131話 鑑定眼君の鑑定はナニ
「ボクは、鑑定が使えるようになったのが先だよ。」
は?もう鑑定も使えるのか?
「そうか?それはいつだい?」
あれは、多分だけど、ナップルの本の時に文字が浮かんで見えた時だ。
でも、あれは日本語で書かれてる。
なぜ読めたんだって聞かれたら、ボクは前世の記憶があることも話さなきゃいけない。そうなると転生の話をしなきゃいけないし、ママのお腹で転生したことがバレたら、本当は死んでしまった《《本来のボク》》、パパとママの子どもの話をしなきゃいけない。そうするとパパとママの《《本当の子ども》》は死んじゃって《《ニセモノの子どものボク》》が生まれた事になる。間違いなくパパとママの子供なんだけど、怖くて言えないよ。
じゃ、いつから魔法が使えるようになったのか?えーっと、えーっと........
あれ?えっとー?
「ボクが食料庫を見に行った時とか?」
「なんだ?どんな感じだ?」
えー言っていいのかな?ナニが縮み上がったとかそんな鑑定だけど。
しょうがないよね?もう話さなきゃダメだよね?
「鑑定が使えるようになったの。急にね。」
「急に使えるようになったのか?そんなことあるのか?」
「鑑定眼君、あ、ボクが名前付けたんだけど。ちょっと恥ずかしくてー」
「なんだ、カイト。いいにくそうだな。なんでもパパに話して欲しい。」
「あのね、パパ覚えてるかな?ボクが3歳の時、あまりご飯食べれなくなってパパとママが心配していた時。」
「あー、覚えてるぞ。ゴードンを呼んで話を聞いた日だな。」
「そう、その時にパパが怖い顔していたでしょー?」
「ああ、あの時はたしかゴードンをつい怒りの視線で睨んでしまったな。」
「そうー、あの時にね、初めて鑑定眼君が使えるようになったの」
「そうか?それは何を鑑定したんだ?何かを鑑定したんだろ?」
うーん、どうしよー。子供っぽく言えばいいかな?
「なんかよく意味がわからないけどー、「ゴードンのゴードンが縮み上がってます」って言っていたの。ボク意味わかんない。パパ、ゴードンのゴードンってなんの事?」
おーい、パパー、固まってるけどー。
おーい、大丈夫?
「はっ?」
なんだと、ゴードンのゴードンが縮み上がってる?なんだ。ナニだ?ナニ?あれのことか?
「そうか。なんだろうな?パパには分からないな」
って嘘つきー。そうだ!
「ダウニーのダウニーも準備万端とかも言ってた」
は?私か?いつだ?いや、準備万端なのはいつもだからいつのことかわからんな。
「ねー、ねー、よく分からないからボク何も言わなかったんだよ?でも、もしかしたらみんなに話した方がよかった?」
いやいや、それはまずい。私が変態に思われる。好き者みたいじゃないか?あ、いや、好きだけども。あれ?
「なんだろうな?一体何が準備万端だったんだろうな」
何がって、パパのナニだよ。
パパ焦って誤魔化してるー、ウケる。
「ね、よくわかんないの」
「まあ、まだカイトには早いかな?つまり、まだ、これは誰かに話していいもんじゃない。黙っておくように」
「はーい」
「他には?」
「そんな意味がよく分からない事ばかり毎日言ってきたから無視していたの」
「なんだ、それを毎日だと?それは大変だな」
「うん、最近はねー、ちょっと調整できるようになって、聞こえる鑑定眼君の声の大きさを調整してよく分からないものは声を小さくしてるの。便利だよね。最近は魚の骨の事を鑑定したから、それはちょっと疲れたよね。多分詳しく知りたいって思ったら鑑定してくれるみたい」
なんだ、便利だな。しかしなー、調整とかしてるのか。これは、ちゃんと調整した方がいいな。
パパー、悩んでるよ。まあ、鑑定眼君の能力はすごいよね。アドバイスもくれるし。
《《普通》》に鑑定したらかなり有能な気がする、まだ使いこなしてないからな。パパに話したんだし、これからは堂々と鑑定できるんじゃないかな?




