107話 イリンの森へ行きたい&トマートゥを使った料理を作ろー
「パパ、今日はありがとう。とても楽しかった。あとトマートゥも手に入ったのは大きな収穫だよ、これも料理にするととても美味しいの、楽しみにしてて。」
「うむ、楽しみにしてるぞ」
「あと、パパ、今度はイリンの森に連れて行って。」
「イリンの森か。連れていくのは良いが森に入れるかどうか分からないな」
「どうして?」
「あの森は、人を選ぶんだ。だから簡単には入れん。森からすると「そう簡単に入れん」って拒んでるそうだ」
イリンって、《《いれん》》てこと?
だから、入れんってなったの?なんだー、分かるようで、分かりずらいな。ダジャレだし。
「今度行ってみよう、カイトなら入れるかもしれん。」
「うん、連れて行ってね、楽しみにしているよ、パパ」
「あい、わかった」
「じゃ、ゴードンのところに行ってくるね」
「いや、カイト待ちなさい。ゴードンのところにお前が行くんじゃない。お前のところにゴードンを呼びなさい。」
あ、なんか、貴族が家臣のところに行くんじゃなくて、呼ぶってことかな?
最近、そんなことをみんなから注意されることが多くなったな。貴族教育ってことかな?きっとそうかな?
「わかった、パパ、そうする」
その後、ゴードンがボクのところに来て、二人でまた食材を調達するために食料庫に来ている。そう、あのレシピを作るんだ。
「お坊ちゃん、今日は新しい料理、なんでもトマートゥを使うとかですかい?」
「うん、だから、また手伝ってね」
「へい、分かりましたでさ」
「では何が必要ですかな?」
ボクがもらったトマートゥは、パパの手の拳くらいの大きさのが5つだけ。
今は、さっきパパとボクがかじった分のトマートゥが2/3と、4つだ。
この量で作れるものは限られている。
スープかソースにするか、どっちかかな?
ソースにするなら、ちょっと調味料が足りないから、今回はトマトスープに決定!
「鶏肉2羽丸まる、骨もいっしょに!」
「鳥の骨ですかぃ、何に使うんで?」
「牛、豚、鳥とか、骨も料理に使えるよ。」
「えらいこった。お坊ちゃまは骨を食べるんですかい。」
「孤高の小悪魔はとうとう骨まで食べるんすか」
「食べないよっ。それとゴードン、ボクの事なんて言ったの?聞こえなかったけどっ」
「いや、なんも言ってないっす」
ジト目しちゃうぞ、なんで騎士団の呼び名がここまで聞こえてるんだよー、もー。
「それと、他にはガリガリクゥ、ナダンソウソウは多めに、キャロットトトトはこれくらい、太ネギも用意して。あとは、豚肉の燻製と、そうだねー、こんなものかな?」
「じゃ、さっさと調理室に行くよ。さっきの材料用意して持ってきてね、ボクは先に行くからっ」
「いけませんです、坊っちゃん。どこででも坊っちゃんを1人にはしないように旦那様から言われてるんださ。だからお待ちくだせい」
「えー、屋敷内だよ、心配ないよ」
「なりません。今、集めた食材は他の者に持たせて調理室に運ばせますんで、一緒に調理室に行きますえ」
なんだ、屋敷の中も1人で歩けないの?
本当に不便だね。




