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【第二部】 遂に未来旅行の実体が判明。実は
宗樹と拳児はオリジナルのコピー体だったのだ‼。
【⑭実体発覚(上)】 ヤッパしボクは複製さ。還れば忽ち統廃合、
いっそ此方で居直って、明るく楽しく暮らそかな?。
▼是で初日の会議は終了。処がまだ3時前?。するとマインドが、「此のあとは全員観光です。但し宗樹は是からラボ代表との個別会談があります」「エ~なんでボクだけ労働なの?」
すると一姫が、「愈々是から極秘エリアのハナシをするのよ」「あ~ナルホド‼」其れで俄然遣る気が出て来た。「じゃあなんの目的で自分を此の世界に連れて来たのかとか、
タイムマシンの原理とか、此のボディのヒミツとかもハナシに出るのかな?」「其の為の個別会談なのよ。何でも気が済むまで聞きなさい」「ウン、ネホリ~ナハホリ~ナで聞くよ」
劃してオフのティータイムが突如秘密会議に変貌。「アナタは一体何処までコピー憑依生命体のヒミツを察知して居る?」とか言うハナシだよ多分。
▼会場は引き続き応接室。しかし各ラボから二名ずつが出席したので雰囲気は一変。お茶の水ラボは3代目代表の碧川真希博士(50歳)と長女で次期後継者の亜希博士(30歳)。
雪杉ラボは4代目代表のモニカスノーマン博士(41歳)と次期後継者の長女リンダ(20歳)。彼女は現在学生。槍杉ラボは共同代表が2名。5代目代表のジルスペアミント博士(22歳)。
傍らには共同代表でパートナーのシルビーオパール博士(24歳)。実は彼女は碧川博士の姪。二人を見て、気の性かも知れないが一姫の様子が一瞬僅かに変わった様な気がした。
其れで宗樹は「なにか経緯があるのかな?」と思った。しかしなにせ呑気者なので其れ以上は考えなかった。
▼先ず一姫が経過報告。「宗樹は偶々崖から転落して反射的に4メートル上の元の地点までジャンプして戻って来ました。しかし千秋には凄くカラダを強化してくれて居ると言いました。
更に拳児にも同じ様に説明して居たのでかなりの事を察知しながらも周囲には伏せてくれて居るのだと思います」マインドが質問。「貴方はどの様に考えて居るのですか?」
「先ず此の世界に来て居る自分は意識生命体で其れを精巧な器に収納して居る。そして多分意識自体もコピーだと思う」余りにも具体的な答え‼。俄かに会場に衝撃が走った。
「何時からそ~感じたのですか?」。「千秋との酒盛りで幾ら飲んでも飲酒の反動がなかった。まるで二十歳前後に戻ったみたいでね。其れでおかしいなと思ったんだよ」
▼「其れだけですか?」「更に持病のクスリを止めても全く症状が悪化しない。快食快便過ぎる。不眠もないし疲れも全然残らない。意識次第で幾らでもカラダが着いて来る感じ。
是はとても強化ボディ云々のレベルではない。完全に人間の限界を超えて居るなと思ったんだよ」やがてザワつきも収束。碧川博士が解説を始めた。「実は其のボディは
セロスーツの進化型と人造肉体のハイブリッドなんです。検証実験で其れを自覚した人は只の一人も居ないのです」「本当に本物の肉体と見分けが着かないね」
「でも貴方は違和感を感じたのですね?」「なにせボクはも~75歳の老人で只今痺れ症状発症中だからね。ボディが余りにも過剰品質過ぎますよ」
▼「実は生命活動もフェイクで活動エネルギーは無線給電です」「処で汗や涙や唾液は体内合成?」「そ~です」「するとあのお~、雑麺も?」「ハイ。だから生殖能力は有馬船」
{あ~ヤッパし‼。残念無念」此の遣り取りで急に一同の雰囲気が明るく為った。場の空気も幾分は落ち着き是であとの質問もし易く為ったかな?。(計算なの?)。其れで次は、
「タイムマシンは只今発展途上中と言う訳だね?」今度はモニカが対応。「200年前までが現在の限界?」彼女は思わず碧川博士の方を見た。しかしハナシの内容に制限は
不要らしいので回答。「つい此の間までは50年前が限界でした」「是からどんどん進化して行く訳だね。其れでも当面は生命体や、若しかすると有機組織も見込みはない?」
▼「其の通りです。なんとも凄いイメージ力ですね」「何らかの大きなリスクは必ず存在するハズだからね。でも良く複雑な意識構造のコピーまで運べたモンですね」「今年に為って
やっと此処まで来ました。でもど~してコピー出来るのかの詳細に付いてはまだ殆ど分かって居ないのです」「科学技術とはそ~言うものですよ。其の内に解析も進むでしょう」
「そうですね。或る方法で詳細に精密に脳内をスキャンしてデジタル変換すると何故か意識のコピーが形成したのです」「取り敢えずは其れで十分でしょう」「タイムワープの限界ですが、
過去に遡る技術は今も日々進化して居ます。何れはカンブリア紀や生命の発生当時にまで遡りたいと考えて居ます」「きっと其の内に実現するでしょうね」
▼多少はタイムイマシンの可能性と限界が見えた様な気がした。「過去へ送り込む機材には制限はないのですね?」「マス的には大丈夫ですが余程厳重な缶詰状態にしないと忽ち
