことに使おうと考える人が出てくる、必ずと言っていい。だから、カイトが鑑定できると周りに知れたら、お前は悪い人に狙われるぞ、絶対な」
そうだ、脅しは必要だ。それくらい危機感を持って慎重に行動してくれないと困るからな。
「それは、やだ」
「そうだ、パパもカイトが危険な目にあって欲しくない。それは分かるか?」
「うん、分かった」
「よし、いい子だ。だから、まずはパパと約束して欲しい。鑑定を使うのはいい。使って性能を上げなさい。性能は難しいか?そうだな、上手に使えるようになることだな。そのためには何回も何回も使いこなしてみることだな。使いこなせたらカイトの大きな力にもなるし、武器にもなる。」
「おー」
パパ説明上手。初めから言いたいことわかるけど、まだ子どもの振りしてるんだよねー。ちょっと面倒だけど、パパ達が分かりやすいように説明してくれるから、それを聞いて理解しているいい子にしてなきゃね。




