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【⑩墜落騒動】 世界政府のご招待。ビップディスカス乗り込めば、
急にエンジン停止だと、そんなハナシがあるものか‼。
▼ナニが事故の事実は世界中で一件もありませんだ‼。丸っきり嘘っぱちの誇大広告だよ。こんな事ならみんなを連れて来るんじゃなかった‼。しかしチョッと待てよ?。故障しないと
言うハナシが実は本当なら是は?。其処で、若しかすると是は狂言じゃあないのかなと言う考えが浮かんだ。だとすれば何の為に?。若しかすると態と自分に心理的な負荷を与えて
意識の変化を見ようとして居るのか?。だとすれば余りにも姑息‼。其れでカマを掛けて見た。「オイ植木さん。自分の意識は小芝居では動揺しないよ。其れ依りも
なにも知らないミミと千秋の気持ちを考えて遣ってくれよ」一姫がナニやらサインを送って居る。ど~やらヤッパしお芝居だな。案の定やがて下降は止まった。
▼「スミません。ミミと千秋に悪い事をしました」千秋は忽ち激怒‼。「ハナ、アナタが仕組んだの?」「イヤ多分ハナは単なる実行犯だよ。ナナは無関係で強いて言えば黙認犯。
其れ依りも問題は黒幕が一姫か或いは本部長かと言う事だよ」すると突然画面に其の本部長らしきご婦人が登場。「突然スミマセン。本部長のワインシュタインです」「アンタ、
初めから見て居たのか?」「スミマセン見て居ました」「其れで、良いデータは取れたのかい?」「全然ダメでした。貴方は何故そんなに平静なのですか?」「去年まで30年間
ずっと平成だったからね」すると一姫が、「宗樹、其のダジャレは翻訳不可能よ」「なんでだよ?。平静と平成は同じ読みなのでダジャレに使って居るんですで通じるだろう?」
▼「今はダジャレの出る雰囲気ではないのよ‼」「アアそうだな。オイ葡萄酒さん。千秋とミミとナナに謝罪してくれよ」「葡萄酒さんって何ですか?」宗樹はメモに葡萄酒多飲と書いて
一姫に目配せをした。「訳せないわよ‼」ハナがワインに、「ど~やらそんなには怒って居ないみたいです」「怒ってるよ。ミミも千秋も恐かったしナナは辛かったハズだよ。
ボクは三人の為に怒らなければ為らないんだ」「本当にスミマセン。お二人に言うと絶対に怒ると思ったんです」其れは如何にも本当だね。「でも随分ピントのズレた実験だよ。
アンタ今酔って居るんだろ?。葡萄酒多飲さん」一姫は諦めて翻訳。劃して一同は大爆笑。ワインさんもなんとか理解したらしい。「ハイ、判断が鈍って居ました」
▼「其れなら酒の上の過ちで了解するよ。でも今回のVIPはミミと千秋だからくれぐれも丁重にね」是で仲直り成立。其れからインド支部で少し休憩してティータイム。
すると一姫がなにかを持って来た。「ワインさんからさっきのお詫びの標です」「お~対応が早いねえ」見るとセンスの良いアクセサリーとお菓子。早速ミミと千秋に手渡した。
其れから一姫に質問。「本部長の事を教えてくれよ」一姫に依ると彼女は元ナース。しかし其の内に医療ネットワークの世話役に為り仕事をする暇がなく為り職場から遊離。
結局世界中からの推薦で半ば強制的に世界政府構成員に就任。其の内自然に本部長に為って仕舞った。「才能と人柄所以の運命だね。ナイチンゲールの再来と言った処かな?」
▼「とても心が広くて世界中から信頼されて居る人なのよ」「ああ、其れは理解出来るよ。処で彼女はクリスチャン?」「ハイ、確かカトリックよ」「バチカン星人か‼。
其れがボクに借りを作った訳かい。是は中々面白い事に為って仕舞うぞ」「余りバクハツしないでよ」「宗教のハナシさえ出なければ大丈夫だよ」一姫は再び不安げな様子。
しかし此の展開は中々面白い。此処でミミから質問。「さっきの実験の目的は何だったの?。凄く怖かったわ」まだハナシは出来ないが不安は取り除いて遣りたい。
其処で宗樹は嘘八百。「増井山で自分は崖から落ちたが千秋が必死に呼ぶので吸い寄せられる様にジャンプしたら元の地点まで飛び上がった」
▼「是は凄い強化ボデイだと思ったが一姫のハナシでは其処までの性能はないらしい」其れを聞いて一姫は大慌て。「宗樹、此処でそんなハナシは‼」処が宗樹は涼しい顔。
「政府はボクのサイコパワーが加わって居るんじゃないかと判断して居るらしい」「其れって超能力?」「其れ程ではないけどとにかく生命エネルギーが常人の2倍はあるらしい。
其れでディスカスで大切な仲間と一緒の状況で危機を演出したらメンタルが乱れてエネルギーレベルが下がるかな?。と言う狙いだよ。其れでも変化はなかったんだ」
「其れで随分ピントのズレた実験だと言ったのね?」「そ~言う事だよ」結論を聞いて一姫はようやく安堵。
▼此処でミミはニンマリ。「ワタシ、宗樹のパワーの秘密が何となく分かるわ」「ミミ、分かるの?」「其れはね、宗樹は今強烈にアナタに恋をして居るからよ。充満した恋愛ホルモンが
異常なパワーの原因なのよ」其の答えに喜んだハナとナナは同時に「あ~ナルホド‼}ななな、なんと言う反撃‼。途端に千秋は大喜び。「じゃあワタシの片思いじゃないのね‼」
「宗樹は何時も惚けて居るけどワタシの目は誤魔化せないわよ」確かに其れは本当です。流石は勘の鋭いミミだが、要らん事を言うなあ~‼。是で雰囲気は一気に明るく為った。
結果的にはあの墜落狂言でワインさんと何気に親しく為り、我々の絆も一層深まった事に為る。災い転じて福と為す。
▼此処で結果的には蛇足に為ったが宗樹はふと気に為った事があるので発言。「あのナイチンゲールと言う名前は本名なのかな?」すると一姫が、「歴史上ではそ~だけど、
なにか気に為るの?」「英語がチンプンカンプンのボクにはナイトインガールと聞こえるんだ。其れって少女騎士か夜の少女って意味かなとフト思った」「夜の少女って、
ナースのイメージと全然合わないわ」「だから夜も寝る間を惜しんで一生懸命に介護して居たから其の名がついたのかなと思ったんだ」四人は一瞬あ~ナルホドだが、
此処で一姫はバッサリ。「英語の感覚がまるで分からない人にしか出来ない発想ね」是で忽ち一同大笑い。正解は結局分からなかった。
▼夕方ジュネーブに到着。ワインさんは屋上の発着所で出迎えてくれた。「19時から晩餐会を開きます。其れまでにお風呂に入って休んで於いて下さい」やがて会場へ行くと
其処には初対面の人々が数多勢ぞろい。教育者とか医者とか学者とか矢鱈アカデミックな人ばっかし。其の上に牧師や法律家まで居る。彼女たちは明日から開催する会議に
適宜ゲストで出席予定とか。しかし高が素人のボケ老人のハナシを聞いてど~為ると言うのだろうか?。単に宗樹の怒りの火種に着火マンだけだと思うのだが、知らんぞお~‼。
忽ち湧き上がる反感と倦怠感。確かに宗樹は世話に為った此の世界の人々に少なからず恩義を感じて居る。だから邪魔くさいけど態々此処まで遣って来たのだ。




