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       【⑰手に余る(上)】 食事も付くしお茶も出る。気楽に会議に出たけれど、

              出て来るハナシがキツ過ぎる、此方本日無教養。

 

▼5日目の午前会議は各種環境問題。今日は為るべくマジメに遣りたいな。イチビリの宗樹は自戒のポーズ。「地球温暖化問題も今遣るの?」「イエ其れは午後からです」

「問題が大きいからね」其れでイントロは宗樹の里山環境のハナシ。「強弱が全てを制するかの様に見えがちな自然環境ですが、実は強い生物とぶつからずに棲み分け、或いは

共生して居る生き物も数多存在して居ます。同時に其処には奇跡も優しさもあります」背の高い木が枯れると跡地には俄かに日光が降り注ぐ。すると其処には背の低い植物群が育ち、

其れを起点に微生物や小動物が繁殖。更に人間の行為がドラマを生む事もある。戦後過剰伐採された屋久杉の跡地の谷は今では桜の名所に変貌。


▼サイアクに見える津波だが現在山地には浜辺由来の動植物が生息。是は昔の津波で此処まで運ばれて来て今の環境に適応進化したもの。そして引き波は其れ等を再び浜辺へ

持ち帰るが実は其処でも山地でも元の品種との出会いがあり交雑が進む。こ~言う事は人間が出現する遥か前から繰り返し起きて来た。一方人間が営む山焼きに依り自然環境が

リセットされ毎年地面が出現。更に伸びた草を牛が食む事で草原が維持される。若しも人手が消えれば忽ち森に変貌。此処では人の活動が草原の生物を支えて居ることに為る。

里山環境やため池の保全。耕作放棄地や休耕田の再生、再利用。是等の営みや努力が種の繁栄の基たる生物多様性を支えて居る。自然環境には場合に依り人手も必要。


▼宗樹はとある新聞の見出しを見てフリーズ‼。其処には交通戦争の犠牲者が遂に太平洋戦争の死者を越したとある。「戦争中依りも犠牲者は多いのか⁉。何と言う無神経な世界か‼」

戦争、事故、病気。差別と分断、貧困と不衛生、貧富の差と再配分の齟齬。適応障害。ストレスとハラスメント。何故人間社会は何時までも痛ましい犠牲者を出し続けるのか?。

ナニかが間違ってるよ‼。宗樹は人間の欲望、競争原理や経済原理の行き過ぎを痛感。是を正すには人類共通のコンセンサスの形成が必要。其れにはヤッパし世界政府しかない‼。

(多少近未来世界にベンチャラ?)。昨日宗樹は精子の謎の衰弱問題で、「衰弱の主因は適度に雑菌が居る自然界からかけ離れた不自然な人工環境?」と思い付きで指摘。


▼「其処ではゲノムも急速に変質し衰退する。詰り衰弱の元凶は文明社会が生み出したストレスかも知れない」そんな流れで是から愈々生物学的環境論の始まり、始まり。

人工環境には数多のストレス発生要因が存在。生物は老化物質AGEなどのゴミを掃除するAIMを分泌する。しかし持続的ストレスで分泌は減少。「人類社会が作り出した環境は

常に一定のストレスやプレッシャーとのお付き合いの世界で上手く無難にスルー出来れば真に結構なんだが、屡深刻なバトルに為りうつ状態に陥る。そして不幸にして其れに負けて

自殺する者が激増して真に深刻な状況です。自分はど~したら一人一人がストレスに負けないレジリエンス(耐性)を獲得出来るのかと何時も考えて居ます」すると拳児も発言。


▼「自分も退職後の今も何時も考えて居るよ」「うつ病に為るとココロのエネルギーが再チャージしなく為り下手に頑張ると忽ち深刻な反動に襲われる。只々離脱と休養しかない。

本人の闘争心や責任感やプライドや執着心もこ~為ると只病気の悪化要因にしか為らない」「其の再チャージ不能とは?」「ま~仮説レベルだけど、例えば胃腸カタルの時に

十分な養生もせずに足掻いたらあとの反動で忽ち危険領域に落ち込む様な状態だよ」「今度は割とハナシが真面だね」「フッフッフ、安心するのはまだ早い。是は単為るイントロだよ。

