105話 豚足はコラーゲンたっぷり、お肌プルプルです
あれは?うあー、豚の顔皮あるじゃん。
なんだよー、吊るされてるし、その下に豚足並べて、なに?これはディスプレイなのかな?
「坊っちゃま、豚の顔に足ですよ。」
うん、見りゃわかるよね。
ちょっとグローい、、。
「う、うん。そうだね。」
「これは、食べるものなのか?」
「はい、領主様、豚は鳴き声以外は全部食べられますから、万能食材ですね」
そうよ、そうよ、まさにそれ!
ミミガーも美味しー。
豚足、コラーゲンたっぷりぃー。
「お店の旦那、どのように食べるのだ?」
「柔らかくなるまで塩ゆでですわな」
「女性のお肌にとってもいいんだよね?」
「カイト、そんなことは後で話しなさい。今する話ではない」
パパが耳元でボクに忠告してきた。
そうだ、《《ボクの知識》》は秘密だって言ってたよねー、危なっ。
「ちょいと、お坊っちゃま、今、女性のお肌にいいって聞こえたけど本当の話ですがかぇ?」
やべー、聞かれていたじゃん。
「あのね、ボクの屋敷の料理人がそんなこと言っていたの。料理人の奥さんが大好きな料理でね。豚足を柔らかく煮てプルプルとしたのを食べ続けたらお肌がツルツルになったんだって。」
「そりゃ、本当かい?それなら私も今日から毎日食べてみようかね?キレイになったらわたしゃモテちまって大変だね」
よ、よかったー。とっさに料理人がーとか作り話をしちゃったよ、危なかったぁ。
でも、コラーゲンたっぷり食べたらお肌がツルツルになるのは本当だしねー。
「おい、お前よ、そりゃ無理ってことよ」
「なんだって、あんた、今日は晩飯抜きだよっ」
「そりゃねーだろーよ、ひでーよな?40過ぎの人妻誰も見ねーよ。」
「っーか、お前は俺の女房だ、キレイになったのは俺だけに見せればいいんだ。他の男に見せるんじゃねー」
あれ!あれ?ここはメロドラマの舞台かな!?なんか上手くまとまってきたよ。
夫婦で愛語りあってるよー。
ダウニーのダウニー、エンジンスタート。
まもなくスタンダップ完了、10.9.8.7……
いやいやいやいや、鑑定眼君、だからね、そんな情報はいらないのよ。
パパも若干、前かがみねー。
「うううんっ」
あはは、咳払いして誤魔化してる~
「あ、すみません。熱くなっちまって」
「うちの旦那がすみません。」
「いや、仲がいいのはいい事だ。来年には家族が増えてるかもしれないな」
「いやですよ、領主様。」
あはははは。笑って誤魔化すしかないねー。
「父上、向こう側を見てみたいです」
「あい、わかった」
「では、また、失礼するよ」
さぁ、向こう側には何があるかなー?
パパ、どーしたのー。
歩きにくそうだけどー。
「カイト、そう急がなくていいぞっ」
はー、アマナに会いたい。
さっ、この区域はなんだろ。
あー、薬とか、薬草とか、小物、洋服とか売ってるんだねー。
洋服は中古の既製品ばかりだね。そーだよな、作るとなると全部一点物のオーダーメイドになっちゃうよね。
中古服をお直しするからツギハギになってるね、きっと直せなくなったのは雑巾とかになるんだろうな。
お薬はどうなってる?
「へい、いらっしゃい。領主様、お坊ちゃま、なにかご利用ですかな?」
おー、人の良さそうなおじいちゃん。
「いや、息子が市場を見たいと言ってな、見て回っているところだよ」
「こんにちは、おじいさん、お店見せてもらいますね」
「これはこれは、ご丁寧に。賢い坊っちゃまですねー、領主様の息子は立派ですね」
「それほどでもー」
ん?どっちの息子だ?ナニか?カイト?
カイトの事だな
「はい、どうぞ。でも、ここは薬屋ですぞ。お坊っちゃまの気になるものなんてありますかな」
なにがあるかなー?ん?赤い薬?
何だろー?あれ?もしかしてあれって!