一部が変質します」此のタイムマシンで宗樹の意識コピーを缶詰にして運んで来たと言う訳。すると21世紀へ再び送り返す事も可能?。尤も其れもまたコピーで十分だと思われる。
「今までに何人くらい連れて来たの?」「現地でのリサーチを行って男女取り交ぜ100人以上は呼んだのですが現在の処一週間以上滞在した人が一人も居ないのです」
「要するにコピーした意識が消滅して仕舞うんだね?」「ハイ。でも原因が全く分からないのです」
▼「多分意識が増強するか衰弱するかは本人次第だと思う。肯定は意識がエネルギーを吸収。否定は意識が拒絶してエネルギーの補給が停滞して遂にはエネルギーが尽きて消滅。
本人の感覚としては元の世界へ帰郷なんじゃあないかな?」人間には理解や肯定が出来ない事柄は無意識にアタマから消す働きがある。此の世界を理解出来ず肯定出来ず
此の世界に馴染めず拒絶感を持つ者は結局定着出来ないのだと思われる。「そ~するとボクが初めての成功例なのかな?」「そ~なんです}すると意識が消えない限りは
永遠に此の世界で生存可能てえ事なのかな?。そ~為ると、元々オリジナルは21世紀に今も居る訳だし、此処で気楽に好き勝手に暮らしても問題ないのかな?。(随分気楽だね)。
▼次は愈々、何故平々凡々な宗樹(其れは上辺だけ)が招待されたのかのヒミツに迫ってみた。「私の場合はサンプルの設定が全て失敗した挙句のヤケクソのバクチでしょう?」
すると碧川博士が釈明。「イヤ決してヤケクソではありませんよ」「でも若しも当たれば儲け者的な感覚でしょう?」「いやそのお~、今度は人間性と個性で選んでみたんですよ」
「多分逆転の発想で、能力や肩書や知名度では選び様もない底辺層を発掘した」「違いますよ。極く平均的なグループから女性に対する偏見のないフェミニストを探しました。
そして上辺だけではないホンモノの愛妻家を選び出したんです」ど~やら宗樹の奥様崇拝ぶりと、『オトコは女性の僕でバックアップツールなもの』と言う言葉を聞いたらしい。
▼為る程其れで能力的には落第だが若しかしかすると案外イケるかな?、と思って試してみた。ヤッパしそ~言う事かい。是で大体納得した。一同は宗樹の極めて緩い態度にようやく
安堵した様子。段々フレンドリーな雰囲気に為って来た。其れでは愈々肝心の事を確認仕様かな。「ボクが初めて一姫と出会った時に”アナタは未来世界のメッセンジャーとして
案外相応しいのかも知れない”とか言われたんですが、では其の役目とはなんなんです?」「人類を未来へ繋げる為に、不安要素は極力取り除いて於きたいのです」
では一体なにを21世紀に伝えたいのか?。実は此の世界へ至る以前に人類滅亡の危機が迫って居た経緯が大小取り混ぜ何度もあるらしい。
▼或る国が唐突に核兵器ミサイルを発射。其の内の二発が迎撃を掻い潜って相手国に落下。爆発すれば忽ち報復合戦が起こると言う正に絶体絶命の其の瞬間‼。何故か二発共
偶々不発弾で命拾い。ど~やら管理が悪く劣化して居たらしい。実は核弾頭の性能維持は中々たいへんなのだ。劃して世界はピンチを脱した。他にも色々とゴタゴタはあったらしい。
「貴方には是から遣って来る未来の世界を待望するプラス思考を人類に与えて貰いたいのです」「そんな事はアホなボクの手には余るよ」「実はオトコたちは絶滅の運命を知ると
理性ある人たちはやがて来る未来世界の為に速やかに建設に協力してくれたのですが、中にはパニックに為りヤケに為って暴れ出す者も居たのです」
▼「其れで、単なるフィクションとして此の未来世界を21世紀の人類に紹介して欲しいのです」核兵器暴発の懸念やテロ拡大に依る犠牲者増を阻止する為に、其れとなく過去の人類に
ココロの準備を期待すると言う事かな?。実際に十分に運命を悟るとオトコたちは急に沈静化したらしい。「しかし仮令フィクションでも余りにも内容が克明だと反って拙いでしょう?。
此の未来世界のことが無暗に伝わって歴史を歪めて仕舞う危険性がありますよね?」「実は其の二律背反があるのです」「ナルホド、大体分かりました。要するに夢で見たSFとして
発信すればイイ訳ですね?」「ハイ、是非発信して下さい」是で大体の事は分かった。
▼「実はハナが東京支部の会議で全くなにも隠さずに話してくれて、”アナタがハナシを無暗に外へ漏らす懸念はありません”と言い切ったんです。其れは多分ボクのボディの中には
なんらかのセキュリティ装置があると言うことでしょう?」「いや、ハイ恐れ入ります」「其れで若しも秘密事項を漏らしそうに為ったらカラダがバクハツ?」「跳んでもありませんよ。
少々制御回路が作動するだけです。其れに今までに其の様な事は全くありませんでした」矢張り四六時中監視も制御もされて居る訳か。しかし却って好都合。「ボクは元々全てが
丸出しですから全然影響ありません。了解しました。拳児にも指示がない限りは黙って於きます」「ハイ、お願いします」劃して未来世界とのコンセンサスは目出度く成立。