では治療依り予防で普段からの心得に付いて話すが、先ず自分を愛してくれる人たちへの感謝の念を常に忘れない事が大切だ」「あ~其れは確かにね」


▼若しも自分が死んだら彼らはどんなに悲しく寂しいか、どんなに辛く堪らないか。如何なる状況に陥っても其の原点に立ち返る事が出来れば、自ずから自分は決して一人ではない事に

思い至る」「其の意見もまた中々真面だよ」「此の原点を更に突き詰めると自然に自分は個体ではなく無数の人民の代表であると言う真実に辿り着く」「エ~?、チョっと待って‼。

やっぱりハナシが少々おかしいよ」「イイかい?。我々は多細胞生物だ。人間の体細胞は37兆個。更に寄生して居る腸内細菌は数百兆個以上。大脳統合野は言わば君主と言う名の

実質的には取り纏め役に過ぎない。体細胞が国民で共生細菌は大切な協力者だ。其の意味では決して自分は一人ではない。なので自分のイノチは自分の勝手に使えるモノではない」


▼「先ず其処ん処が基本だよ。思い込みに負けて其の大切な基本を忘れると忽ち孤独地獄に陥る。そ~為ると容易くストレスやプレーシャーに負けて仕舞う。是は文字通りの自滅行為。

ボクは常々カラダの色々な組織や細胞に何時も頑張ってくれて有難うと語り掛けて、入浴やマッサージでお礼をして居る。先ず自分の国民を労わり大切にする事が基本だよ」

「良いハナシの様な、ギャグの様な。其れで精神の抵抗力が鍛えられるのかな?」「半分はマジだよ」「ヤッパし半分はギャグか‼」「おいおい拳児、其の受けは酷いよ‼(ココロの声)」

すると真面目に悩んで居た聴衆も安心して大笑い。ヤッパし相当難解なエリアのハナシだったのかも知れない。結局時間潰しにしか為らなかったのかな?。


▼でも真実の欠片は確かにアルデンテ。ど~やら宗樹独自の人間観が混乱を招いて仕舞ったようですね。多分彼は大脳統合野も身体組織の体細胞もイノチの重さは同じだと

言いたかったのではないかな?。なにせ宗樹は全ての序列や差別を否定するてか、否定したいオトコなのです。では此処は試しにフツ~の表現で行ってみてはど~かな?。

「要するに症状は緊張性ホルモンで悪化する。治すには癒しホルモンが大切なんだ。其れが自分のカラダと対話し労わると言うことだよ。例えば精神療法やセラピーやヨガも

是に該当する」「あ~其れなら分かるよ」そ~なのか?。ま~是で十分かな?。元々一般的には訳ワカメな発想かも知れない。(多少の自覚はあるんだね)。


▼現代文明はど~してこんなにもストレスを増やすのか。現代文明病とは?。其れは現在の不自然な人間の姿を映し出すカガミ。そもそも初めからずっと人間を支えてくれて来たのは

肉体と本能。文明の進歩と共に人類は次第に其の恩恵を忘れ、其の存在を無視して人間社会の都合やアタマの理屈だけで突っ走って来た。其の結果遂に人間は根底から自己崩壊。

内部の調和と協調が要らぬアタマの理屈でバラバラ状態‼。ピラミッドバランスの土台は本能(OS)と感情(心)。此処で一転人生回顧。「自分は極めてストレスフリーな生活を

獲得して居ると思うが其れは競争や成績をハナから無視して来た結果で、他人と比較すれば真にお寒い状況かも知れない」と一見謙虚くん。


▼「しかし自分の生活原理と納得で行けば是でも随分理想的で満ち足りて居ると思う。其の満足感と幸福感が何時も自分を前向き思考にしてくれて居る。なにも其れをマネしろとは

言わないが、良い意味でもっとジコチュ~に為り自分を大切にする事が精神安定の秘訣だと思う。社会や他人に振り回されるのはお得ではない」「まるで良寛和尚や一休さんが

言いそうなセリフだよ」「そんなに賢くはないけどね」宗樹の言い分を拳児は其れなりに理解したらしい。経済原理や競争原理の弊害を抑制した此の未来世界を宗樹は素晴らしいと思う。

