113話 サトウキビはシュガー竹、近くにあるの?
ちょっと本の人、ウザイかも。
《虫に問いなさい。「幹は甘いか」そうすると虫は返事をしない。………無視だ、虫だけに!!》
なんなのー?この本の人。
でもオヤジギャグ、ウケるんですけどー。
《この幹はシュガー竹だ。姿形は幻だ》
チッチッチッー、まぼろし~。
って誰かの真似だっけ?
だんだん楽しくなってきたかもー。
《シュガー竹は潰しながら汁を取りなさい。そしてその汁をかき混ぜながら煮つめてみよ。そうすればひとつの暗闇のように照り輝いてくるだろう。》
《《《照り》》輝くだろう。そうなれば、もう煮詰めなくて良い。あとはまた続けてかき混ぜながら冷ましてゆけば良い。あとは固くなるだけだ。食べてみよ、至高の極み!感じるが良い。》
今度は作り方まで教えてくれたよー。これって絶対サトウキビの事だよね。
ってことは、砂糖が取れるじゃん。
やったー、甘み無かったからね、この世界。
嬉しい、やったー、やったー。
うっほほーい。テンションあがるぅぅー。
甘み求めていたよ、欲していたよ。
良かった、長かったー、見つかって良かったよぉ。嬉しい。めちゃうれしい。
サトウキビって、黒糖だよね。
砂糖があればアレ作れんじゃん。
南国って言えば?
味噌に砂糖。沖縄にあったじゃん。
なんだっけ?あ、そうそう《油みそ》
あれ、美味しいよねー。沖縄に行った時美味しすぎて、瓶のやつ、大量に買ったんだよねん。ご飯のお供で大量に買って帰ったよ。おにぎりの具にして食べたよね。
あれは美味しかったなぁ~。あんなに買ったのにすぐなくなっちゃって残念でさー。
もっと食べたくてネットで油みその作り方調べたんだよね。
したらさー、味噌を油で炒めて馴染んだら、お好みまで砂糖を加えて混ぜていくだけ。
砂糖も溶けて完成なんだけど、人によっては、味噌を油で炒めていく前に、豚肉の細切れやシーチキン炒めて、そこに油を入れてさっきの手順で作るってのもあったよね。
ただそれだけ超簡単。そして保存食だから1、2ヶ月は持つよね。冷暗所に置いとかないといけないけどね。
作ったよねー、ボクは甘めが好きだたなー。
おにぎりはお米がないから作れない。けど、きっとお米はどこかにあるって期待したい。
前世の油みその味を思い出して、思わずボクは
「お坊ちゃま、ヨダレ垂れてますよ。居眠りでもしましたか?」
っ、マール違うからね。
慌ててヨダレを拭ってもらう。
ふと、ここで思う。シュガー竹はどこにあるんだろー?
ハッ!ボクは本をひっくり返す。
ここだよ、ここ!僕の指先には
《選ばれし者、求めるものはすぐ近くにある!》
って、これだよ。《《すぐ近く》》、どこ?
ボクの屋敷の庭はいつもキレイにされているから、違うかな?
ボクは気づいた。
挿し絵があるじゃんか?
ナップルみたいに絵が書かれているんじゃない?
ナップルの本にはナップルと思しき絵があった。
期待して本のページをめくる。
そこには、太陽の下に《《雑草》》が鬱蒼と生えている絵が書かれていた。
なんかこの人、ちょっと残念。
じゃあ、この本にはどんなお話が書かれているんだろう?
さっき本を読んでもらっていたアリは可愛い寝顔ですやすやお休みタイム。
そういえば今日はお昼寝しなかったみたいだから眠いよね。
ボクもお昼寝していないな。
なんだか眠いや。
ぐー!




