117話 魚骨の肥料の今後の使い方
それねー、それはボクが知りたい。さっき鑑定眼君が(未知の肥料)による《《異常繁殖》》だって。みんなに言いたいけど、言えないんだよ。
「アマナはこの肥料を売りたいんだよな?」
「そうね、でも、この成長はいくらなんでも外には出せないわ」
「うむ、私も同意見だ。」
「そこでだ」
ん?パパは何か考えがあるんだね。
けど、その前にボクは、こんなにいっぱいのトマートゥをどうしたらいいかな悩むよね?早く食べないと日持ちしないはずだし。
パパたちは、肥料の事で悩んでて、ボクはこのトマートゥをどう使おうか悩んでる。
けど、まずはこのトマートゥをパパもセバスにも味わって欲しいよね。考えるのはあとからでもいいんじゃん?
「パパ、考えるのは後にしてさ、まずはこのトマートゥ食べてみてよ、美味しいよっ」
ボクは両手に1つづつトマートゥを採り、また洋服の端で拭き拭きして、1つをパパに、もうひとつをセバスに差し出した。
「ほらっ、セバスも食べてみてよ」
あれ?パパ食べないの?
そっかー、あの時つまみ食いして食べた《《生》》のトマートゥにすっごい顔していたもんね。エグ味も、生臭いもあったもんねー。躊躇うのわかるよー。でもね、パパこれはあのトマートゥとは違うんだなー。美味いんだなー、これが!
お!セバス、ひと口食べて目がキラッキラしてるじゃん。おー、早食いか?
それを見てパパ食べ始めましたー、目を見開いているねー、そしてすごい勢いで食べ始めましたねー。
パパとセバス、いい勝負ですねー。
そして、今に至る!
さっきまで美味しーいって叫んでいたのに、今は大人4人で話し込んでる。
「これはまたとんでもない物を作りましたね、旦那様いかが致しますか?」
「ああ、これもまたとんでもないぞ。効果が凄すぎる」
「そうね、種を撒いたらものの1時間位で完全に成長して実をつけてしまうわ。しかも、ものすごく美味しすぎるの」
「あれは、ありえないっすよ、旦那様。土魔法使える人は色々な使い方をしますけど、一瞬で成長して美味しい実を付けるなんて、そんな土は誰もできません」
「でも、これは食を変えるのよ。革命よ。広めて、毎日美味しい食卓に出来たら最高だわっ」
「ああ、それは私もわかるんだが。ただあまりにも質がよすぎるのだよ」
「はい、旦那様のおっしゃる通りです」
「どうすればいいか、悩むな」
おー、大人がみんな悩んでる。じゃ、ボクが解決策を教えちゃえー。
「ねー、ねー、あの畑に撒いたのは、コップ1杯の肥料だよ。肥料の量を調整してみるのはどう?あの大きさにコップに少しだけにしたら、もしかしたら、味もそこそこ美味しいとか、甘くは無いけど普通より早く採れるとか、色々試したらいいんじゃないかな?」
それだ!それしかないな。
「さすが、坊ちゃん。オラ、やるだ。どんなくらいにしたらええのかい?」
「パパどう思う?」
「カイトはどうしたらいいと思う?」
「まずは、植える土を変えてみるのはどう?」
「土を変える?どう変えるんだ?」
「あの畑を実験に使うんだよ。いくつかに分けるんだ。例えば、あのトマートゥの大きさを基本にするのよ。」
たしか25mプールの幅は12m位だったはず。単純に考えて、縦12列、横25列。
12×25で300になるはず。