しかし人間と自然界との隔絶はなお根本的な問題。まあ此処では是以上のハナシは控えた。其れに旨く纏める自信もない。(中途リアルで中途半端)。


▼次は未来世界の社会事情のハナシ。乗馬は馬も喜ぶので隆盛。ネットは便利だがやはりバーチャルでは限界がありカラダにダメージ、擦り傷切り傷などのスリルがない。其れで

パワースーツで関節等を保護して各種競技や格闘技を楽しんで居る。酒はノンアルコール主体で益々隆盛。タバコは当然遂に消滅。バクチも盛んだが節度と限度は十分らしい。

性の娯楽ではホストがお相手。是には本格的に改造した自分のセロを商売に使役する場合と自分がオトコに為り切る場合がある。元々のホルモン異常者が多く更にホルモン剤を

使用するが、ま~当然行き過ぎで法律的には規制対象。なお純血オトコの噂は30年程前に極く短期間、南フランスで発生して居た。


▼此の世界にオトコが居ないと言う特殊な環境条件は人類ゲノム的には是か否か?。新しい世界の建設に尽力した最後の男性たちは「オトコを復活させたら歴史は元に戻って仕舞う。

現在の問題が全てぶり返す」と言い残した。しかしそ~言う彼らこそが理想の男性で今の世界にも必要不可欠な人材なのだが、其れは飽く迄も特殊で稀有な少数派。そんな男性を

育てるのは超難問で到底不可能。生命力漲り然も周囲のバランスに配慮して過度に暴走しない男性てえのが理想だが、大多数をそんなオトコに仕上げる事は此の世界の

社会体制や教育環境下でも相当難しい。そ~言う判断で今の世界では止むなくオトコの復活を封印して居る?。切ないねえ。てえ事は、技術的にはもう可能なのかな?。


▼次は自然災害。パソコン内の気候変動の新聞記事抜粋を紹介。『地球温暖化で南極のCO₂濃度は危険水域。台風に異変あり。通常台風は熱帯の北西太平洋上で発生する。処が

従来は27~28度の海水温が30度に上昇すると一気に水蒸気が増加して日本列島近海で発生する。そして天候も酷暑、ゲリラ豪雨、洪水と極端化し風水害が激化する。従来は

台風が東シナ海を北上すると低水温なら降雨で衰退して居たが黒潮を北上する事態に為ると高水温で更に発達して仕舞う』「是が温暖化の恐ろしさだと思います」新聞記事の

『巨大災害と可変都市』に依ると21世紀は間違いなく人口減時代。過去には縄文後期、平安末期、江戸後期と共通して文明の成熟に伴い都市の集中人口が各地に分散して行った。


▼是は次代の文明、技術の準備期に相当するが今回はどう為るのだろう?。地域の問題で見ると都会に空き家の穴が増加。其の対応には都市を賢く畳む知恵が必要。災害の歴史を

見ると1854年には南海トラフの連続地震。翌年には江戸でも地震。其の10か月後には台風。是が幕府衰退に繋がったと言う説もある。東京都は大水害の前日に広域避難勧告を

出すと決めたが少なくとも260万人が対象。移動、受け入れ、支援。何れも難問で災害後の速やか為る復旧も不可欠。此の儘では見通しが立たない。最後に締め括りの言葉。

『地震活動の休止期に発達した今の大都市。今後の活動期に対応出来なければ大幅な崩壊を招き、膨大な死傷者が出る』と、警告して居る。


▼天声人語の言葉。『東日本大震災と原発事故で疎開した人々は今も各地に分散して生活。思い出を尋ねると、農作業後に地域で楽しむお茶、神楽、丹精込めた田畑。カエルの声、

飛ぶホタル、捥ぎ立ての甘いトマト。失われたのはお金では買えない豊かさと人間関係だった』せめて原発事故さえなければ‼。其の思いは今も消えない。そして次の記事。

『社会的インフラ集中に重大なるリスク。一点集中型システムは自然災害に弱い。関空では地下集中施設が水没。苫東火力発電所の停止で道内全域が停電。連絡網をスマホに

特化した為に一気に麻痺。原因は充電施設が急には探せず電池切れを起こした事。予備の連絡手段も必要。社会的インフラには十分な分散性が不可欠。コスト増加は容認』


▼大事なのは効率より公正さ。安全と安定、公正の為の分散が基本。「要するに地震活動期の大都市集中と原発存続は自殺行為と言う事かな?」多少独断。またマジメな雰囲気。

其れでは此処らで箸休め。「しかし夜に突然注意報が避難勧告に変わったら其れこそタイヘンだね」「落ち着いて移動するしかないよ」「でもあと5分で絶頂てえ処で急にオンナが

