119話 トマートゥ料理を色々作っていくよ
ボクは今、厨房にいる。
そして悩んでいた。
大量のトマートゥでどう料理をするか。
トマトパスタは、パスタがない。
ピザを作りたくても、小麦はあってもチーズがない。イースト菌もあるかどうか?
ケチャップ作りたい、作れるかな?
卵と相性がいいから早く卵が欲しい。
色々と思い浮かぶけど、材料がない。
困ったなー。
この間作ったチキントマートゥスープはもちろん作るよー。あの時よりトマートゥを大量に入れてもいいかな?まずはそうしよう。
あとは、生のトマトをサラダとして出そう。少し塩をふりかけたらトマトの水分が抜けて味が濃くなって、少量の塩なら甘みを引き出してくれるはず。
冷たい食事はないから、南国での冷やしトマトは美味しいんだけど受け入れられるかな?
そのために、トマートゥスライスが充分みんなに行き渡るような量を保冷室に入れて冷やしている。
あと塩トマトソースを作りたいんだけど、あれは瓶を密封しなきゃ行けないけど、その技術がないから密封出来ない。
塩トマトソースは色々な料理に使える万能なソースなんだけどなー。
仕方ない。ひとまず使い切りで使おうかな。密閉は考えよう。
思考の中はどうしてもトマトって言っちゃうよね。改めて前世は食材や調味料の宝庫だった。
ボクが作ってる料理も、作りたい料理も、レシピは前世の下門の母さんの料理だったり、バイトで喫茶店の厨房に立っていた時に教わった料理だ。懐かしい。
さ、無いものを求めてもしょうがない。
作り出せるなら作り出して、無いなら探してゆこう。
「さぁまずは塩トマートゥを作るよ。これは色々な料理に使えるんだっ」
「「「「「「「「「「「「はいっ」」」」」」」」」」」」
厨房のみんなはもうボクが何を作るか楽しみにしているらしく、素直に疑問に思うことなく、ボクのお願いする手順で料理を作っていく。
そういえば、じゃがいもあったね、じゃがいもを使おう。
油は貴重だからあまり使えない。
動物油だから臭いが気になるんだよな。
ぜひ、植物油が欲しい。
「あのね、ポティトゥーを持ってきてくれるかな?」
ボクは近くにいた料理人に声をかけ、ポティトゥーを大量に持ってきてもらう。
それを綺麗に洗って、大きな鍋に入った水に皮のままどんどん入れて湯掻いていく。
「坊ちゃん、ポティトゥーはどんな料理になるんですかい?楽しみでさ」
ゴードン、ポティトゥーのトゥーの口がキスをねだってるみたい。ゴードンのキス顔いらないけどー。
「ポティトゥーは塩ゆでするよ」
「出来たら4つに切り分けるんだ。」
塩だけだとあまり美味しいわけじゃない。
けど、これはよくボクたちの食卓に上がる定番料理。
ここに出来ればバター入れたいよねー、ないけど。
でもバターはないから代わりに塩トマートゥソースをかけてみようって思ってる。早速塩トマートゥソース作っていくよー。
「ゴードン、あのね、さっき沢山採れたトマートゥでまず塩トマートゥソースを作るよー。作りは簡単。」




