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隣の人は青い  作者: EVE
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自分の行動


また夢を見た。

今回のは悪夢って程ではないが不快な夢だったのは間違いない。


言葉の暴力。

あの男性の言葉でオレは悔しい様な、切ない様な感情になった。

そして少しの怒りも感じた。

前回の夢で暴力を振るってきた男とは声が違ったので別人だと思う。

それに今回の男性は父親というには少し若すぎる様な気もした。


考えたところで結局は知らない人なのは間違いないので考える事すら無駄な気がしてきた。


夢以外はいつもと同じ朝。

登校した教室にはいつものメンバーがいて安心する。


「よぉーーし、今日は体育あるから気合い入れておけー」そう言いみんなを鼓舞しているナオキがいた。


「文系クラスに負けないぞ!」

「今回は文系に勝つ!」など

みんなナオキの言葉に乗せられてやる気に満ちている。


体育の授業は他クラスと合同で行われる。

俺たちの理系クラスと隣の教室の文系クラスだ。


1年生の時に同じクラスだった友達が文系クラスにも多くいる。

だからこそ体育の授業はみんな盛り上がり、楽しんでいる。

何より、負けたチームは勝ったチームに飲み物を奢らなけれいけない罰ゲーム付きだ。


けど、本当は勝敗なんかどうでもよくて、みんな友達と楽しめる事を全力で楽しんでいる。

それが現実逃避にもなる。


2限目の体育の時間、体育着に着替えて校庭に向かう廊下で文系クラスと遭遇した。


「今回も勝つからな」文系クラスから野次が飛んでくる。

「前回は勝たせってやったのよ」と理系も負けじと言い返す。


そんな茶番のやり取りが終わると、クラス関係なく仲良くみんなで会話が始まる。


勉強の調子や、今度一緒に勉強しようなど各々が仲良い友達との会話を楽しんでいる。


「トモキ! 昨日のサッカーの試合見た?」

オレも例にもれず、話しかけた。


トモキは1年の時に同じクラスだったが文系選択のために2年からは別れてしまった。


ちなみにナオキとアスカも1年の時から同じクラスだ。

タカは文理選択のタイミングで同じクラスになり今日まで至る。


クラスが別れたといっても教室は隣だし、1年生からの友人関係は続いている。


そうして談笑しながら校庭へと向かい体育の授業は始まった。


張り切って授業に挑むものの、みんな日頃の運動不足ひびきすぐにバテてしまい点の取り合いの泥試合となった。

その中でも、ナオキは頭1つ抜けて上手かった。

高校入学のタイミングで医学部合格に向けての勉強のために部活入らなかったが、中学生の時は本格的なサッカーに打ち込み、県の選抜にまで選ばれている。


そんなナオキの活躍もあり、6ー4で今回は理系クラスが勝利をおさめる事に成功した。


クラスのみんなと喜びを分かち合い、文系クラスに奢ってもらったドリンクを片手にクラスへと戻る。


体育の後、すぐの昼休み。

勝ち取ったドリンクを飲みつつ、お昼ご飯を楽しんでいる。

「やっぱりサッカー上手いよな!サッカー辞めて数年は経つのに全然衰えてないの凄いな」

幼馴染のタカはナオキの中学時代の活躍を知っている。


「いやー、全然ダメだわ。すぐにバテるしそもそも筋力落ち過ぎてるし」

昔を懐かしむ様に自分を分析しつつ、勝ったのにどこか悔しそうにしてるいるナオキの表情。


しかし、何かを吹っ切るかの様に手に持っていたドリンクを半分以上一度に飲む。

「勝利の美酒は美味い!」そう言うナオキの表情はいつもも変わりない笑顔に戻っていた。


「本当にサッカーに未練とかないの?」

もしかしたら前にも聞いた事があるかもしれないが、アスカが改めて質問した。

それくらいにナオキはサッカーが上手い。


「サッカーが好きというより、友達とやるサッカーが好きだったんだよ。楽しいから頑張れた。

結果的に県の選抜に選ばれたけど、プロ目指してるとかじゃなかったしなー」

「それにやりたかったら、大学でサッカー部入ればいいだけだし」

昔を懐かしみつつも、ナオキの表情は希望に満ちているかのような表情だ。


「絶対に大学でサッカーやるだろ。表情に出てるぞ」

思わずツッコミたくなるほど表情に出ていたのでオレは言葉にした。


「あっばれた?」隠すこともなくナオキはあっさりと認めた。

次回も早めに更新します

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