理性を取り戻して”アナタもう止めて非難しましょう”とか言い出したら其れこそ悲劇だよ」「お前はスグ其のハナシだな」予想通り場の空気は和らいだかな?。。しかし此処で

マインドからクレーム。「貴方はハナシの節目節目で必ずイチびってエッチなハナシをする人なんですね。信じられない‼」「ゴメンね。是がワタシの悪いクセ}(右京のマネ)。


▼午後は愈々地球温暖化問題。先ず様々な要因を洗い出して見る事に為った。結局温暖化は此の世界でも殆ど阻止出来て居ないが多少は減速。やはり努力の成果は出て居る。

先ず化石燃料(石炭や石油)の使用を禁じ地下に封印。植物の腐敗で発生する炭酸ガスに付いては積極的にバイオコークス(化成石炭)に変換して是も地下に備蓄封印。劃して

炭酸ガスの発生要因は画期的に減少。一方海水温の上昇で台風は台湾や日本近海で発生。日本上陸も恒例と為り今や顕著な亜熱帯気候。人間は居住区域の制限と

住環境の更なる整備で対応。ピースタウン隔壁の性能は増々上がり非常時には真柄(さながら)巨大潜水艇相当の耐水性を発揮。詰り早いハナシ環境は増々厳しい。


▼歴史を辿れば中世の欧州は大森林地帯。11~13世紀に大開墾時代を迎えるまでは元々は殆ど村落も農耕地もなく森は恐ろしい秘境だった。しかし同時に冶金用の木炭や

豚の餌のどんぐりの宝庫。童話の世界の時代でもある古代の西欧地域は完全為る密林でとても人間が纏まって暮せる環境ではなかった。、各民族は南方の地中海地域への流入を

繰り返して居た。処が森林の樹木が産業革命で伐採されて忽ち消滅。是がそもそも温暖化の元凶。しかし未来世界では太古の姿がかなり復活して居る。なので地上は顕著に改善。

次は遥かにスケールの大きな海の問題。実は海はすでに発生した炭酸ガスと熱エネルギーを限界まで詰め込んで居た。其れが20世紀終盤に一気に表面化。


▼詰りもう手遅れなんだがね。水温上昇と酸性化で生物相は激変。強い少数の種のみが生き残り多様性は失われた。先ず此れを戻さない限りはハナシに為らないが人間のパワーでは

手には負えない。失われた種は二度と復活しないが人間はサンゴの保護や品種改良で生物相の復活を志向。高効率の光合成海藻類の開発を展開中。何処まで規模を拡大出来る?。

そして愈々氷の減少問題。氷は太陽エネルギーを反射するが一旦水に為ると悉く吸収する。其れが忽ち氷が消滅する理由。氷の総量を地球規模で昔に戻さない限り温暖化は

減速しない。矢張り人間は温暖化を加速させたのか?、其れは確かに事実。では人間が居なかったら現在の地球は温暖化に向かわなかったのか?。愈々詳細に考察(出来るんか?)。


▼先ず産業廃棄物問題。生物相に重大なる悪影響。例えば海底に堆積するプラゴミや金属ゴミは無数の回収ロボットやサイボーグ生物が吸収分解。単なる夢物語に終始かな?。

二酸化炭素回収。排出年間335億トン、年間187億トン増加。其の内訳は三割が発電所、あとは産業、運輸。、2050年ゼロ目標が掲げられては居るが多分アテには為らない。

炭酸ガス固定の裏付け計算。1950~2050年の100年間で平均年間187億トン増加とするとざっと1,9兆トン増加?。そ~すると年間25億トン減らしてもウソ800年はかかるぞ‼。

地球史的考察。過去には5000年で76PPM増加。1950年以降は70年間で110PPM増加。詰り急増率なんと100倍‼。アカンでもうこんなの‼。次は工業プラントの紹介。


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