114話 カマチョは仕事が出来る男
いつの間にか朝になり、いつの間にか本も片付けられていた。
起きてみたらアリはもう居なかった。
自分のお部屋に行ったみたい。
さぁ、今日はやることがある。
朝の訓練を終えて、
ママと一緒に畑にレッツゴー。
今日は、肥料を寝かせてちょうど1週間目。
さぁ、どうなってるかな?
カマチョに魚の骨粉を混ぜて寝かせていた肥料を持ってきてもらった。
ママも一緒にボクもソワソワしちゃう。
あれ?なんか少し発光してない?
「なんかキラキラしてるねー」
「あら、それはカイくんの瞳でしょ?」
ママ、かなーり期待していたからね、ママもキラキラよ。
でも、瞳のキラキラじゃないの、違うの、肥料の方だよ。
もしかして、みんなには光ってないの?
カマチョも不思議そう。
ちょっと鑑定。
ね、鑑定眼君。あの肥料は光ってるようにボクには見えるんだけど、みんなには光って見えないのかな?なんで?
《《ご主人様と、私だけには光って見えてますね。上質肥料となってます。これを混ぜれば野菜は美味しさ抜群に育ちます。野菜の旨味を引き出してくれます。成長もかなり早く育ちます。この世にはなかった肥料です。》》
あれ?もしかしてボクとんでもないもの作っちゃった………かな?
でも、どれだけの効果があるか調べないと。
「えへへ、ママの瞳も輝いてるよ」
「そんなの当たり前じゃない。この魚の粉を混ぜた土がどんな効果があるか気になって仕方なかったわ。もしこれが肥料になったら、売るわよ。野菜が美味しくなるって事が広まって、みんなが幸せに美味しいものが食べられるようになれば最高じゃない?」
「奥様、それは素晴らしいですな」
ウンウン、そうだよね。
「じゃ、この肥料を撒いていこうか。」
どれくらい撒けばいいのかな?
《《前回のような1m×1mのようにしてはいかがでしょう?それなら計算がしやすくなります。》》
そうだよ、たしかに!
「カマチョ、この前さ、魚の骨を撒くために耕してもらったくらいの大きさの畑にこの肥料を撒きたいの。空いている畑ってある?」
てか、畑ってあったっけ?
「カイくん、実験するのね。この前と同じ大きさってことは、この大きさの畑に、これだけの魚骨粉を撒いてってわかるようにするためかな?」
さすがママ。なかなか理解がいいね。
「そうだよ」
カイくん、いつの間にそんな難しいことがわかるようになったのかしら?まだ字も習ってないのよ。やっぱりこの子はダウニーの話をしていたご先祖さまと同じように私たちとはちがう知識があるのだわ。イカルダの女神様。この子の知識に感謝します。
「坊ちゃん、畑ありますよ。実はですね、あの魚の骨を砕いたり、土に混ぜたりした後に、肥料ができたら畑が必要になるはずだと思いやして、旦那様の許可を貰いまして畑を作っておきやした」
おー、すごい。カマチョ、気が利くー。
パパも気が利く、ありがとー。
「ありがとう、カマチョ、わかってるじゃないの、すごいね」
「へへ、役にたてて嬉しいでさ」
「さすがね、カマチョ。」
ママとボクに褒められて顔赤くしてるよー、カマチョ、ボクとママに惚れるなよっ。なんて。
「さぁ、畑はこっちでさー」




