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転生幼児カイトがいく! 愛されながら異世界を変えちゃいます! ~みんなの笑顔が世界を変えていく~  作者: あんり


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12話 マアヤの風魔法

だんだんと起きていられる時間が長くなってきた。

言葉も少しだけ話せるようになってきた。


ボクと11ヶ月しか変わらないアリはおませさんだ。


お風呂上がりにタオルドライをしてくれるマアヤ(アリが生まれてからアリ専属の世話係だ)は、仕上げだとぬるい風で髪を乾かしてくれた。


風魔法だ!


初めて風魔法を見たボクは大興奮。


コップの水に手を入れて、髪をべちゃべちゃに濡らしながら


「まー、ぶーって」


(マアヤ、風寄こして)


「まー、おむ、ぶーって」


(マアヤ、頭に風ブーして)


ボクの話が通じたのか


「カイトお坊ちゃま、頭濡れちゃいましたねー、マアヤが乾かしますよーっ」


ボクがお水で濡らした手で頭にベチャペチャ、濡らすもマアヤが乾かしてくれる。


そんなことを10回ほど繰り返す。

……完全に遊んでるよね。


風楽しー。

顔に風をあてると、息が止まるし、ボクの髪は後ろになびいてる。

んむ~って息を止めて、3秒くらいでマアヤは風を避けてくれる。完全に遊んでるな!


ボクの顔に当たった風は、隣のアリの顔にも当たるんだ。


2人して んむ~ってなってる!

楽しい、楽しい。

アリもキャッキャ言いながらお手手叩いて楽しんでる。


そんな時だ!


「ヒィ」


マアヤの目線は僕らを通り越した先にある。

ボクはそんなマアヤの目線を追うと、これまで見た事のないマールの鬼の形相がっ!


気まずっ。


ボクは見なかったことにしてマアヤの方をむく。


「マアヤ、カイトお坊ちゃまと、アリアーナお嬢ちゃまと何をしているんです?

お2人が風邪を引いたら大変でしょう」


マールに叱られて、慌ててマアヤが謝罪する。


「マール様、ごめんなさい。カイトお坊ちゃまが楽しそうにしていらっしゃるので、つい!アリアーナお嬢様も喜んでいらしたから…」

「カイトお坊ちゃま、アリアーナお嬢様、ごめんなさい、もうおしまいですよ」


「やーーーーーっ」(やめたらヤダー)


「では、カイトお坊ちゃま、お水はないないです。風をおこしますね」


「きゃはは、あい!」


ボクは両手をあげる。


あれ?どーしたの?


マールにマアヤに、メイドのみんな!


両手で祈って、顔も赤いけど、どーしたの?


「うっ、カイトお坊ちゃまが可愛すぎる」

「あのクリクリとしたお目目、ふっくらのほっぺ、満点の笑顔…尊いっ」

「ヤダ!もう、たまんない、天使がいるわっ」


皆んな、ボクの可愛さにメロメロみたいだ。


そんなことがあった、ボクが初めて風魔法を見た日、あれから、ボクが髪を濡らして、マアヤが風魔法で乾かしてって2回ほど繰り返して遊ぶ日々。

ルーティンだよね。

まだ7ヶ月のアリはボクの髪がなびく様子が楽しいのか、キャッキャ、キャッキャと声を出す。


あ、アリ、お手手パチパチ上手だねー。


もう季節は秋だけど、夏の戻りなのか、今日はちょっと暑い。


ボクを見てはしゃいだアリは少し汗を滲ませてる。アリのふわふわの髪がアリの顔に引っ付いてる。

邪魔な髪を自分の手のひらでS字のように撫で上げたアリ。


ボクはドキッとした。

……え?妹に恋した?


ちがう、ちがう!


まだ赤ちゃんなのに、その仕草が妙に大人っぽかったんだ。


ボクは1歳6ヶ月の幼児で、妹はまだ7ヶ月の赤ちゃんなのにもう色気?


可愛さ、ドキドキ!!!なんてことーー!

もう誰かに見られたらどうするの?


もうこれ皆んなアリが大好きになっちゃうよね?

ボクもアリが大好きだけど!

好きすぎて


「アリ、ちゅき」(アリ、好き)


って抱きしめてほっぺにキスをする。


「あー、あぅ、あー、キャハッ」


きっとアリもボクが好きだ。


ボクにキスをしてくれた、ヨダレでべちゅべちょのお口で!!


ふんっ!ボクはお兄ちゃんだから、可愛い妹のヨダレなんてへっちゃらさ!

って、ヨダレ、臭っ!


思わず倒れるボク。

そんなボクにアリが登ってくる。


げっ!

もっと臭かったのは、――あっちの方。


アリちゃん。


ボクの顔にオナラはやめてっ!

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